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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「食客」食の対決って実際は難しい

2011-07-31 14:34:56 | 韓国映画・アジア映画
韓国映画「食客」★★★WOWOW鑑賞
キム・ガンウ、イム・ウォ二、イ・ハナ出演

チョン・ユンス監督
115分、2009年4月25公開,
2007,韓国,彩プロ
(原作:原題:BEST CHEF )






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2007年興行成績第4位
動員は310万人を記録した。



「2007年といえばまだ韓国に
映画を見に通っていた頃だ、
この映画のポスターもたくさん見かけた、
料理コンテストというと
日本でもTV番組であったが
それをどうドラマに仕立てるのか
少し期待しつつ見た」




韓国の食の総本山「雲岩亭」で
後継者を決める料理対決があり、
予期せぬ出来事が起こって
店を去った主人公ソン・チャン(キム・ガンウ)は
現在は故郷に帰り祖父の面倒を見ながら
野菜などの食材を販売していた。

そんな彼の元へ
「もう一度包丁を握って実力を示せ」と
かつての後輩が訪れたが
主人公は「興味は無い」と断る、
しかし現在の「雲岩亭」の経営者と再開し
彼の見下したような言動に触れ
もう一度自分の腕を試そうと立ち上がる。

あまりにストレートなストーリー展開で
どこかにひねりでもあるかと見ていたが
勧善懲悪で
主人公はどこまでも謙虚でまっすぐ、
たいしての相手は何かと妨害をはかり
なんとか主人公を蹴落とそうと
手段を選ばない。


まあ単純で分かりやすいのが
良いと言われたらそれまでだけど
あまりに単純で
しかも勝負の決着というのが
これが分かりにくい
こんなんで皆納得できるのかとも思った。

でもまあ、笑えるし
バカバカしくて
息抜き程度には最適、

以前ソウルへ行った時
このポスターをたくさん見かけて
面白いのかなぁと思っていたが
韓国で劇場で見たら
また印象も違っただろう、
なにせ面白いところには全員で笑い
反応の良い観客の多い韓国だから
良いモノは良い、悪いヤツは徹底的に悪い
そんな構図の中で
きっと会場の一体感は楽しめたはず。


この作品には続きがあり
これもwowowで録画済みなので
近いうちに見よう。

料理対決って
最終的には「味」に尽きる
それの優劣って実際は難しい、
ラストにラーメンの美味しい食べ方があったが
「お腹をすかせてから食べること」とあり
まさにその通り。

大袈裟に考えないで
気楽に見ればまあまあかな。




★100点満点で65点★


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キム・ガンウの出演作
『コースト ガード』(02)、『シルミド』(03)、『春が来れば』(04)、『台風太陽』(05)、『野獣と美女』(05)、『京義線』(07)、『食客』(07)、『仮面』(07)、『マリンボーイ』(09)、『五感図』(09)、『無籍者』(10)

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映画「アイガー北壁 」そこに山があるからって簡単には言えない

2011-07-29 19:09:18 | ミニシアター系映画
「アイガー北壁 」★★★☆WOWOW鑑賞
ベンノ・フュルマン、ヨハンナ・ヴォカレク、
フロリアン・ルーカス、ウルリッヒ・トゥクール出演

フィリップ・シュテルツェル監督
127分、2010年3月20日公開,
2008,ドイツ、オーストリア、スイス,ティ・ジョイ
(原作:原題:NORDWAND






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「間違えて録画していたものを
冒頭だけどんなか見ようと思って
見始めたら目が離せなくなって
結局この極限の状況を描いた映画を
最後まで見た、
寒く、痛く、虚しい
けれどそれだけじゃない勇気も感じた」



1936年夏、ナチス政府の国策と
子供のころからの夢を胸にしたクライマー達の
それぞれの思惑を背負いながら
アイガー北壁の発登頂に
ドイツ隊、オーストリア隊の
苛酷な競争が始まった。

ほんの少し離れた場所でも
登山中の壁のような山と
それを眺めるため5つ星ホテルで
優雅に紅茶を飲みながら望遠鏡を覗く人達、
物凄い落差に
やはり思うのは
「何してるんだろう」って事。



国家の威信をかけた発登頂と言う名誉と
クライマー達の思惑は一致しないが
その山に登るということは同じ、
物見遊山のジャーナリストへの風刺をこめつつ
苛酷な挑戦を見事にリアルに描いている。

