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江里山のヒガンバナ

2011-03-18 23:00:38 | 九州 ヒガンバナの旅

 唐津を出たのは14時ごろでした。

 

 今日は9月22日。

 

 明日23日のシルバーウイーク最終日は都市近郊の高速道路で大渋滞が予想されます。

 

 東名高速の御殿場、東京間は明日の連休最終日の午前中には抜けていたいものです。

 

 となると、今夜中にどうしても大阪周辺は抜けていなくてはなりません。

 

 残された時間は僅かでした。

 

 貴重な時間をどのように使おうかと考えましたが、とりあえず国道203号線を佐賀市方面、長崎自動車道へ向かうことにしました。

 

 長崎自動車道、多久IC付近に到着したのが15時少し前でした。

 

 計算ではまだ2、3時間程の余裕がありました。

 

 それではと、向かった先が佐賀県小城市の江里山集落でした。

 

 その村には日本の棚田百選に選ばれた棚田があり、その棚田に咲くヒガンバナが有名なのです。

 

 わざわざ訪ねた価値がありました。

 

 花のタイミングもドンピシャリでした。

 

 今回の旅で一番のヒガンバナが咲き広がっていたのです。

 

                   

                     

 

 残念だったのは人が多すぎて良いアングルが確保できなかったこと、そして満足するだけの時間を使えなかったことです。

 

  それでも「無理をして、見ておいて本当に良かった」と思わせる光景でした。

 

 さていよいよ、九州に別れを告げるべき時が来ました。

 

 佐賀大和ICから長崎自動車道へ入りました。

 

 しかし、気は急いではいても、金山SAに直結する、徐福の里薬用植物園とコスモス畑を確認することは忘れませんでした。

 

 また来るつもりではいても、「明日のことは分かりません」ので。

 

                     

 

 この後、福岡の手前で16kmの渋滞、中国自動車道と山陽自動車道の合流点で、真夜中なのが信じられないような大渋滞などを経験して、途中で仮眠を取りつつ、自宅に辿り付いたのは23日の昼近くだったでしょうか。

 

 終わってみれば、あっと言う間の「花の旅 九州のヒガンバナ」でした。

 

 今回、高速料金1000円という条件の下で、車を最大限に活用した旅のスキルを得ることができました。

 

 一日に1000km以上の連続運転も経験して、次へのアイデアも膨らみます。

 

 この経験を生かし、更なる「花の旅」を楽しみたいと考えています。

 

 筆者も人生の旅の終盤に差し掛かりました。

 

 残りの人生の旅路を悔いが残らないように楽しみたいものです。

 

 このブログでは引き続き、そのような「花の旅」にまつわる感動や失敗談などをご紹介させて頂く予定です。

 

 時々、お立ち寄り頂ければ幸いです。

 

 そして、最後までお読み頂きまして、本当に有難う御座いました。

  

 

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唐津の花

2011-03-18 22:54:13 | 九州 ヒガンバナの旅

 佐世保の展海峰で雨に霞む九十九島の情緒を味わって、次にハウステンボスへ向かう予定だったのですが、ハウステンボスをパスすることにしました。

 

 既に11時を過ぎており、休暇の残り時間や今後のスケジュールを考えると時間がかなりタイトになっていたからです。

 

 ハウステンボス程の観光地であれば、また来る可能性もあるでしょう。

 

 国道202号線を唐津へ向かうことにしました。

 

 次なる目的地は「ポンポコ村」。

 

 一体どんな所なのでしょうか?

