それではLCRフォノイコを鳴らしてみる。
整理すると
段間トランスはNP-126
12AU7は14mAほど流す
今は、一番いい感じで鳴っている。前回までの電流調整するまではなにかミスマッチなようだったが、今は問題ない。広がる上に一音一音が飛んで来る。なにか位相ずれのような感じもするが、右のスピーカーケーブルのプラスマイナスを入れ替えたが、どっちも同じくらい聞こえた。
ほんとはいけないことなのだが、そんだけ広がったというのは嬉しい。
予想ではもっと低音が厚くなると思ってた。しかしそうではなかった。低音が無くなったら無くなったでSWを鳴らそうと思ってるのだが、WFを殺してまでとは思わない。A-8713を使って低音が無くなっても、SWを鳴らせばいいや、ではなんか違う。「音づくり」という概念では良いのかもしれないが、これだけ設計を学んでそりゃ邪道だろ、今はそう思う。
思えば自作を始めたのは、最高のパーツを使えばメーカー製をしのぐだろう、と考えて始めたんだよな。もしかしたら、A-8713を使った変則的なシステム構築も有ったかもしれない。しかし設計を学べば学ぶほどそれはイカンと思うようになった。
まずは、性能をきっちり出す、だ。
某私の嫌いなHPで、動作点をきっちり出す、ようなことを言っていた。なにを当たり前なことを、と思っていた。
今回そういう事か、思えるようになった。
自作しながらずっと思っていた。
EL34PPはなんで5kΩのOPTなの?
6CA7には5kΩのOPTを組ませる。それが当たり前のように書いてある。
LCRフォノイコを組んでて、設計の元記事に、12AU7に5kΩのトランスを組み合わせる、とあった。
何気ないこの一言が私に勉強させた。
三か月位かかったか、なんとなく見えてきた。
こうなるともう自由自在かと思われた。しかし、思ったより狭い世界だ。
一般に公開されてるEL34の回路はほぼ理想的な状態で設計されてる。
あまり自在度が無いことが分かった。
それでいろいろな管に行くんだな。
とりあえずプリは色々、といってもたかが知れてるが、自分の中では使った。
12AX7、U7、Y7、5687・・・あれっ、こんなもんか。
パワーに関してはEL34のみ。
これからは6L6GCなんかも使ってみたい。あるいは三極管?
その前にもう一つのアンプEL34PPstereoタイプを復活させてSWを鳴らすこと。
もしかしたらMMカートリッジが上手くなるかもしれない。
去年は良い一年になった。