初夏の薫風に揺れる藤波の風情。藤は古くから日本人に愛されてきた花のひとつです。
藤の薄紫色は高貴のシンボルとされてきました。
『万葉集』では花の中で7番目に多い27首詠まれています。
そういえば『源氏物語』の「藤壺」は、光源氏の理想の女性でしたね
今日聴いたジャズ・・・
GENE BERTONCINI・・・「JOBIM-SOMEONE TO LIGHT UP MY LIFE」
1937年4月6日生まれのギタリスト、ジーン・バートンシーニのリーダー作。A・C・ジョビン集。
全14曲、冒頭のショパンのプレリュードを含めれば15曲、パーカッションが参加とクレジットされているけれど、
ほとんど、ギターソロといっても良いと思う。バートンシーニは派手さはないものの、卓越したテクニックと
アレンジに対するアイデアは見事で上質な品のいいギターを弾くギタリスト。
アコースティックで訥々と弾くジョビン集、、渋さの極みをゆく好盤。。。
しばらくの間、彼のギターに耳を傾けてみよう・・・
1・CHOPIN PRELUDE / HOW INSENSITIVE・・・2・DINDI・・・3・CORCOVADO・・・4・SOMEONE TO LISHT UP MY LIFE
5・TRISTE・・・6・DOUBLE RAINBOW・・・7・CROSSROADS・・・8・NO MORE BLUES・・9・ROME MONTAGE
10・SONG OF THE JET・・・11・黒と白の肖像・・・12・ONCE I LOVED・・・13・IF YOU NEVER COME TO ME
14・FELICIDATE・・・
※ ジーン・バートンシーニは、その甘くふくよかなタッチからジャズギターのSEGOVIAとも呼ばれる。
バディ・リッチ、マイク・マイニエリ、ポール・ウインター、ナンシー・ウィルソンら多くのアーティストとの共演で
磨かれた年輪は、ギターファンにとってもかけがえのない財産。
チャーリー・バードやローリンド・アルメイダがそうであったように、メロウなガットギターはボッサとも相性がいい。
クラシカルなジャズからラテンまで、幅広い音楽を手掛けてリスナーを楽しませてくれる。
GENE BERTONCINI(g)
JOHN ARRUCCI、JON BATES(perc)
1995年10月16、20日、11月2日録音・・・