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伊豆の爪木崎で朝を迎えました。ここは冬になると岬を一面にスイセンが染める花の名所です。
昨日は朝日に染まる白馬岳を眺めたので、今日は海原を染めるご来光を期待したのですが、残念ながら日の出時刻に東の空低く雲が垂れ込め、絵に描いたような写真とはなりませんでした。
でも、そんなもんです。自然相手の場合、こちらの期待通りになる確率は20%程度のものです。あの天才と呼ばれるイチロウでさえ打率3割超くらいですから、4から5回に一回程度のヒットで良しとしなければ。
エ! 何か話がおかしい? マァ、あまり細かいことは気にしないで下さい。
爪木崎には小さいながらも温室があります。中に入ってみると(無料)ベニヒモノキや極楽鳥花、アブチロンなど、一通りの熱帯植物が植栽され、周囲を秋の花が飾っていました。
温室を見終わる頃には、やっと東の海上に、僅かな雲の隙間から朝日が顔を覗かせてくれました。
爪木崎の近くには須崎御用邸がありますが、昭和天皇がそこで伝馬船を使い磯に出て「海牛」の研究をされていたそうです。また、岬の南には恵比寿島に夷子(えびす)島遺跡や大田道潅が築城の為に岩を切り出した磯などもあって中々に興味深い所でした。
私はこの後、伊豆に来た主目的の熱川バナナワニ園に向い、初めて目にするツユクサ科のCampelia zanonia(下左)や水に花を咲かせるマメ科のAeschynomene fluitans Peter(下右)などの花写真を写し、山の風と海の香、そして寂びた温泉に出会えた、山から海への花旅を終えることに致しました。
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