霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「干し草」の山

2010-01-26 22:28:08 | 家畜
築30年になる母屋の廊下の改修工事が今日から一週間の予定で始まったが、三月には牛舎を撤去して作業室と鶏舎を改築する予定となっている。
連続して大きな支出を伴う工事となるが、大変なのは懐だけでなくそれに伴う種々の仕事が増えること。

昨年春の「飼育牛からの撤退」はジイチャンが仔牛価格の低迷に嫌気が指し突然「ブッツン」したためだったので、牛舎の二階には不要となった一年分の干し草が残ったままとなってしまった。
それに藁の下には牛堆肥が片付けられないまま眠っていて、これらを整理しなければ工事に着手できない状況となっている。

まずは干し草を撤去してから牛舎を壊し、その後に牛堆肥をバックホーを使って搬出する段取りとなった。



今日は半日かけて半分ほどの干し草を運び出した。
折角手間暇かけて作った干し草をタダ捨てるのは勿体ないので、別途堆肥のとして活用するつもりで当面野積みすることにした。
作業中は当然防塵マスクを着用したが、無防備となった目には干し草の粉塵が入り放題となってしまい、夜になっても目の中はゴロゴロしたままとなっている。
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「鳴子の米プロジェクト」

2010-01-25 20:01:44 | 
認定農業者の会でNPO法人「鳴子の米プロジェクト」の現地研修会があった。
新聞やTVでも何度か紹介されているので詳しい内容は省略するが、「温泉旅館等が地元の鳴子で収獲した米を市場価格よりも高く買い取って農家を支える」という取り組みには少し無理があり「長続きさせるのは難しいのではないか」と当初感じていた。
しかし、上野健夫理事長からPJのコンセプトやこれまでの取り組み実績等を聞いて「そうではない」と思い直した。


(このPJのシンボルマークである古代中国の象形文字「豊」)

このPJは食の原点である「米の復権」を目指したということよりも「米をキーワードにした地域起こし」という視点で見た方が正解のようで、現に「温泉の町」鳴子に観光客を呼び込む起爆剤にもなり、その効果はPJに参加した農家の米の売上増を遙に凌駕しているようだった。

山形、秋田の県境に位置する「山間地での米作り」というハンディを乗り越えた「企画力」の勝利とも言える「地域起こし」に感心して帰って来た。


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胃腸炎?

2010-01-24 19:12:40 | 健康
寒い中で長時間作業をすると「お腹の調子が悪くなる」ことは以前から何度か経験している。
しかし、これまでは一晩寝れば次の日は何とも無かったのだが、今年は回復するまでに二~三日かかるようになっている。

新年早々から寒い中でのバックホー作業が連日続いたので、その時のやや強いダメージが尾を引いているのかもしれない。
「老化」というのはパワーやスピードだけでなく「抵抗力」や「回復力」も衰えるようだ。



エグネの「下草刈り」も春の山菜採り向けた大事な準備作業。
今年から柄の長い草刈機を使うようにしたら能率が大幅に改善されたが、この作業も長時間の連続作業は避けるようにした。
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アスパラ畑

2010-01-23 20:43:05 | 野菜
「畑の豚」と称されるぐらいアスパラガスは肥料をふんだんに欲しがる。
秋以降、これまでにクンタン、カキ殻石灰、鶏糞堆肥等の有機肥料を入れて来たが、今日は最後となる豚堆肥を撒いた。
この後、三月後半に地温が上がるのを待って「EM米糠ボカシ」を撒き土寄せをして準備完了となる。



野菜の売上げの経年推移を品目別に見るとこれまでの「歴史」が見えて興味深い。
毎年ほぼ同じ金額で推移しているものもあれば、右肩下がりのものもあるし既に作付けを止めてしまったものもある。
そんな中で「重点商品」が「右肩上がり」となっていることは言うまでも無いが、その筆頭格の一つがアスパラガス。
観光客が大勢押し寄せるGWと収穫の最盛期が重なるのがグッドタイミングとなっているし、秋までコンスタントに収獲できるのも頼もしい。
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前提条件

2010-01-22 19:58:44 | 
排水対策を講じたことにより田んぼの湿地を解消したら、それまで多かった雑草の量が目に見えて少なくなった。
これは、稲刈り後に秋掘りをし土を十分に乾燥させることにより土中の微生物の働きが活発化し、他の有機物と一緒に雑草の種や根も発酵させるためらしい。

田んぼにEMボカシを使うと「抑草効果もある」と言われているが、残念ながらこれまではその実感が無かったが、それは「その前提となっている環境が整っていなかったため」とようやく気が付いた。


(冬場の栗駒山は頂上付近が雲で隠れている日が多い)

ことほど左様に日本各地で先進的な作付けをして成功する例を見聞きすることがあるが、それを単純に「猿真似」しても上手く行かない場合が多いのは、気象条件や土質等の大前提となっている環境が異なるためと思われる。
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