霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

EM米糠ボカシ作り

2006-02-23 19:24:05 | 
今日は今年始めてのEM米糠ボカシ作り。我が家のボカシは、米糠にEM(有益な微生物の入った)液、糖蜜、菜種粕、籾殻、クンタン、水をブレンドして作ります。写真はブレンド後のものですが、見かけはやや色が濃い米糠といった感じですが、これをビニール袋に密封し三~六カ月間保存し熟成させます。熟成期間は長い程良く、我が家では2年以上保管しているものもあります。ビニール袋の口を固く紐で結んで保管するのですが、1ケ月もすると香ばしい匂いが立ち込めて来ます。完成したボカシは、水田には秋の取り入れ後、畑には前作の収穫直後に施し、次の作付けまで出来るだけ日数をおく様にするとより効果が大きくなります。その間にボカシの中で生きている微生物が土を活性化するようです。
手作業なので200Kgのボカシを作るのに二人がかりで半日を要しました。この作業を年に何回か繰り返します。
我が家では、このボカシと堆肥を二本柱として作付けしています。
どちらも手がかかるので一般的には敬遠されているようですが、安全で美味しい米・野菜作りのために労を惜しまずチャレンジしたいと考えております。

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雪の中のフキノトウ(バッケ)

2006-02-22 19:23:57 | 山菜
 今朝の毎日新聞地方版に淡い黄緑のフキノトウ(バッケ)の写真が掲載されていました。多分大部分の方はバッケのイメージをこの写真のように捉え、雪が解けてから芽を出して来ると思っていると思います。しかし、雪国のバッケはそうではない、ということを紹介するために今日の写真となりました。
この写真は雪の下で芽を出し大きくなりつつあるバッケが、雪解けにより今日初めて外界に顔を出したのです。写真は2.5cmぐらい大きさのものですが、5cmぐらいの大きな球状になって雪解けを待っているものもあります。雪の下では太陽光が十分でないため、ピンク色のものが多いようです。雪の覆いを取り除きこれから直接光を浴びることにより、葉が開くと共に淡い黄緑色に成長して行くのです。
雪の下で少しずつ大きくなりながら、じっと春を待つバッケの生命力に驚嘆します。
しかし、そのバッケを食べる虫もいるのに更に驚きです。冬眠しない虫も居るのでしょうか?
いや、そうではなく、多分、春が近づいてくると芽を出し始めるバッケと共に虫も冬眠から目を覚ますのではないか、と思われます。
虫が食っているバッケは売り物になりませんので、「憎き虫」となるのですが、自然界の絶妙なバランスに感心させられます。

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味噌作り余話

2006-02-21 19:28:35 | 生活
先日、生活改善グループのメンバで味噌作りをした際の話題を一つ紹介します。手作り味噌は米を加工した麹、豆それに塩のみが原料でその他の添加物は一切使っていないので、暖かくなってくると表面に白いカビが発生することがあります。このカビ対策として、手作りの味噌25kgに市販されている味噌1kgをブレンドするとカビの発生を防ぐことができるという話しを聞きました。
裏を返すと、市販されている味噌には25倍に薄めても効果があるぐらいの強力な防腐剤が使用されている、ということの証明なのでしょうか? 事実とすれば、ゾッとするような話しです。
ちなみに、我が家ではカビが発生しても、その部分を除去すれば特に支障がないことから、特別にブレンドすることなく自然のままで使用しています。

□ 写真は、雪解け水で水量が増えてきた久保川。「霜後の滝」の入り口にある「もみじ橋」からの撮影。

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キノコの殖菌

2006-02-20 18:13:33 | 山菜
このところの陽気で外は雪解けモード。50有余年に亘る名コンビのジィチャンとバァチャンはシイタケとナメコの殖菌を始めた。ドリルで空けた原木の穴に菌の入った「種ごま」を打ち込んでいくのだ。
栽培したシイタケを乾燥して販売していた時期もあったが、最近は、自家消費分のみの栽培に留めていた。しかし今年は「道の駅」と「新鮮館おおまち」にも出荷できるようにと少し多めに栽培することとした。シイタケは春と秋、ナメコは晩秋に採取するが、どちらも出始めの頃が一番美味しい。
このキノコの殖菌は、今は山から原木を運んで来て作業をしているが、まだ子供達が小さかった頃は木を伐採した山で行っていたこともあった。当時は電動ドリルを使用していなかった。
鳥の鳴き声だけが聴こえる静かな山あいで、原木に穴を穿つ金槌の「コーン、コーン」という音が山々にこだまし郷愁を帯びた何とも言えない雰囲気を醸し出していた。こんな暮らしを人生とする道もあるのだと感じたことを昨日のことのように記憶している。
 「♪よさく~~、よぉ~さぁ~くぅ~~」  
この名曲はきっとこんな雰囲気の中で生まれたに違いない。


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土おろし

2006-02-19 18:26:26 | 
米作りのための第一段階の仕事が育苗箱用の土の準備です。
秋に近くの山から運んでおいた土をハウスで乾燥させてから、機械で細かく粉砕し、袋に詰めて準備します(この作業を「土おろし」と呼んでいる)。今年は寒い冬が一ケ月も早く来たため土も凍ってしまい、乾燥が大分遅れていましたが、ようやく最近の陽気で乾燥して来た事から、乾燥した分から順次粉砕して袋詰めします。結構な肉体労働で汗をかきながらの作業となります。
農業は機械化が進んで昔に比べれば随分と楽になったとはいうものの、肉体労働に頼よらざるを得ない作業が多く、特に女性には重労働となり勝ちです。オバサンが農業を始めた最初の年は、元々ヤセなのにもかかわらず、一年で10kgも体重が減り、「シイタケバパァが生きたミイラになっちゃうよ~」と口の悪い長男がよく言って嘲っていたものでした。
(注)シイタケババァとは、シイタケの笠の裏のようにしわだらけの顔を称している。(バカ息子の解説)

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