池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(フランス語に訳してます)

ショパン「ピアノソナタ第3番 / 終楽章」

2015-03-28 | 弾いたピアノ曲


序は属音を連打するユニゾン、半音階のバスで変化しつつドミナントに向かう和音…両者が拮抗する。
その頂点で3連符のアルペジオと共に現れるロンド主題はFis-G、Ais-H の2つの半音から成り、序と直接結び付く。
学生の頃、この終楽章の演奏をクリアな録音のFMで聴いた時、ロンド主題が再現する度に伴奏形が変化し、逞しく成長していくのに身震いした。
最初の3連符の伴奏には、主題の断片が影のように聴こえる。
2回目のe mollの伴奏は「左手4音:右手3音」の組合せで、リズムのずれが目眩を呼ぶ。
そしてH dur となるコーダでは第1楽章の冒頭が稲妻のパッセージとなり、ロンド主題の縮小形[Fis-Fisis(=G)-H](半音-長3度)が半音階の錐揉みとなって飛翔する。
この音型は第1楽章の冒頭[G-Fis-D]の反行形であり、「ソナタ第2番」終楽章の冒頭[F-G-B]にも近く、あたかも2曲が統合されたかのような大きな終楽章の様相を呈する。
これほどカッコ良い曲は他に無い。だから暗譜した。


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