  

  佐世保から一時間程も走った頃、車の左手に赤いものが点在する光景が目に入りました。

 

 すぐにハンドルを切り、国道から村道らしき道へ車を進めます。

 

 標高2、3百メートルほどの低山の、なだらかな斜面に広がる田に、ヒガンバナが咲いていました。

 

 花の密度の高い場所が少なく、見栄えのする写真は撮れませんでしたが、清らかな小川の縁などに赤い花が彩りを添える、長閑で懐かしい田舎の風景が広がっていました。

 

 

                    

 

 きっと唐津辺りではヒガンバナは、わざわざ見に行くような花ではないのでしょうね。

 

 この場所以外でもあちらこちらで、野を彩る赤い花の姿を、目にすることができました。

 

 さて、目的のポンポコ村は唐津市の鏡山の中腹にありました。

 

 ベゴニアを育てる温室を中心としたフラワーガーデンですが、クワガタ虫や珍しい亀を飼育したり、晩秋には皇帝ダリアを周囲に咲かせたりで、経営する方の一生懸命を感じました。

 

 こんな時は、訳もなく応援したい気持ちになります。

 

                    

 

 ポンポコ村の経営者の方に教えてもらった、ブーゲンの森も尋ねてみました。

 

                  

 

 こちらは、すぐ近くで飲食店を経営する方が八年ほど前に開設したとのことで、他の場所に花が少なくなる11月、12月頃がブーゲンビリアの最盛期なのだそうです。

 

 休日に、福岡辺りからドライブがてらに車を走らせ、花を見て、唐津の新鮮な魚などを楽しめれば、冬の季節の暖かな想い出になるかもしれません。

 

 

 

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長崎は今日も雨だった

2011-03-18 22:49:53 | 九州 ヒガンバナの旅

  翌朝、車の中で目が覚めると、高原は雲に覆われていました。

 

 白木峰高原で朝を迎えた理由は、五家原岳のすぐ北に位置する多良岳(花の百名山)を朝日の中で写真に収めることです。

 

 雲が覆うこんな状態では、山容を見ることもできないだろうと落胆しながら、白木峰山頂までの道を車で登りきり、雨の中でものした写真がこれです。

 

 

 NHKが多良岳を花の百名山に選んだのは、この山にオオキツネノカミソリの大群生地があるからで、花の季節は7月下旬だそうです。

 

 致し方ありませんが、写真としては失敗です。

 

 しかし、この写真もその気になって見ると、妖艶な花の群落を包み隠す、意味ありげな山の雰囲気が出ていると思いませんか。

 

 結果オーライです。

 

 (いいですね~ そう考えるだけで何だか気分が楽しくなってきます。)

  

 山を下りて、諫早の市街を抜け、次に向かったのが長崎大学でした。

 

 長崎大学付属薬用植物園にはシーボルトが日本から持ち帰り、今でもオランダのライデン大学植物園で育てられる、ケヤキやフジなどが株分けされて、植栽されているはずです。

 

 

 

 残念ながら、植物園は月曜から金曜日までの公開で、今日は休日なので、中に入ることはできませんでした。

 

 それでも私は、植物園の看板を見ただけで大満足でした。

 

 自分が納得できればそれでOKなのです。

 

 長崎を後に、しとしと雨の降る中を、佐世保へ向かいました。

 

 次の目的地は石岳亜熱帯動植物園。

 

                 

 

 そして、展海峰に咲くコスモス。

 

 

 展海峰から望む九十九島の夕日は絶景だそうですが、雨に霞む九十九島は島影も定かではありませんでした。

 

 「ああああ~ 長崎は~ 今日も~ 雨だった ♪」のです。

 

 そしてコスモスも、「ああああ~ ちょっと~ 早かった ♪」のでした。

      

 

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大分、別府の植物園

2011-03-18 17:22:27 | 九州 ヒガンバナの旅

 くじゅう連山の裾野の棚田でヒガンバナの写真を撮って、大分市内へ向かいました。

 

 九州は何度か来ているのですが、大分県に足を運ぶのは数十年前の修学旅行以来です。

 

 高校の修学旅行で九州を一巡りしました。

 

 その時別府に寄っているはずですが、全く記憶に残っていません。

 

 その時以来の大分ですが、今回はホームページのコンテンツである植物園の内容を確認しようと考えていました。

 

 最初に佐野植物公園に向いました。

 

 市のごみ焼却場に作られた公園で、焼却場で出る熱を利用して立派な温室が設けられていました。

 

                    

 

 広々とした芝生の中に遊具などが設置され、幼児を連れた若い夫婦が楽しそうに寛いでいました。

 

