《禁断のスイーツ》のようなピアノの白鍵の魅力に改めて目覚め、白鍵の旋法から成るこの2曲を暗譜した。
旋法は民謡に通じ、日本人にとってもノスタルジック。
プレリュードはフランス和声の、そしてフーガは対位法の真髄。
ラヴェルはフーガをオーケストレーションしていない。儚さを帯びたピアノならではの減衰音は、オケには移し替えられないから…優れた詩が翻訳不可能なように。
静大の学生時代、グルノーブルの夏期講習でミシェル・メルレ氏が様々なフーガをレクチャーして下さった中にこのフーガもあり、氏は「オルゴールのよう」と仰った。
静謐なフーガに対し、組曲「クープランの墓」の動の極致はトッカータ(2003年、音楽教室の発表会の講師演奏で弾いた)。
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