寒星、凍星、冬銀河、枯野星、霜夜の星、寒すばる・・・
墨色の壁に輝く冬の星を人びとはそう呼んできた。
ひとりになって天上風景を見上げるとき、明滅する星の脈動は人々をさえざえとした気持ちにさせてくれる。
星は、崇高なるもの、ついに近づき得ぬものがいつも存在していることを、
わたしたちに教えてくれる・・・
今日聴いたジャズ・・・
GUY BARKER・・・「WHAT LOVE IS」
先日、モニカ・ボーフォースの「A CERTAIN SADNESS」にもゲスト参加していた、ヨーロッパを代表する、
トランペッター、ガイ・バーカーのリーダー作。本邦初デビュー・作品。
オーケストラをバックにスタンダードを繰り広げるジャズ・ウィズ・ストリング、アルバム。
全12曲、1941年にドン・レイ(作詞)とジーン・デ・ポール(作曲)のコンビによって発表されたバラード、表題曲、
”YOU DON’T WHAT LOVE IS”(邦題:恋の味をご存じないのね)、、を初めとして、幅広い曲を選び、スローに展開する曲
アップテンポに展開する曲、、一枚をとうしてストリングスも加わり飽きさせない趣向に仕上がっている。
タイトルチューンの「WHAT LOVE IS」では、スティングが、しみじみとしたヴォーカルを聴かせる。
※ バーカーは1957年12月26日に西ロンドンのチスウィックで生まれた。12歳でトランペットを吹き始めた彼は、
学校のブラス・バンドを経て、翌年NYJO(ナショナル・ユース・ジャズ・オーケストラ)に参加する。
彼は、このオーケストラで21歳になるまで活動するが、1975年には王立音楽院に入学し、正式に音楽の勉強もする
ようになった。その後も多彩なミュージシャンと共演、1994年、1996年には英国ジャズ・トランペッター賞を獲得している。
さらに自己のグループの活動に力をいれる為、メンバーを一新。コアにストリングスと共演したのがポリグラムにおける
3枚目の作品、すなわち本邦におけるデビュー作となった本作である。
1・THE PEACOCKS・・・2・CHANGE PARTNERS・・・3・YOU DON’T WHAT LOVE IS・・・4・MONA LISA
5・CRAZY SHE CALLS ME・・・6・CLOSE YOUR EYES・・・7・STAR-CROSSED LOVERS・・・8・I GOT IT BAD AND THAT
AIN’T GOOD・・・9・MONK’S MOOD・・・10・オーネット・イン・ニューヨーク・メドレー:
1)ブロードウェイ・ブルース・・・2)ランブリン・・・3)ザ・トライブス・オブ・ニューヨーク・・・4)ラウンド・トリップ
11・過ぎし夏の思い出・・・12・ANGEL EYES・・・
ガイ・バーカー(tp)
ペリコ・サムビート(as 6、10)
バーナード・サセッティ(p)
デイヴ・ハートレイ(p 3)
ジェォフ・ガスコイン(b)
ジーン・カルデラッツオ(ds)
コリン・タウンズ(arr、cond)
スティング(vo 3)
ロンドン・メトロポリタン・オーケストラ
1997年11月28&29日、ロンドン、エンジェル・スタジオにて録音・・・