 とても暖かくて、平和な光景です。

 

 

 佐野植物公園から別府へ廻り、大分県農林水産研究センターを訪問しました。

 

 しかし、既に公開時間の16時を過ぎており、温室と植物園の所在を確認することしかできませんでした。

 

                 

 

 今朝、竹田市を出発して、ほぼ予定通りに目的地を巡り、別府の植物園を確認することができましたが、長かった休日が残り少なくなってきています。

 

 先を急ぐことにしました。

 

 とは言っても、ここは湯の町。

 

 昨晩はお風呂に入れませんでしたので、折角ですから別府で日帰り温泉を探すことにしました。

 

 で、見つけたのが「わくわく温泉 かっぱの湯」、なんと24時間営業です。

 

 料金もリーズナブルな370円と、これまた結構な天然温泉でした。

 

 

 

 温泉でさっぱりと汗を流し、吉野家で腹ごしらえを済ませ、車にも給油して、別府ICから大分自動車道に入りました。

 

 途中朝倉ICから鳥栖JCTまでは渋滞に巻き込まれましたが、長崎自動車道の下り車線に入ると順調に距離を稼ぎ、21時頃、諫早ICで高速道路を降り、国道207号に入りました。

 

 国道を竹崎まで走れば、蟹料理の美味しい店があるはずです。

 

 竹田市の居酒屋で教わった「えのは」を食べさせる店も探したいところでしたが時間が遅過ぎました。

 

 更に、高速道路で佐賀県内を走る頃から雨が降り始め、今は結構な雨脚となっています。

 

 国道を走り、通過して行く街の商店は全て灯りを消していました。

 

 竹崎方面へ数キロも走ってから蟹料理の店は諦めて、国道を長崎方面へ戻ることにしました。

 

 ワイパーが雨を拭う音を伴奏としながら、五家原岳へ登る県道に入り、今夜の宿泊予定地、白木峰高原へと車を走らせました。

 

 誰も居ない白木峰高原の駐車場の片隅に愛車を停めると、雨降る夜の闇の中で長かった一日を振り返りながら、静かに車のエンジンを切りました。

 

 

 

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くじゅうの裾野で穏やかな

2011-03-18 17:16:28 | 九州 ヒガンバナの旅

 久住山 阿蘇のさかひをする谷の 外は襞さへ 無き裾野かな

                   与謝野 晶子

 

 

 国道442号線から、やまなみハイウエイに入りました。

 峠を越えてから振り返ると、久住の山が煙を上げています。

 

 

 何だかとっても気持ちが穏やかでした。

 

 久住山。

 この花の百名山は多くの人々を魅了するミヤマキリシマが有名です。

 

 「坊がつる讃歌」ではミヤマキリシマを次のように歌っています。

  みやまきりしま 咲き誇り
  山紅に 大船の
  峰を仰ぎて 山男
  花の情けを 知る者ぞ

 私もいつの日か、ミヤマキリシマが咲く季節にもう一度、この地を尋ねてみたいものだと思います。

 

 大分へ向けて走る途中でドライブインのような店に「くじゅう野の花の郷」の看板を見つけました。

 入場無料とあります。ちょっと覗いてみました。

 

                      

 

 今はほとんど見ることができないハナシノブを20万株ほど育てていると園内の説明にありました。

 

 今の季節、花の姿は見られませんでしたが、雰囲気の良い野草園だったので、帰宅してから早速ホームページでご紹介させて頂くことにしました。

 

 やまなみハイウエイから今度は庄内方面へ向かって、県道621号線に入りました。

 

 対向車が来たら退避場で待たないと、すれ違えない程の細い路が続きます。

 くじゅう連山の北側を回り込んで行きます。

 

 どれほど走ったでしょうか、民家が道路脇にちらほらと現れる頃、突然真赤なヒガンバナを咲かせた棚田が目に飛び込んできました。

 

                        

 

 道路に駐車させるスペースが無いので、田圃へ続く、草茂る農道へ頭から車を突っ込み、三脚とフィルムカメラを担いで撮影開始です。

 

