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カンタベリーの印象

2012-06-30 17:38:42 | イギリス一周 花の旅

 カンタベリーの街中に大きな駐車場を見付けたので、車を停めて、徒歩で観光することにしました。

 

 イギリスの駐車場の殆どは、パーキングチケット自販機が設置されており、それぞれのパーキングは1時間毎に、1~2ポンドの駐車料金が課されます。

 

  駐車場に車を止め、駐車予定時間に応じた金額を自販機に投入すると、駐車可能時間がプリントされたパーキングチケットが出ますので、それをフロントガラスの内側に貼り付けます。

 

 

 私は今回の旅行中ケンブリッジで、道路のパーキングエリアで数分、シートベルトを付けたまま目的地の住所を調べていますと、交通監視員がやってきて、チケットを買うように言われました。

 

 取り締まりは、かなり厳しいようです。

 

 カンタベリーの中心部はそれ程広くないので、徒歩でも十分に廻ることができそうでした。

 

 更には、多くの道が一方通行なので、徒歩の方が効率良く街を見て歩けそうです。

  

 街を流れるストゥール川沿いに、中世テューダー様式の建物がありました。

 

 これはユグノーの手織りシルクを扱う店だそうです。

 

 川に浮かんだパント(平底船)に乗って、川面から街を楽しむツアーもあるそうです。

 

 

 

 その店の近くに、ロイヤル博物館&美術館(左写真)やカンタベリー博物館(右写真)などが朝日を浴びていました。

 

 

 

 町の建物は殆ど全て、石か煉瓦で造られています。

 

 道路には石が敷き詰められていました。

 

 そして視線の先にいつも、大聖堂が姿を見せます。

 

 

 

 街を歩き廻る私の目に、「カンタベリー物語」の世界を再現したカンタベリー・テイルズやカセドラル・ゲートなど、博物館や歴史的建造物が次々と姿を現しました。

 

 

 

 1時間ほども歩いたでしょうか。

 

 カンタベリー市街を一通り見終えて空腹を感じたので、広場で営業を始めた、トレーラーのハンバーガー屋の路上テーブルに腰を下ろしました。

 

 数多くのメニューの中から、ハンバーガーとコーヒーで朝食を摂りました。

 

 石畳のハンバーガショップで一時の異国情緒を楽しんでいると、出勤する人々の姿が周囲に現れたので、そろそろカンタベリーを出発することにしました。

 

 私にとってカンタベリーは「イギリス一周花の旅」の最初の訪問地でしたが、この時はまだ旅のスキルは十分でなく、ゆったりした時間を楽しむ余裕はありませんでした。

 

 しかし、ハンバーガーショップが、石畳に並べた、赤地に白い水玉模様のテーブルが、「本当にイギリスに来たんだ」という感慨を、強く印象付けてくれたカンタベリーでした。

 

 

 

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カンタベリー大聖堂

2012-06-30 12:16:41 | イギリス一周 花の旅

 ホテルを出発して1時間40分程でカンタベリーに到着しました。

 

 ナビには、カンタベリーのウエストゲートタワーのアドレスが入力されています。

 

 カンタベリーの町に入ってしばらくすると、ナビが「後300ヤードで目的地に到着します」とアナウンスしました。

 

 石畳の道路を左折するとすぐに、石の塔が見えてきました。

 ウエストゲートタワーです。

 

 何と言ったら良いのでしょうか。

 この時、何とも不思議な安堵感を感じました。

 

 車のナビとガイドブックと道路マップを用いた今回の旅のシステムが順調に機能することを確信した瞬間だったのです。

 

 タワーの横で、澄んだ水の流れる川が、岸辺の緑を映し出していました。

 

 

 

 ウエストゲートタワーはカンタベリー市街の西門をなし、ロンドンからの巡礼者はこの門をくぐり、カンタベリー大聖堂へと向かったそうです。

 日本の神社に例えれば、門前町の鳥居に該当するのでしょうか。

 

 ウエストゲートタワーは現在博物館となり、内部に防具や武器などを展示しているそうですが、朝のこの時間帯は、開園前で見学することはできませんでした。

 

 このウエストゲートタワーから大聖堂へ向かう路は逆向きの一方通行なので、ガイドブックを頼りに、市内中心部へ向けて、車を迂回しました。

 

 石造りの家々が、遥か東洋の国から来た異邦人の目に、新鮮な感動を呼び起こします。

 

 

 観光客向けと思われる商店街もまだ、石畳の道に窓を閉ざしていました。

 

 

 石畳の先に、カンタベリー大聖堂に入る、クライストチャーチゲートが門を構えていました。

 この門は16世紀初期にたてられたものだそうです。

 

 カンタベリー大聖堂の開示は9時からですが、ゲート下の小さな通用口が開いていたので、そこから二歩、三歩と中へ入り、大聖堂の姿をカメラに収めました。

 

 カンタベリー大聖堂はイギリス国教会の総本山で、様々な歴史の舞台となっています。

 

 1170年にここで、大司教トーマス・ベケットが暗殺されて以降、聖地として多くの巡礼者が訪れるようになったそうです。

 

 1170年といえば、日本で平氏が全盛を極めていた頃のお話です。 

 

 

 

  早朝のカンタベリーに人影はなく、街はまだ静寂の中に微睡んでいました。

  

 

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イギリスの道路事情

2012-06-30 09:39:07 | イギリス一周 花の旅

 6月14日、ヒースローのホテルで朝4時半に目が覚めました。

 昨晩は9時前に就寝しましたから、睡眠時間は十分です。

 目覚まし時計を5時半にセットしましたが、全く必要ありませんでした。

 

 いよいよ、イギリス周遊ドライブの始まりです。

 期待と不安に胸が高鳴ります。

 

