今回は『天窓改修リノベーション』の後編です。
▼前編はこちら▼
リノベーションプランの中核を担った『天窓』、
この天窓から降り注ぐ『光と風』を、
吹抜に面する空間、全てに届けたい。
それが今回の命題でした!
工事進行中、
解体が始まると、
よくこんな思いに駆られます。
▲工事前/解体中▼
『光と風が抜けていい感じだな~
ここをまた新たな壁や天井で区切るのか・・(^-^;』
それまであった壁や天井が無くなって感じる
解放感あふれる空間の広がり、繋がり・・
なんと気持ちの良いことか。
『この抜け感を活かせる空間が実現できないものか』
リフォームでは往々にして、
既存窓を大きくしたり、移動したり、
新しい窓を設けることは簡単ではありません。
だからこそ、今ある限られた窓からの
貴重な自然の恩恵をうまくデザインすることが
重要なポイントです!
▼採光窓配置 実際の検討ラフ図▼
光と風を室内へ取り込みながら、
間仕切る方法の検討、、、
その過程で出会ったのは「木製室内窓」
上昇気流の流れを生む回転窓
片開き窓&FIXの組み合わせ
吹抜室への入口となる片開きドア
そしてシンプルなFIXガラス
最大限に光と風を活かすべく、
天窓吹抜に面して、
実に10箇所の採光窓を配置しました!
今回採用させていただいたのは
マテックス製『マドリノ』&『クルーミー』
デザイン性と機能性を併せ持ち、
アンティークガラスのリユースを目的に開発された
とってもおしゃれな室内窓です(*゚▽゚)ノ
メーカーHPにも採用事例としてご紹介いただきました!(❛ᴗ❛人)✧
★実は、第1号の採用現場だったそうです★
「あ、光が差してる(((o(*゚▽゚*)o)))」
現場で作業をしながら、いつも気にして見てました。
そうです!!
この玄関ディスプレイに置かれる植物に
光と風を届けたいという話が今回のきっかけでした!
さらに時間によっては不思議な光が・・
「あれ!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」
太陽の当たらない方向なのに「格子」の影?!
なんとこれはガラスドアに反射した光でした。
1日の太陽光の動きを定点カメラで記録・検討
そんなこんなで着々と工事は進み・・
▼大工さん、悩み中・・
▼日を遮らない高さで腰壁造作!
▼仕上はタイル&ヴァージンコルク(❛ᴗ❛人)✧
そして、、つ、ついに・・・
念願の光と風が届く、北側の玄関ホールが完成!
o(≧▽≦)o
まさに今回のリノベーションの中核と言える
生まれ変わった天窓、
美しい光と心地よい風の通り道
実用性と意匠性の両立を実現した
家の中心を貫く天窓吹抜室。
日常の中で移ろう時の流れを感じられます。
様々な紆余曲折を経て完成したこの形
場所によって、時間によって、季節によって、、
各部屋の窓からは、全く違った景色が広がります。
天窓直下は植物にとって絶好の温室に!
グルニエ北側の書斎には
落ち着いたほどよい光を届けます。
階段室の採光ドアはステンドグラスで彩られました!
奥様による光を活かしたアート作品!!
ブラボー!!o(≧▽≦)o
各場所で、様々な形の役割を担う「光と風」、
そしてその源泉である「天窓」。
まさにもともとの家が持つポテンシャルを
最大限に活かし、新しい息吹を吹き込んだ
「パッシブ・リノベーション」になりました!!
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