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商船三井フェリー エコノミールーム

2015-09-26 21:02:50 | 自転車でコスモスの島へ

 

 9月7日 月曜日 

 

 大洗は朝から小雨が降っていました。

 

 民宿では、今夜のお客さんを迎える準備があるとかで、10時のチェックアウトを求められました。

 

 同宿した二人連れの女性達は、大宮の知人と連絡を取り、今夜はその方の世話になると、宿のご主人の車で送られ、大洗駅へ向けて宿を去って行きました。

 

 私は彼女達を見送った後、自転車に跨り、海岸沿いに並ぶ観光施設を目指しました。

 

 最初に入った大洗マリンタワーのエントランス横にテーブルとイスが並んでいたので、売店カウンターのお嬢さんに、「ここのテーブルで食事をしても良いですか?」と聞いてみました。

 

 すると、「この場所に飲食物の持ち込みは禁止ですが、テーブルは自由にお使い頂けます」との返事が得られました。

 

 見渡すと、大洗海岸にはクロマツやリキダマツが数多く植栽されていました。

 

 

 

 私はそれらの松の枝葉の観察を行ない、数本の枝を採取すると、大洗マリンタワーエントランスのテーブルに陣取り、マツの葉の測定を始めました。

 

 今日一日、夕方のフェリーが出発するまでに時間はたっぷりとあります。

 

 きっと、今日のこの時間は神様が私にくれたプレゼントなのだろうと考えました。

 

 もし今日一日の作業が大きな発見に繋がれば、「今日はきっと忘れられない一日になるぞ」と考え、ちょっと頬を緩めました。

 

 勿論、頬を緩めたのは「あぁあ、なんて能天気なんだろう」という自分への嘲笑も含めてです。

 

  

 

 フェリーターミナルの窓口は、15時に開きました。

 

 直ぐに乗船名簿を整え、苫小牧までのチケットを購入しました。

 

 60歳以上はシルバー割引が該当しますので、商船三井フェリーのエコノミー席は自転車を含め苫小牧港までたったの9190円です。ルンルン♪

 

 乗車券購入時、乗船開始時間は17時ですから、それまでにお集まり下さいとの説明がありました。

 

 私は一旦ターミナルを離れ、昼前に確認しておいた街のスーパーに出向き、幕の内弁当とカップ麺、缶チューハイなど、船旅で必要となる食料を買い求めターミナルに戻りました。

 

 「車、オートバイ、自転車の乗船を開始します」のアナウンスがあり、岸壁へ向かいますと、「さんふらわあ さっぽろ」の船腹からタラップが岸に伸びていました。

 

 

 中高年のライダーを含む20数台のオートバイが乗船開始を待って並んでいます。

 

 その列の横の自転車は私一人でした。

 

 

 

 ライダー全員の視線を浴びながら(と思いながら)、いの一番にローギアでタラップを上り、船内の人となりました。

 

 

 エコノミー席は、幅50㎝程のマットレスとシーツが壁に沿ってならんでいます。

 

 夫々に番号が振ってあって、ほぼ一つ置きに客席が割り振られていました。

 

 

 私は自分の席を確認すると、デッキへ廻り、西の空に沈む夕日を眺め、その足で展望風呂へと向かいました。

 

 フェリーはゆったりした展望風呂を、真夜中以外いつでも利用することができます。

 

 共同風呂ですから、早目に入るとお湯も綺麗で、贅沢な気分に浸ることができます。

 

 

 お風呂から上がる頃、大洗港は夜の闇に包まれていました。

 

 

 

 フェリー出航後のレストランに、ディナーを楽しむ多くの人達の姿がありました。

 

 私の夕食は、スーパーで買い求めた幕の内弁当と缶チューハイです。

 

 独りでレストランのテーブルに座っても、レストルームのテーブルで弁当を食べても満足感に大差はありません。

 

 

 ディナーは1700円ですが、弁当は450円でした。

 

 年金生活に入っても、萎縮した時を過ごす気などは毛頭ありませんが、無駄な出費を抑える心がけは忘れないようにしています。

 

 

 

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今日のフェリーは欠航です

2015-09-26 00:14:27 | 自転車でコスモスの島へ

 

