この度、以前からずっとずっと行きたかった、
念願の『落水荘』に行ってまいりました!
緑豊かな散策路を進むと、ついに見えてきたあの光景、
誰もが一度は目にしたことのある名建築、
フランク・ロイド・ライト設計、
『落水荘(FallingWater)』です。
いつも建築目的で旅行している私ですが、その姿が目に入ってきた瞬間、感動で涙が溢れた建築は久々でした(´;ω;`)
大自然と一体の唯一無二の建築、
建築好きでなくても知られる理由がわかりました
心地良い。
とにかく、単純に気持ちの良い、とても気の良い場所であり、建物でした。
洗練されているのは当然なのですが、張り詰めるような緊張感は全くと言っていいほどなく、とにかく居心地が良く、ずっとそこに居たくなるような、自然体でくつろげる空気感でいっぱいの場所でした。
納まりとか空間構成とか建築好きはそこばかり目がいってしまいますが、大前提としてとても気持ちがいいこと。
ポテンシャルを最大限に活かす、考え抜かれた、そこにあるべき雄大な空間建築、その大胆さと潔さ。
そしてどこもかしこも異次元のわくわく感!
ここに来るまでに5日間も運転手兼コーディネーターとして私の建築巡りに付き合わせ、こんなに楽しそうなのは初めてでした笑
ライト自身、この建築の設計も、現場で形になっていくプロセスも、楽しくて楽しくて仕様がなかったんじゃないかと想像できました。
際限なく湧き出るライトの豊かな想像力と、溢れんばかりの建築愛があちこちで感じられて、写真を撮りながら何度も涙が溢れそうになりました。
そして、この仕事に関わった人たちは皆、本当に楽しかっただろうな、幸せだっただろうな〜と心から思いました。
たくさんの人たちの愛情がぎっしりと詰まった建築だと強く感じられました。
お金があれば、贅を尽くせば、素晴らしい建築が出来るかといえば間違いなくそれだけでは出来ません。
センス、感性、理屈、理論、精神、意志、使命感、、
建築家がどんなに素晴らしい能力だったとしても、それだけでは絶対こんなふうにはなりません。
豊かな自然、場所の持つ空気感、ロケーション、
素晴らしいクライアント、技術とセンスを持った職人達、各分野の専門家達、
タイミング、意気投合、ぶつかり合い、相性、相互理解、気持ちの強さ、楽しさ、感動と共感、そこで形成される信頼関係、人と人とのつながり、本気のやりとり。
そんな全ての想いが形になるのが建築、なんという奇跡✨️
そんなふうに感じられたのは、私自身も建築好きが高じてこの仕事が出来ている幸せ者だからかもしれません。
帰り際、ライト財団の方に落水荘の建築費を聞いてみると、、、
『現在の価値で●億(忘れました^_^;)くらいかな、
but、more than Priceless✨️!』
『that"s Right(Wright)!!』そりゃそうですね!
そして、この素晴らしい建築を維持管理しながら後世に遺していく、これもまた、本当に人の想いの成せる業ですね。
これからも末永く人を感動させてくれる建築だと思いました!
私の建築人生の中でも、克明にに記憶に残る1日となりました。
そして、この落水荘探訪の前日に宿泊した、ライトの弟子が建てた建築、これもまたなんとも言えず秀逸でした。
静寂に包まれた森の中で一晩泊まり、
息を呑むほど美しい朝を迎える。
じっくり見ることができたので様々な気付きがありました。
次回またご紹介させていただきたいと思います。