音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

自殺多発社会

2012年07月11日 | 日常雑感

日本の自殺者は昨今増え続けているようだ。

中学生のいじめ自殺や、不景気の為の倒産自殺などがニュースで取り上げられることが多いせいなのかなあと思う。

豊かな先進国日本は自殺多発国でもあるようだ。

気になるのは、やはり小・中学生の自殺の増加だ。

学校というごく狭い閉鎖社会にあっては、いじめは隠蔽されやすいし、生徒を指導するべき教師の間でさえ隠蔽されやすい。

こういった人命尊重、思いやりなどが欠けた教育環境で育った子供達がそのまま大人になり、現代の無縁社会・犯罪社会を形成しているのが見て取れる。

企業、官僚機構、などに決定的に欠けていると見えるのが、人命の尊重だ。

そこで最優先されるのは企業利益であり、利権であり、保身であるといえる。

その根幹にあるのは拝金主義・マモニズムであるといえる。

金と権力があれば何でもできるという歪んだ哲学だ。

本来平等であるべき子供の教育環境に、親達大人社会の格差がそのまま持ち込まれている現状が見え隠れする。

あるいは親達の「我が子中心」のエゴイズムだ。

友人の教師がいみじくも言った。「あれはモンスターペアレンツっちゅうなもんやない、あれは怪物やで、化け物や」

教育現場の教頭を務める友人の言葉からも、現代の教育環境の荒廃ぶりと崩壊ぶりが見て取れる。

しかしこの状況は、実は大人社会の縮図であるに過ぎない。

大人社会の荒廃と崩壊ぶりは、そのまま教育委員会の荒廃と崩壊に反映され、そして学校という子供社会にそのまま縮小される。

学校の荒廃と生徒達の自殺は、大人社会の荒廃と自殺多発社会と表裏一体のものなのだ。



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