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今夜も上機嫌

2014-06-05 19:08:52 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 車道を外れた旧道が沢の中に吊り橋を掛けていました。

 

 

 

 そんな旧道にセロジネ・コリンボサが白い花を咲かせていました。

 

 今朝花の姿を見出した場所とほぼ同じ標高です。

 

 ヒマラヤでは、標高が花咲く季節を決めているようです。

 

 

 歩く旅だからこそ気付いたのでしょう。

 

 これこそヒマラヤ トレッキングならではの醍醐味です。

  

 旧道を歩いていると、車道を四輪駆動車が通り過ぎてゆきます。

 

 数年後には、ランドルンまで車で行くのが当たり前になっているかもしれません。

 

 ポカラからランドルンへ、車で3時間程で入れれば、ABC(アンナプルナベースキャンプ)を4~5日で往復することも可能になるかもしれません。

 

 そうなった時、神々の庭が穢されぬようにと案じるのは、心配し過ぎでしょうか。

 

 

 午後3時頃、標高1700メートルのトルカに宿を定めました。

 

 今夜もKさんと同宿です。

 

 茅葺屋根の東屋を見た時、シャワーの後、ここでビールを飲もうと決めました。

 

 

 沢水溢れるGH(ゲストハウス)の洗い場で洗濯を済ませ、寝床を整え、17時頃東屋のテーブルに座りました。

 

 夕暮れの中、アンナプルナ・サウスが雲の間に頂きを覗かせました。

 

 今夜の客は私とKさん、ドイツ人の大学院生の二人連れだけです。

 

 

 夕食後に四人は東屋に集い、尾根の上に昇る月を眺めながら酒宴を始めました。

 

 

 陽が落ちと、対岸の村に灯が灯りはじめました。

 二日前が私の誕生日と知ったドイツの学生さんが御馳走してくれた、お祝いのヒマラヤ焼酎をあおりながら、今夜もヒマラヤに上機嫌な夜が更けてゆきました。

 

  

ヒマラヤ一人歩きの危険性

  

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 2

 

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ヒマラヤの車道を歩く

2014-06-05 16:35:57 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 ランドルンでサクラのような花を見かけました。

 

 民家の中庭だったので、近づくことができませんが、花びらが風に舞っていました。

 

 

 ランドルンで昼食を済ませ、再び歩き始めました。

 

 

 そして私はこの村の外れで、驚くようなものを目にしました。

 

 10トンほどの大型トラックです。

 

 一緒に歩いていたKさんも驚きの声をあげました。


 

 何で!


 

 

 しかし、その理由をほどなく理解しました。

 

 トレッキングで歩く道と平行し、ランドルンまで車道が伸びていたのです。

 

 下の写真の段々畑の中央に、埃っぽい道が写っているのがお分かりでしょうか。

 

 

 

 

 ランドルンを出て暫くすると、轍が残る車道歩きが始まりました。

 

 

 大昔、北海道の日高山脈のペテガリに登った時、登山口まで、牧草地の中に続く砂利道を、一日歩いたことを想い出しました。

 

 たまに埃を巻き上げて四輪駆動のジープが通り過ぎます。

 

 ア~ァ、こんな道は歩きたくないのですが、仕方ありません。

 

 

 右の谷底にモディ・コーラが見えていました。

 

 対岸に、ナヤプルへと通じる車道が白い筋となって続いていました。

 

 

 そして、所々に田が姿を見せました。

 

 畑で毎年同じ作物を育てれば連作障害が起きますが、田では毎年イネを育てることができます。

 

 水が確保できる場所でイネを育てれば、毎年確実に穀物が得られます。

 

 田や畑がこれ程あれば、沙羅双樹の木に登って、家畜の餌を確保する苦労はしなくても済みそうです。

 

 

 それにしても、見事な光景でした。

 

  

 そんな道路脇に、斜面を切り崩した跡が堆積層を見せていました。

 

 細かな土や石が積み重なり、パイ菓子のような層を成しています。

 

 このような地形は、水が運んできた土や石が積み重なったものです。

 

 ヒマラヤは約5000万年前にインド・オーストラリアプレートが北上し、ユーラシアプレートとぶつかり、海底が隆起してできたのだそうです。

 

 目にした堆積層は、太古の昔、この辺りが水底だった証なのでしょう。

 

 

 車道に埋もれて、以前の歩道が姿を見せていました。

 

 

 地元の人に話を聞くと、ランドルン村に車道が伸びたのは半年程前のことだそうです。

 

 午後になって、車の走る道に学校帰りの子供達の姿を見かけました。

 

 しかし、子供達に「ナマステ」と声を掛けると、何人かの子供達は、「ナマステ」の後、英語で「ジャパニーズ?」とか「チャイニーズ?」などの言葉に続け、「ギブミー・スイーッやギブミー・マネー」を付け加えました。

 

 山奥の村では決して聞くことがなかった言葉です。

 

 車道は利便性と引き換えに、あまり見たくないもの、聞きたくないものも運び込んで来たようです。

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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山深い道

2014-06-05 13:46:55 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 木々に包まれた小屋を目にしました。

 

 モディ・コーラの谷に、里山のような森が続いています

 

 

 木陰に微笑む白いスミレに心満たされ、至福のトレッキングを味わいました。

 

 

 夏雲を纏ったアンナプルナ・サウスが、谷の奥へ小さくなってゆきます。

 

 

 足元に石畳みの道が続きました。

 

 

 本流に流れ込む沢に滝が掛かり、沢の壁を濃密な緑が覆いつくします。

 

 

 そんな場所に、素朴な吊り橋は良く似合います。

 

 

 道は再び、標高を上げてゆきます。

 

 

 眼下のモディ・コーラの瀬に白波が立ちます。

 

 

 田の畔のような場所で、ボーンチャイナのような青白色の花が陽を浴びていました。

 

 Gentiana pedicellata

 

 誰かの畑へ通じるような趣の道を登り進みます。

 

 

 田圃の中に続く道の先で、尾根のラインの流れの中にランドルン村が見えてきました。

 

 

 「山深い」の形容詞のままの風景の中を登り続けました。

 

 一昔前の日本にタイムスリップしたような、信濃路の峠道へ歩を進めるような気分を味わいました。

 

 ゆるやかに登る緑の中の道を歩きながら、日本から数千キロも離れた場所に居ることを忘れていました。

 

 

 そんな山道で突然、頭上からメェ~という鳴声が聞こえてきました。

 

 最初は何のことか分からなかったのですが、周囲へ視線を巡らすと、とんでもない山の斜面に羊の群れを見出しました。

 

 

 斜面の対岸からズームを利かせて撮影したので、斜度が分かり難いのですが、羊の群れが居る場所は絶壁ともいえる崖の中です。

 

 

 羊の群れに動きまわる犬の姿があり、羊を誘導する人声が崖に響きました。

 

 やっぱりここはネパールです。

 

 ヒマラヤに住む人々の生命力に、只々驚かされました。

 

  そして12時半を過ぎて、無事みランドルン村に到着しました。

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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