直木賞作家・山本兼一氏の本を購入。作家の名前ではなく、その扱うテーマに興味をもったのが動機。映画「火天の城」の原作者としても多くの人に知られているだろうか。
歴史小説を専門とする方なのだろうか、特に戦国期にテーマをとったものが多いようだ。
本書は種子島にたどり着いたポルトガル人などの様子を小説化したものだ。『ルイス・フロイスの『日本史』など、当時の外国人による日本評に材をとっていて、点々と史実もでてくるが、氏による完全なフィクションだ。
文体は簡潔で修飾は少ない。読みやすいが余韻は少ないというありきたりの評が当てはまる。