つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

深山樒(みやましきみ)

2012-12-27 16:35:21 | ジャズ

 ミカン科の常緑低木。関東以西、四国、九州などの山中樹下に自生する。
 茎は直立し、高さは一メートルほど。葉は輪生して長さ七~十センチの
 長楕円形。厚く、光沢がある。葉が樒に似ているところから名づけられた。

 樒はモクレン科の小高木で、まったく別種。四月ごろ、枝先に芳香のある
 小さく白い四弁花を円錐状につける。雌雄異株で結実は雌株だけである。

 花のあと約八ミリぐらいの球状の実を、晩秋から冬にかけてつける。
 冬になると真っ赤に熟し、美しい。有毒植物とされるが、乾燥させた
 葉は疝気(せんき)や足腰の痛みに効くといわれ、江戸時代は珍重された。

 「太山樒」「深山樒」などの表記もある。江戸俳諧には数多くの例句がある。
 
  冬になると、炭を焼いたりして、人間の素朴な営みがあった。山仕事の
 帰りに、上品で美しい深山樒などを折りとって、家苞(いえづと)にしたのが、
 日本の農民生活の原風景であった。


 ”降る雪に 深山樒は 高くあれ”(乙 二)・・・


  今日聴いたジャズ・・・


  ALAN BROADBENT TRIO・・・「’ROUND MIDNIGHT」


  本作は、ジャズ・ピアニスト、アラン・ブロードベントのリーダーアルバム。

  ベースに、ブライアン・ブロンバーグ、ドラムに、ジョー・ラバーベラを迎えての
  ピアノトリオ作品。

  全8曲中、アラン・ブロードベントのオリジナル2曲(4、5)他はスタンダードで
  構成されている。全曲でベースソロ、3曲でドラムソロが聴ける、三者三様、ベテラン
  らしいプレイを存分に堪能できる趣向になっている。


1・GROOVIN’HIGH・・・2・SERENATA・・・3・LAMENT・・・4・DIE VEREINBARUNG・・・
5・JOURNEY HOME・・・6・I’M OLD FASHIONED・・・7・’ROUND MIDNIGHT・・・
8・THE MAN I LOVE・・・


  オープニングにふさわしく軽快に演奏されるディジー・ガレスビーの名曲・・1
  穏やかで、しっとりしつつも楽しいルロイ・アンダーソンの代表曲・・2
  しみじみとした三人のプレイが美しいJ・J・ジョンソンの曲・・・3
  穏やかに演奏されるアラン・ブロードベントのオリジナル・・4
  同じく、アラン・ブロードベントのオリジナル、ミディアムテンポで演奏される・・5
  ジェローム・カーンの名曲、ピアノの美しさが際立っている・・・6
  タイトルにもなっている、セロニアス・モンクの代表曲、ここでもピアノが美しい・・7
  ラストはガーシュウィンの名曲。アグレッシヴにプレイする各々のプレイが凄い・・8


  ALAN BROADBENT(p)
  BRIAN bromberg(b)
  JOE LaBARBERA(ds)


  ロス・アンジェルスにて録音・・・