つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

2015-05-27 11:19:33 | ジャズ


  初夏の薫風に揺れる藤波の風情。藤は古くから日本人に愛されてきた花のひとつです。


  藤の薄紫色は高貴のシンボルとされてきました。


  『万葉集』では花の中で7番目に多い27首詠まれています。


  そういえば『源氏物語』の「藤壺」は、光源氏の理想の女性でしたね




   今日聴いたジャズ・・・



   GENE BERTONCINI・・・「JOBIM-SOMEONE TO LIGHT UP MY LIFE」




   1937年4月6日生まれのギタリスト、ジーン・バートンシーニのリーダー作。A・C・ジョビン集。


   全14曲、冒頭のショパンのプレリュードを含めれば15曲、パーカッションが参加とクレジットされているけれど、


   ほとんど、ギターソロといっても良いと思う。バートンシーニは派手さはないものの、卓越したテクニックと


   アレンジに対するアイデアは見事で上質な品のいいギターを弾くギタリスト。


   アコースティックで訥々と弾くジョビン集、、渋さの極みをゆく好盤。。。


   しばらくの間、彼のギターに耳を傾けてみよう・・・



1・CHOPIN PRELUDE / HOW INSENSITIVE・・・2・DINDI・・・3・CORCOVADO・・・4・SOMEONE TO LISHT UP MY LIFE
5・TRISTE・・・6・DOUBLE RAINBOW・・・7・CROSSROADS・・・8・NO MORE BLUES・・9・ROME MONTAGE
10・SONG OF THE JET・・・11・黒と白の肖像・・・12・ONCE I LOVED・・・13・IF YOU NEVER COME TO ME
14・FELICIDATE・・・



  ※ ジーン・バートンシーニは、その甘くふくよかなタッチからジャズギターのSEGOVIAとも呼ばれる。
    バディ・リッチ、マイク・マイニエリ、ポール・ウインター、ナンシー・ウィルソンら多くのアーティストとの共演で
    磨かれた年輪は、ギターファンにとってもかけがえのない財産。

    チャーリー・バードやローリンド・アルメイダがそうであったように、メロウなガットギターはボッサとも相性がいい。
    クラシカルなジャズからラテンまで、幅広い音楽を手掛けてリスナーを楽しませてくれる。



    GENE BERTONCINI(g)
    JOHN ARRUCCI、JON BATES(perc)



    1995年10月16、20日、11月2日録音・・・