 

 9月6日の16時に大洗のフェリーターミナルに着くと、窓口はカーテンに閉ざされていました。

 

 私は数十年振りのサイクリングなので、フェリー乗船開始の17時までに大洗港に到着できる自信がなく、今回は苫小牧行きフェリーの予約を取りませんでした。

 

 商船三井フェリーの大洗-苫小牧航路は今まで何度も利用していますが、夏休み以外は、車の持ち込みさえなければ、99%乗船できるだろうことが分かっています。自転車を持ち込む場合も同様の筈です。

 

 17時になれば窓口は開くだろうと、たかを括り、ロビーの椅子に半身を横たえてその時を待っていました。

 

 外では台風18号の影響か、雨が降り始めていました。

 

 16時30分頃になって、女性の二人連れがロビーに現れ、「窓口はまだ開かないの?」と訊ねられましたので、「多分17時ごろになれば開くと思いますよ」と答えました。

 

 しかし、実際に時計の針が17時を過ぎても、窓口には何の変化も現われません。

 

 これはおかしいぞと思い、ロビーに居た守衛さんに「窓口は何時になったら開くのでしょうか」と訊ねてみました。

 

 すると、守衛さんから「今日はもうフェリーの便がないので、明日まで窓口は開かないですよ」との回答がありました。

 

 「えぇぇえ! うっそぉ~、ネットで調べたけど、夕方便に欠航はない筈だけどなぁ」

 

 実は一ヶ月程前に、大洗-苫小牧間を繋ぐ商船三井フェリーは、航海中の「さんふらわ あだいせつ」に火災が発生し、それ以降船数が不足し、通常運行に支障が出ているのです。

 

 それでも、2、3日前にフェリー会社のホームページを覗いたときは、1日2便の内、夕方の便に欠航はなかった筈なのです。

 

 しかし守衛さんと一緒に、ドアに貼ってある運行表を確認しに行くと、何と、この日の夕方便だけが欠航となっていました。

 

 「そうか、見落としたんだ。まいったな~」

 

 外には雨が降り続けていました。

 

 直ぐ守衛さんに、「このフェリーターミナルは、夜も開いているんですか?」と聞いてみました。

 

 守衛さんは気の毒そうな声で、「今夜19時から明朝7時までは閉まります」との返事が返ってきました。

 

 そこで再度、ターミナルの外階段下のスペースを指差して、「あそこにテントを張れないでしょうか?」と聞いてみました。

 

 「いや~、ここは町管轄の建物なので、ちょとね~、良いとは言えないですよ」とのこと。

 

 「えぇ~、どうしよう」

 

 すると、「確か、素泊まり2~3千円で泊まれる民宿がこの近くにあると思うけど」と守衛さんがアドバイスをくれました

 

 「本当ですか、それは助かる。早速探しに行ってみます。」と答え、ロビー内に居た先ほどの女性達にも声を掛け、一通りの状況を説明し、どうしますか?と聞いてみました。

 

 彼女達も此処へは電車とバスを乗り継いで来たので、今夜の宿が大洗に確保できるなら有難いとの返事でした。

 

  「じゃあ、私が自転車で街へ行って民宿を探してきますから、ここで待ってて下さい。」

 と言い置いて、急いで雨の中へとはしり出しました。

 

 大洗の雨降る街で数軒の民宿を当たった1時間程の後、その内の一軒に、三人は無事に雨露を凌げる場所を確保することが出来ました。

 

 さすがに、一泊2~3千円という料金ではありませんでしたが、高い安いと言ってる場合ではなかったのです。

 

 二人連れの女性は姉妹だそうで、お話の内容から50歳代後半と推察しました。

 

 登別でスナックを経営しているとかで、筑波に居る妹さんの家族に不幸があり、フェリーを利用して苫小牧と大洗を往復することになったのだそうです。

 

 旅先では、本当に多彩な方との巡り会いがあるものです。

 

 私はこの夜、100㎞以上もの自転車旅の疲れもあってか、温かい風呂に浸った後、一本の缶チューハイも飲み干せないままに、深い眠りへと入っていったのでした。

 

 

 

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