カエデ科の低木が道を葉で覆い、ササ茂る中を、一定のペースで登ってゆきます。

数日前に空沼岳で見たハナヒリノキが、同じように実を稔らせていました。
100㎞程も離れた山でも、同じ様な標高に育つようです。

その頃、空に明るさが増してきました。
今の場所は西向き斜面ですから、東の空に昇った太陽の光がまだ届いて来ません。

斜面のあちらこちらに、水が湧き、小さな流れを作り、冷水の沢には、水場が設けられていました。

水場の近くでは、オオバミゾホオズキがヤマブキ色の可憐な花を、小首を傾けながら咲かせていました。

フキユキノシタがまるい葉の縁にギザギザを刻みながら、ひっそりと、岩の上に白い花を飾っています。

水場から、数十メートルも進んだでしょうか、冷水コースを登り始めて1時間が経過した頃、突然太陽が、木立の中から輝きを見せ始めました。

道の脇に咲いた、背の低いゴゼンタチバナの周りにも光が届き始めています。

そして、前岳の沢の水場を過ぎ、

朝の光りに照らされたダケカンバ林を抜けると、

ほぼ7AM、馬ノ背コースとの分岐点に到着しました。

ここから頂上までは4.5㎞と表示されていました。
登山口に、頂上まで6.7㎞とありましたから、此処で、全コースの三分の一が終わったことになります。
花を見ながら山を登ると、疲れを感じる前に登れてしまうもののようです。
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