カンタベリーの街中に大きな駐車場を見付けたので、車を停めて、徒歩で観光することにしました。
イギリスの駐車場の殆どは、パーキングチケット自販機が設置されており、それぞれのパーキングは1時間毎に、1~2ポンドの駐車料金が課されます。
駐車場に車を止め、駐車予定時間に応じた金額を自販機に投入すると、駐車可能時間がプリントされたパーキングチケットが出ますので、それをフロントガラスの内側に貼り付けます。
私は今回の旅行中ケンブリッジで、道路のパーキングエリアで数分、シートベルトを付けたまま目的地の住所を調べていますと、交通監視員がやってきて、チケットを買うように言われました。
取り締まりは、かなり厳しいようです。
カンタベリーの中心部はそれ程広くないので、徒歩でも十分に廻ることができそうでした。
更には、多くの道が一方通行なので、徒歩の方が効率良く街を見て歩けそうです。
街を流れるストゥール川沿いに、中世テューダー様式の建物がありました。
これはユグノーの手織りシルクを扱う店だそうです。
川に浮かんだパント(平底船)に乗って、川面から街を楽しむツアーもあるそうです。
その店の近くに、ロイヤル博物館&美術館(左写真)やカンタベリー博物館(右写真)などが朝日を浴びていました。
町の建物は殆ど全て、石か煉瓦で造られています。
道路には石が敷き詰められていました。
そして視線の先にいつも、大聖堂が姿を見せます。
街を歩き廻る私の目に、「カンタベリー物語」の世界を再現したカンタベリー・テイルズやカセドラル・ゲートなど、博物館や歴史的建造物が次々と姿を現しました。
1時間ほども歩いたでしょうか。
カンタベリー市街を一通り見終えて空腹を感じたので、広場で営業を始めた、トレーラーのハンバーガー屋の路上テーブルに腰を下ろしました。
数多くのメニューの中から、ハンバーガーとコーヒーで朝食を摂りました。
石畳のハンバーガショップで一時の異国情緒を楽しんでいると、出勤する人々の姿が周囲に現れたので、そろそろカンタベリーを出発することにしました。
私にとってカンタベリーは「イギリス一周花の旅」の最初の訪問地でしたが、この時はまだ旅のスキルは十分でなく、ゆったりした時間を楽しむ余裕はありませんでした。
しかし、ハンバーガーショップが、石畳に並べた、赤地に白い水玉模様のテーブルが、「本当にイギリスに来たんだ」という感慨を、強く印象付けてくれたカンタベリーでした。
※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
イギリス一周 花の旅 index1 イギリス一周 花の旅 index2