上士幌の街を抜けて、国道273号線に自転車を進めますと、空を覆う雲の量が増えてきました。
昨晩のテレビで、今日は夕方にかけて、雨の可能性が報じられていましたので、空模様に注意が必要です。

国道273号は少しずつ斜度を増し始めました。

進みゆく国道の白線の先に、名も知らぬ丘陵が見えています。

国道は音更川の支流を橋で跨ぎ、高度を高めてゆきます。

上士幌と糠平の間が22㎞程なら、その間を2時間で通過すれば御の字です。
のんびりした、一定のペースで自転車を進め、音更川が函状となる場所を通過します。

川の右岸に柱状節理が見えます。
この辺りは、学生時代に何度もバスで通ったことがありますが、その頃は未舗装の道だった筈です。もう40年以上も昔のことです。
この国道の先の三国峠にトンネルが開通したのは昭和46年(1971年)のことでした。
その年に私は、帯広で学生生活をスタートさせました。
十勝平野から大雪山稜を貫こ、層雲峡へ抜ける道があることを知った私は、いつか自転車でその峠を越えてみたいと思いました。
その頃の記憶の断片が、今の私を、自転車で三国峠へ向かわせる動機の一つとなっています。

音更川の函を過ぎると、国道の左手に旧士幌線のアーチ橋梁が見えてきました。

蛇行する国道から、来し方の谷を包む緑豊かな森が望めました。
知らぬ間に、結構な高さを稼いだようです。

右手に糠平ダムが見えてきました。
私の記憶に間違いがなければ、この道は昔、音更川の右岸をダムまで上り、ダムの上を横切って糠平温泉へと通じていたはずです。
そして、谷底にはダム工事に使われたであろう廃洞が残り、学生のサークル活動の一環として、谷底にテントを張って、廃洞に棲むコウモリの観察を行いました。
その時に友人達とテントの中で、いつか自転車で三国峠を越えてみたいと語り合ったと記憶があります。

40数年前に悪路だった道はすっかり整備され、ダムサイドのトンネルを過ぎると間もなく、糠平の街が見えてきました。

当時は掘立小屋みたいだった東大雪博物館も見違える姿に変わっていました。
しかし、今回は近づきませんでした。
一度中に入れば、興味が募り、どれ程の時間を費やすか分からないからです。

このとき、街の交番で時計を確認すると、12時30分を少し過ぎていました。
上士幌で予測した通りのペースでした。
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