美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

日乘  再会

2006年12月23日 | 風流

平成18年12月23日(土)天皇誕生日

    今上陛下御生誕日,齢73を寿ぐ

 

  教え子は時空を超えし宝かな  奏城 

 

 今日は2人の教え子に会った。

 1人は高校の演劇部に所属する子で,今日がクリスマス公演だそうで,観に来てということでいってきた。全国レベルの力をもつ部だそうで,確かに力量を感じた。宮沢賢治の「風の又三郎」と「銀河鉄道の夜」とアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「星の王子さま」の各モチーフを現代高校生の生活にうまく統合した創作劇だった。
 教え子は1年生,舞台助監督兼美術を担当していました。裏方なので舞台には部員紹介のときに出てきました。
 あの子が演劇部か~という感慨ひとしお!

 

 今一人は今年31になる子。演劇を観て,本屋で俳句等の本を買って電車に乗ってさっそく読みはじめた。半藤一利氏の『其角俳句と江戸の春』(平凡社)であったが,読みやすく浸って読んでいたところ,降りるべき駅を通過していることに気づいた。しかたなく次の駅で降りて,戻ってきて改札口をでたところで,私を呼ぶ声がした,この駅で○○先生と呼ばれることはありえないのだが・・・・・・と思って回りをみると,20年前の教え子だった。
 比較的軽度の知的障害をもつ教え子は,今日が同じグループのクリスマスパーティだったのだそうだ。母親も一緒でしばらく改札口の流れの中で昔話に花が咲いた。今は陶芸で自己表現している教え子である。
 その場でいただいたのが,自作の割り箸とカレンダー(トップ画像)だった。感動せずにはいられない日であった。
 

 高1の子の公演にいき,電車で普通に降りていたら会うことのない再会であったわけだから。

 今週は4人の教え子に会ったことになる。これはすごい!と自画自賛。

  

テグジュペリの教育にかかわる言葉

 

 人生には解決なんてない。
 ただ、進んでいくエネルギーがあるばかりだ。
 そういうエネルギーをつくり出さねばならない。
 解決はその後でくる。

 

  今日の劇に通じるものがある。


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