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Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

「スタイル」(マキノ周辺 三国山 山行記録)

2011年02月14日 | Mountain winter
雪尾根

(三国山東尾根にて 2011.2.13撮影)
 
”チ~ム Bigover” は2月13日、マキノ周辺にある三国山へ山スキー山行を行なった。
冬型の気象が強まる中、低山ながら厳冬の雪山を楽しんだ。

記録
 山域     マキノ周辺(湖北) 三国山
 目的     雪山ピークハント
 日程     2011年2月13日 
 メンバー   ”チ~ム Bigover” の計2名
 場所     登山口 座標 N35°30′33″/E136°2′38″ 
         *地図閲覧サービス(ウォッちず)HP参照
 ルート概況  ・最大標高差657m  ・総歩行距離 7.5km
        ・行程時間   7.0時間
        ・ルート状況  積雪2m(新雪15センチ) トレース無し・天気 曇り/晴れ/吹雪、
        ・山行形態   計画日程2日間(内予備日1日)(ビバーク装備)
                山スキー登山

トレース図


 行程     2/13(日)
         04:00  自宅深夜発→彦根IC→木之本IC→マキノ→滋賀県高島市マキノ町→白谷 駐車(5:40着)
               ・早朝起床すると自宅前はうっすらと雪化粧、今日の山行に期待が持てる
         06:20  入山 マキノ林道入り口(220m)    
               ・雪がちらちら降る中、意を決して出発
               ~林道~
               ・稜線は風が強いようで。上空からゴウゴウと風音が聞こえる
         07:30  林道折り返し(430m) 
               ・ハンド弱層テスト、新雪15センチ際立つ弱層は検知出来ず一安心
               ~林道~
               ・発泡スチロールのようなパウダー踏んで、調子を上げる
         08:40  黒河峠WC前(580m) 
               ・この辺り地形が複雑、コンパスで方向確認
               ~東尾根~
               ・風で新雪が吹き飛ばされ、ガリガリ斜面が露出している
                クトー付けてシール登高
         10:30  ピーク手前雪原(820m) 
               ・吹雪の中森林限界を越える
                風の当たらないピーク手前の雪原で大休止、でも寒い!
         11:00  三国山(876.3m)登頂 
               ・少し晴れ間が覗いた時にピーク到着(ラッキー)
               ・赤坂山から来たという徒歩2人パーティと出会う、この人たちも早い。
               ~東尾根滑降~
               ・ピークからの斜面はパウダースノー(爽快!)、後は尾根の堅い斜面を慎重に滑降
         12:10  黒河峠WC前(580m) 
               ・湯沸かしして、ラーメン食べてのんびり休息
               ・赤坂山に行くというパーティに出会う、『いまから???』
               ~林道滑降~
         13:30  マキノ林道入り口(220m)下山
               ・無事下山をカミさんと讃えあって、早々に撤収
         14:00  駐車場→マキノ→木之本→自宅着(16:30) 
               ・晩ご飯の買い物して、装備整理して、自宅でのんびりくつろぐ

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○共同装備 ツェルト(2人用2張)・細引きロープ10m2本(スリンング2、カラビナ2)・標識布
      ファーストエイドキット・アルコールストーブ(燃料0.3L)・ガスストーブ(ガス小1缶)・
      コッフェル・救急/緊急用品・ラジオ・ハンディ無線機・GPS簡易端末器(Nコード)・高度計
○個人装備 ザック(50L前後)・靴(プラブーツ)・シュラフカバー・ゴミ袋・ヘッドランプ・地図及コンパス・
      筆記用具・テルモス・食器・水筒・ナイフ・ホイッスル・カメラ・時計・ロールペーパー・靴下・
      防寒具(冬用)・替下着・予備電池・マッチライター・身分証明書/健康保険書・山岳保険書
      冬山装備(冬用上下着、上下ヤッケ、防寒帽子、目出帽、サングラス、ゴーグル、手袋、オーバー手袋、
           スパッツ・アイゼン(6本)・ピッケル)
      山スキーセット(ツールセット含む)・スコップ・ゾンデ・ビーコン
○食料計画 行動食料(1食分/人+予備食1食分/人)・水(1日当り1.5L/人)・嗜好品
”チ~ム Bigover” の計画書装備表より


合わせると結構な荷物になる。
一人15kg前後かな? 30Lのザックにはちょっと入り切らない量である。
この僕の装備しつらえは、最近の「ライト&ファースト」の流れから言うと逆行するスタイルかもしれない。
これらは、ほとんど山行中使わない事の方が多い。
しかしながら、たとえ日帰りであっても、僕はこの装備を離せない。
冬山では、一歩山に入ればシュミレーションにない状況の変化が起こり、不測の事態が発生する恐れがある。
現に、今回のような近場の低山山行でも、いろんな状況に遭遇した。
終日続く氷点下の気温、ブリザード、ガリガリに凍った急傾斜の雪面、深いラッセルが必要な積雪・・・。
こんな厳しい状況下で自分を防御してくれる装備が、上記に挙げた物もの達だ。

人間は、野生動物のように食料を現地調達出来ないし(泥水も飲めない)、裸で屋外で活動出来ない。
毛皮のない皮膚は保温力ゼロ、視力聴力も弱く、生身で外敵からの攻撃も防げない。
そして、地面を裸足で歩く事さえ、僕たちは出来なくなってしまった。
過保護な現代社会で生活する人は、動物としては最低最弱な生きものに成り下がっている。

そんな’か弱い’この体を、自然の脅威から守る術を持たなければ、僕たちは山で過ごす事は出来ない。
その為の「ライト&ファースト」なのか、それとも僕のような「重装備」なのか、
そのスタイルは、各人自らが決めればいいと思う。
しかし、山に入ったら必ず生きて帰る、その為の準備と技術/体力の鍛錬は、
山登りをする者の責任であると認識すべきであろう。

「スタイル」とは、姿や格好のことを言うのではない。
その人の”山に対する生きざま”であると思う。
自分の「スタイル」を確立する為には、まだまだ『切磋琢磨』である。

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登山口にあるヘッドランプに照らし出された道標
 

傾斜の緩い林道を黙々と行く


黒河峠手前にあるWC
 今年の積雪の多さを物語る屋根に積もった雪


三国山ピークより 赤坂山方面


三国山ピークより 東尾根方面
 これから滑る尾根の地形を地図と目視で観察


黒河峠にて
 尾根の滑降を終えてラーメンランチで雪山を楽しむ

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (にしやん)
2011-02-17 08:26:56
報告、非常に勉強になります。
次回の報告も楽しみにしています。

返信する
Unknown (Bigover)
2011-02-17 10:07:00
にしやん,こんにちは。

山行く前に、何を持って行くか考えるのも、楽しいもんですよね。
こんなブログでも、参考になったのならうれしいです。
返信する

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