 田圃の畦を傷めないように、花を傷つけないように注意して撮影しましたが、田の脇に流れる水の清らかさがとっても印象的でした。

 (ここでご覧頂いているのはデジカメの写真です)

 

 

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久住高原で花に包まれる

2011-03-18 16:54:32 | 九州 ヒガンバナの旅

 七ツ森古墳から再び竹田市街へ戻り、今度は国道442号線で久住高原に向かいました。

 

 走るにつれて少しずつ標高が上がっていきます。

 

 竹田市街から30分も走ったころ、目の前に久住連山の姿が大きく浮かび上がってきました。

 

 

 そして、程なく「くじゅう花公園」に到着します。

 

 

 ゲートをくぐると。

 

 目の前に真赤なサルビアのお花畑が広がっていました。

 

 なだらかな斜面の青い空の下に、見事な花の絨毯が敷き詰められています。

 

 お花畑を歩んで振り返ると、久住山を背にした花の配色が見事です。

 

 

 広い園内には、マリーゴールドやマツバボタンのお花畑も広がっています。

 

                     

 

 そしてケイトウのお花畑。

 

 満開の頃は見応えがあるだろうなと思わせる、広大なコスモス畑が季節を待っていました。

 

                       

 

 メルヘンな光景に包まれて、「くじゅう花公園」では予定時間を超過しての滞在となってしまいました。

 

 「くじゅう花公園」の次に訪問した場所が「ヒゴタイ公園」です。

 

 正直、ここはあまり期待はしていなかったのですが、

 

 

 入園ゲートを潜ると、まず最初に、鮮やかなクレオメのお花畑が出迎えてくれました。

 

 

 そしてまだ時期が早いのですが、ここでも可憐なコスモスが風に揺れています。

 

 写真には写っていませんが、肉眼では正面の雲の間に阿蘇山の頂を望むことが出来ました。

 

 

 

 園のなだらかな小道を下って行くと、既に盛りは過ぎたと思われるヒゴタイが秋のオミナエシと一緒に魅力的な姿を見せてくれました。

 

  筆者のHP「四季の花」で2008年にご紹介したヒゴタイ

 

 

 このヒゴタイ公園も、広々とした丘陵の爽やかな風の中に花が溢れ、花好きな方にはたまらない、絶好スポットの一つだと思います。

 

 

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七ツ森古墳のヒガンバナ

2011-03-18 16:49:33 | 九州 ヒガンバナの旅

 東京を出発してから今日で何日目なのでしょうか。

 

 充実の日々に、曜日感覚が薄れ始めてきましたが、竹田市の繁華街の中にある市営駐車場で朝を迎えました。

 

 濁酒の効果か、昨晩は十分に熟睡しました。

 

 朝日が車の窓から差し込み、今日も天気の良い一日になりそうです。

 

 駐車場から車を出して、昨晩走って来た国道57号線を阿蘇へ向かって10kmほど戻ると、国道沿いに七ツ森古墳を見付けました。

 

                    

 

 ヒガンバナが満開でした。

 

 既に沢山のカメラマン、カメラウーマンが訪ね来ていました。

 

 開花のタイミングもドンピシャです。

 

 ここのヒガンバナは花の密度が高く、見ごたえも十分です。

 

                     

                    

 

 こうして写真を見比べると、同じヒガンバナの花色が微妙に異なって見えることがお分かり頂けますでしょうか。

 

 ヒガンバナの色が咲いている場所で異なる訳ではなく、写真を撮る場所の光線の角度や光量が写真の花色に差を生じさせます。

 

 写真は光を写す行為で、屋外の光は太陽光線そのものです。

 

 本当に良い写真を撮ろうとすれば、今回みたいに行き当たりばったりの撮影ではなくて、狙った場所に何度も足を運び、狙った時間に太陽光線などを計算して撮影すべきなのですが、会社勤めの身では限度があります。

 

 それでも、まぐれで、たまには良い写真が撮れることもありますので、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ですね。

 

 

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