 今日は早目の行動開始を予定していたのです。

 ロンドン近郊の通勤ラッシュを予想し、その前に郊外へ抜け出そうと考えました。

 

 最初の目的地をカンタベリーに定め、5時に車のハンドルを握りました。

 

 

 

 ナビに導かれ、市街地の道路から高速道路に入ります。

 イギリスは、自動車専用の高速道路は無料です。

 

 イギリスでは、全ての道路にM4、A3、B400といったアルファベットと数字を組み合わせた番号が付されます。

 Mはモーターウエイ(高速道路)、Aが都市間を結ぶ幹線道路、Bが市街地やその他一般道という基準で命名されます。

 

 それぞれの最高時速がMは70マイル(112キロ)、Aが60マイル(96キロ)、Bが30マイル(48キロ)ですが、市街地などでは、Aも40マイルに制限される場所があります。

 

 車はヒースロー市街を抜け、M25に入りました。

 対向車線ではロンドン市内に向かう車で渋滞が始まっていました。

 

 

 ナビの画面には、頻繁に、下の写真のような警告が示されました。

 

 

 一番最初の時は、周囲の車に注意を払って運転している最中に、「ATTENTION(注意)」の文字だけ目に入ってきたので、かなりビビりました。

 

 道を間違えたのか、スピードを出しすぎたのか、何に対するATTENTION「注意」なのかを確認する余裕がなかったのです。

 

 しかし、2~3度標示されると、「スピード監視カメラが近づく」ことがATTENTION「注意」と理解しました。

 しかもこの標示は、丁度道路の分岐点(ラウンドアバウト)あたりで示されることが多く、周囲の車や進行方向に気を取られる時にナビの地図を隠しますので、まったくもって運転の邪魔です。

 

 そのうち、この警告画面を指でつつくと、すぐに消えることが分かり、苦にならなくなりましたが、イギリスをドライブすると、どの地域でも、この「注意」画面が頻繁に標示されました。

 

 つまり、スピード違反はイギリス全土で厳重に、監視カメラによってチェックされるようです。

 

 ちなみに、この監視カメラにスピード違反が記録されると、警察から高額の「罰金請求書」が届くそうです。

 

 

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美味しいビールのパブ発見

2012-06-30 05:41:39 | イギリス一周 花の旅

 空港から車で10分程のシャリマーホテルは、宿泊予約サイトで利用者の評価が高く、料金も一泊45ポンドとB&Bなみの値段でした。

 車でないとアクセスし難い場所なので、安価な料金設定と思いますが、今回はナビを使って容易にたどり着くことができました。

 

 

 オーナーはインド系の方で、一階のホールではサリーを着た人達がパーティーをしていました。

 オーナーは、私が持参したバウチャーで予約を確認すると、すぐに部屋へ案内してくれました。

 

 

 案内された部屋はホテル裏側の二階で、宴会が行われていたホールの真上です。

 料金が安いので、どんな部屋かと心配したのですが、日本のシティーホテルなみの広さで、大きめのベッドが二つ置かれていました。

 但し、バスタブはなく、シャワーとトイレだけです。

 

 

 

 この部屋で6000円程ですから、日本のビジネスホテルに比較してもリーズナブルです。

 というか、世界基準と比較すれば、日本のホテルはコストパホーマンスに劣っているかもしれません。

 

 車に旅行カバンを置いたまま、部屋に貴重品だけ持ち込み、シャワーを浴びました。

 トラブルもない順調な滑り出しに気分は爽快です。

 

 ルンルン気分の内に、履いてきた靴下を洗面所で洗いました。

 旅の荷は軽いに限りますので、このような、こまめな所作が快適な旅を約束します。

 

 家では、あれ程にも無精なのですが・・・

 

 ホテルの周囲は住宅街でした。

 

 

 

 バス通りの向こうに、商店らしき看板が見えたので、歩いて行くと、一件のパブを見付けました。

 

 看板に「このパブは美味いビールの人気投票で上位に選ばれた」と記されています。

 その言葉を素直に信じ、入ってみました。

 

 

 

 カウンターで黒ビールを注文し、片隅の腰高テーブルで、無事の到着を祝いました。

 

 ここまでの旅はほぼパーフェクト。

 思わず笑みがこぼれました。

 そしてわが身に「乾杯!」

 

 

 ウ~ン、こいつは美味い!  

 すぐに、一杯目を飲み干し、店員さんに同じビールをオーダーしました。

 

 

 一口飲んでから、「おーっと、写真を撮るのを忘れた・・・」と。

 それ程に美味いのです。

 そして、二杯目を飲み干す前に、「何か食べておかねば」と、チキンシーザーサラダを注文しました。

 

 

 ローストチキンとレタスとパルメザンチーズをドレッシングした、ビールに良く合う、さっぱり風味のなかなかの一品でした。

 

 ところで、店員さんの動きがとても気持ち良いのです。

 

 私が座った場所は店内を見渡せる位置でしたから、私のテーブルを担当するウエイターの働きが常に目に入ります。

 

 気遣いといい、俊敏さといい、見ていて本当に気持ちが良い。

 

 で、料理を持って来てくれた時にお願いして、写真を一枚撮らせて頂きました。

 ハンサムですし、いい顔してますよね!

 

 

 ところで迂闊にも、私はこの店の外観を写すのを忘れ、パブの名前をご紹介できません。

 ヒースローのステインズ・ロードにあるシャリマーホテルを東に150m程行った場所のパブなのですが。

 

  ということで、ビールは二杯に自粛して、美味しいビールと料理に満足しつつホテルへ戻るとベッドに倒れ込み、イギリス到着の初日を終えました。

 

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