京都府立植物園を訪ねるのは三年振りです。
車を駐車場に停めて、9時半頃に入園しました。
今回の訪問目的の一つが、コクサギ型葉序 (旋回葉序) という特殊な葉の付け方をする樹木の観察なので、最初にネコノチチやケケンポナシという樹木を探すことにしました。
コクサギのコクサギ型葉序
(枝の左右に葉が二枚ずつ並んでいます)
入園時に、受付の職員に木々の場所を尋ねますと、親切にも電話で事務所へ問い合わせてくれました。
しかし、はなしょうぶ園の道を進んだこの辺り、程度の説明だったので、木を探すには、それなりの時間もかかりました。
ネコノチチ、ケケンポナシ、コクサギ、ヤブニッケイ等の木々でコクサギ型葉序 (旋回葉序) を観察した内容は別のブログへ記載しましたので、興味のある方は、どうぞそちらをご参照下さい。
ネコノチチ ケケンポナシ
二時間程度かけてコクサギ型葉序 (旋回葉序) の観察を終えると、改装されて新しくなった「森のカフェ」でコーヒータイムをとります。
目の前の芝生広場で、遠足に来た園児達が可愛い歓声をあげていました。
天候にも恵まれて、暖かな陽の光がぽかぽかと当たるデッキで、至福のひと時を味わうことができました。
広場の横では菊花展が開かれ、盆栽仕立ての菊などが展示されていました。
今の季節は、花の種類は多くはありませんが、生態園にはオハラメアザミ (大原女薊) やキクタニギク (菊渓菊) 等が咲き、
園内を巡ると、熊本大学薬用植物園以来となるミツバハマゴウの花に出会うこともできました。
そして、森の外れの陽だまりの中で、麗しく咲いたサザンカが季節の到来を告げていました。
「四季 彩の丘」では、瓢箪形の珍しいカボチャ「バターナッツ」が棚にぶら下がっています。
種が下部のふくらんだ部分に集まって、可食部が多いのが特徴だそうです。
もしかすると、品種改良に使われ、数年先には食卓へも上がるような事があるのでしょうか。
温室へ入ると、星の王子様の木のバオバブに実が稔っていました。
昨年、イギリスの植物園でバオバブジュースを飲んでから、バオバブの実を一度は見てみたいと、ずーっと願っていたのです。
まさか、日本で実物に遭遇するとは思ってもいなかったので、ここで見ることができたのは大きな収穫でした。
京都府植物園は日本でも指折りの植物園ですから、植物をじっくり観察していたら、いくら時間があっても足りそうもありません。
しかし、昼過ぎから、昨日の登山の疲労が足に残っているのを感じ始めたので、無理をせずに、今日は予定より早く、15時半頃に退園することにしました。
次の目的地は、京都市郊外の愛宕山と丹波山地の大江山です。
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