甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

ピカピカの 一年生を 待っている 早く咲いたよ 満開桜

2018-03-31 08:33:43 | Weblog
   残したい家、伝えたい家、
 先日の22日、笠岡のMさんから見積もり依頼の電話を頂いた。事務所に帰えると、「Mさんと言いう方から電話があった。何回か来てもらっているから、言えば分かると思う。昼に電話してくれと言われた。」どこのお家のMさんかは、すぐに分かった。

Mさんのお宅に初めてお邪魔したのが1年くらい前だろうか?当てのない営業で笠岡の海に近い田んぼ道を軽トラで走っていた。すると少し大正ロマンを感じさせられるような鎧張の板壁、屋根は本瓦葺きの寄棟が目に入ってきた。

こんな屋根の仕事が出来たらと近くまで行ってみた。母屋は入母屋の本葺き、驚いたのが門と塀、門の欅の一枚板は、ひび割れ一つ無い、屋敷の沿って立っている塀の大工工事の素晴らしいことに感激した。

築後100年以上経過しているのでは?余りに立派な門構えの家に圧倒されながら、思い切って門の脇にある呼び鈴を鳴らしていると、奥さんが帰ってこられた。パソコンで作ったお手製のパンフレットを手渡すことが出来た。

以前なら、こんな立派な家には、圧倒されて訪問営業をするなんてことは出来なかった。しかし、圧倒されるような家にも、「こんにちは!」と言ってどうにか入って行けるようになってきた。

何故、入って行くことが出来るようになったのか?それは、ものすごく立派な家、こんな家は後世にちゃんとした仕事で残さなければならないと思われるような家の屋根が、意外にお粗末な仕事で葺き替えをされているという事実が、これまた意外に多かったからだ。
ならば、下手な仕事をされる前に、ちゃんと営業に行った方が良い。お施主様に対してもその方が良いはずだと。だから、「この家の仕事がしたい」と感じられるような家には、図々しく入って行くことが出来るようになった。

図々しく入って行けるようになったからと言っても、見積もりをさせてもらうようなことは殆ど無かった。それが22日、笠岡のMさんから見積もり依頼の電話が入った。仕事をする、しないは別にしても、今回の電話は嬉しかった。

早速、翌23日の午後からお邪魔させてもらい、屋根に上がって計測させてもらう、思いに違わず良い建物だ。さすがだなと感心させられる。磨きの、のし瓦も使われていたが、100年の歳月は瓦にダメージを与えていた。

今、見積もり作業に入っている。どんな屋根になるか?この瓦だったら、あの瓦を使ったら等々、イメージを膨らませながら・・・また、今のイメージと提案する瓦とのギャップはどうなのか等、そんなことを考えながら見積もり段階からアジャストしていく。

平成30年3月28日      笹原 真二
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