甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

夢がある 変なおじさん 越してきて 山里響く 音楽の街

2019-10-27 16:34:39 | Weblog
   夢がある!音楽の山里へ

 一昨年だったか?30年以上前から懇意にさせてもらっている陶芸家の茂谷さんが、少し変わったおじさん清水紹音さんを連れて、「芳井で、家賃8000円ほどで貸してくれるような古民家はないだろうか?ライブができるような庭がある家がいい。」「今まで、大阪を拠点にやってきたけど、家賃は高いし、お金もないし・・・だから引っ越してこようと思っている。」ということだった。なんで1万円でなくて8000円という設定なのか?面白いがあえてそこには触れなかった。

 清水さんは音楽プロデューサーで、時々、茂谷さんの工房でギャラリーコンサートを開いていた。2~3年前、女性4人の演奏家、上村美智子(ピアノ)水谷浩子(アルトサックス)中村仁美(コントラバス)宮本緒理(パーカッション)+ボーカルの大塚ひろこ+小山彰太(ドラムス)林栄一(アルトサックス)のJAZZライブが・・・そこへ行った時、大塚ひろ子の歌に圧倒された。小山さんと宮本さんのセッション、林さんと水谷さんのセッションは、ベテランJAZZマンと、新進気鋭の女性奏者のぶつかり合う演奏も迫力満点だった。
大塚ひろ子と、彼女たちのライブを是非、またやって欲しいと、茂谷さんには会う度お願いしていた。そんな時、清水さんと茂谷さんがやって来たのだ。

 昨年、清水さんは、下鴫と言うところの古民家を、借りるのではなく、買って引っ越してきた。そして今年、7月の末だったか?10月19日に、「詩人谷川俊太郎さんの息子さんでピアニストの谷川賢作さん&アバウトタイム、テーマは映画音楽。ゲストに大塚ひろ子にも来てもらって、芳井生涯学習センターでコンサートを開くから手伝って欲しい。」と言ってやって来た。

 学習センターのホールは、500席、チケットは2500円、販売方法は、茂谷さんを始め、井原市に来て出会った人たちに、チケットを預かってもらって売るという形態。本当の音楽好きは谷川賢作さんを知っているが、大方の人は、「詩人のお父さんの谷川俊太郎さんは知っているけど・・・」そんな中、チケットが出来たのが8月の下旬だったか?ポスター、チラシそして50枚のチケットを預かった。その足で、大塚ひろ子の大ファンの二人、演劇も音楽も好きな三宅敏文さん、ステレオを自分で作っているマニアックな音楽好きの妹尾啓祐さんを清水さんに紹介するため訪ねて行った。

 「芳井では、チケット2500円は高い。」という話が聞こえて来た。「岡山、倉敷、福山まで行かなくてもすむし、プロの音楽家が7人、音響、照明も来る。2500円が高いという声に、寂しくなるような気分にもなったが、これも、この地域の現状なのだ。
 チケットは預かったものの、メジャーなミュージシャンではないので、待っていては売れない。10月に入ってから、日曜日、仕事が終わってからの時間を使って、チケットを買ってもらいに友達や、来てくれそうな人の家を回った。

 仕事をさせてもらったお家にも足を運び、チラシを渡して説明をしながら売っていった。「付き合いで買おうか。」と言ってくれた人もいたが、それは辞退して「行ってみる。」と言ってくれた人だけに売った。

 一週間ほど前、清水さんとチケットの販売状況と打ち上げの確認をすると、「今のところ、150枚くらい売れているかな?」「150枚じゃ、どうにもならんでしょ!」と・・・預かっていた50枚はキプロの山内さんの応援もあって大方捌けていたから、新たに20枚のチケットを預かった。そしてチケット販売は当日まで続いた。大学時代の友人笠岡の山本、商工会でお世話になっていた津森君(移動で哲西町へ)の二人は、前日、電話で、「とっても良いコンサートがあるから来てくれ、チケットの販売も芳しくないんだ。」と言って、来てくれたことは本当に嬉しかった。

 19日、土曜日、小雨が降りだして、仕事は急遽休むことにした。昼過ぎ、清水さんから「チャンプルー(芳井にあるライブハウス)でリハーサルしているから来ない?」というメールが入る。行ってみると、谷川さんを始めみんな、人を寄せ付けないような真剣な表情で音合わせをしていた、初めて見させてもらったリハーサルは興味深く楽しかった。

 帰って、お袋に、「凄かった!今日のコンサート行かないといけん!」と。お袋は、打ち上げを事務所の2階ですることに、当初難色を示した。「なんで。私の城を、明け渡さんといけん。」と言いながら、里芋コロッケやきんぴらを、家内も文句を言いながらも、から揚げやおでんを朝早くから作ってくれた。茂谷さんの奥さんがおにぎりを握ってくれ、三宅敏文さん夫婦が天ぷらを、猪肉のしぐれ煮を、サラダを持ち寄って打ち上げの準備も出来た。

 6時開場、500席の下半分に200名ほどのお客さんが、下手すれば100人という読みを大きく上回っていたから一安心。前座のザ・ムーンに続き、谷川さん率いるアバウトタイム假屋崎郁子(アコーディオン)森下あや(クラリネット)竹内ふみの(バイオリン)宮本香緒理(パーカッション)中村仁美(コントラバス)の演奏が。谷川さんの鍵盤を叩く最初の音で会場の雰囲気が一変したような衝撃を感じた。谷川さんのサービス精神あふれるMC,大塚ひろ子のJAZZ風にアレンジした映画音楽の歌。どれをとっても最高のひと時となった。

  打ち上げで、87歳になるお袋は「英語の歌は分からんが良かった。ピアノとパーカッションが・・・もっと日本語の歌を聞きたかった。」と。谷川さんもアバウトタイムのメンバーも、大塚ひろ子もみんな気さくで、何でも「おいしい!」と言いながら食べてくれたことが、お袋や家内は嬉しかったようだ。

面白いおじさん清水紹音さんが井原へ引っ越してきてくれた。名前の如く、いろんな音楽を我々に紹介して、井原、芳井の山里が音楽の街へと変わっていく。なんと夢のあることだろう。    令和1年10月28日    笹原 真二
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