明日、NTV系列で『霧の火』という戦争ドラマ番組が放送される。これは第2次大戦終結後に起きた事実に基づく、かぎりなくノンフィクションに近いドラマになるだろう。
沖縄の「ひめゆり部隊」は有名な悲劇だが、それ以上に悲劇的なのが終戦後に起きたソ連兵による北方領土・樺太侵攻である。その時、電話交換所に勤めていた9人(12人中)の女性の決死の通信作業と純潔を守るための自決という悲劇があった。
このような終結後のソ連軍による戦争犯罪としての悲劇は、北方領土や旧満州地方やモンゴル地方で頻発していた。「霧の火」のもととなった史実はそのうちの一つである。
さて、この史実は戦後一度『樺太1945年夏 氷雪の門」』として映画化されているのだが、一般に公開されることなく今日に至っている。それはなぜか?
史実が混同されていたからだとも、圧力がかかったからだとも云われている。
北海道地方以外ではほとんど知られていないこの史実をとりあげた意義は大きい。
とりあえずの知識を得たい場合は、ウィキペディアで『真岡郵便電信局事件』を検索され、資料の一つとされたい。