世界がまだ武力で他を圧倒していた
1930年代、この頃の登山の装備がまた
簡素でそのへんにハイキングに行くのでも
今時の装備とは比べ物にならない感じだ。
ひたすら耐える
これが基本だった。

未登頂の山だから
どのように登るか
どこかより楽に登れるか
全てその場で判断し
その判断が自分達の命さえ左右する、
いくら夢や登頂時には最大の栄誉が与えられようと
常人には理解できない作業だ。



凍える手、吹雪にじっと耐え
ただひたすら上へ上へ
大きな山にかじりつくように登る姿は
遠くから見ると豆つぶのようで
その小さな点がわずかでも
移動し続けていくのは
神々しくもある



地球は小さく狭くなったという、
情報は瞬時に世界を駆け抜け
「未知」というロマンを確実に奪っている
でもまだまだ自分にとっての「未知」は
たくさんある、
彼らにとってはそれが難攻不落の登山であり
自分達普通の人間にも
比べ物にはならないが
行って見たい場所や見たい光景は
まだまだある。



命を懸けようとは思わないが
そんな自分の「未知」に
ワクワクしつつ思いを馳せるのは
とても楽しい時間だ、
だからこそ彼らの行動に惹かれるのだろう、
悲劇的なラストに言葉もないが
ただ理性的に割り切れるものではない
この胸に抱えた感情を
この映画の中に見た気がした。



★100点満点で70点


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2011/4/20スイス人アルピニストのダニー・アーノルドは2時間47分33秒で踏破し新記録樹立、
こんなニュースが検索で見つかった、
先人が道をつけ、装備や技術の発達がもたらしたものだろう。

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映画「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」激動のイタリア史の別の顔

2011-07-28 19:09:29 | ミニシアター系映画
「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」★★★☆
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、フィリッポ・ティーミ出演

マルコ・ベロッキオ監督
128分、2011年5月28日より全国順次,
2009,イタリア,エスピーオー
(原作:原題:VINCERE/勝利を)







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「劇中に映画や映画ニュースが挿入されている、
チャップリンの無声映画に生演奏がつき、
モノクロの画面に食い入る観客、
フィルムも手で回している時代、
世界に目を向けると
これまでの歴史を打ち破り
力には力をもって戦うべきという風潮、
イタリアの開戦前夜の物語」



イタリアを独裁政権で大戦に巻き込んだ男、
ベニート・ムッソリーニ(フィリッポ・ティーミ)。
若き日、彼と恋に落ちたイーダ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)は、
彼の為に全財産を投げ打って彼を支え
やがてイーダは彼の息子を産むが、
ムッソリーニは既に家庭を持っていた。

彼女の盲目的な愛情は分かるが
可愛い子供との平穏な生活なら
出来たはずで、それだけで良かったんじゃないかな、

しかし彼女はあくまでも自分は妻であり
息子はムッソリーニの正当な息子であると主張し続け
そのため遠ざけられ
長く母子は引き裂かれる。

耐え忍ぶのが美徳のひとつというような
我々日本人と違い
「愛に生きる」方を彼らは選ぶのかもしれないが
本国ではこの作品はどう捉えられているのか
ちょっと気になる

彼女は自分の気持ちという面では
全く正しいが、
相手から見たらやはり偏執的で
どこか狂った感じを与えてしまうだろう。

久々の大河的な歴史ロマン、
悲劇的ではあるけど
ここには痛いほどの強い意志があり
その意思を貫く一番過酷な道を
主人公は自ら選んで歩くわけで
その意味で彼女は勝利を手にしたのかもしれないが

主人公の熱演とともに
やるせない思いが胸に迫る。


ヨーロッパの地図を見ると
平和な世の中なら問題ないが
隙あらば力で領土を広げようなんて時代なら
安心して暮らせないだろう、
島国の日本とは全く違う
だからこそそこに住む人々との違いがあり
こうして映画ひとつ見ても
そこに様々な感情を見出すんだろうな。


★100点満点で75点


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マルコ・ベロッキオ監督は生年月日 1939/11/09
肉体の悪魔 (1986)
夜よ、こんにちは (2003)
など多数

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映画「エクレール・お菓子放浪記」戦中戦後の甘くない現実

2011-07-27 21:28:46 | 邦画
「エクレール・お菓子放浪記」★★★
吉井一肇、林隆三、高橋恵子、
遠藤憲一、早織、いしだあゆみ出演

近藤明男監督
105分、2011年5月21日より全国順次,
日本,マジックアワー、『エクレール・お菓子放浪記』全国配給委員会
(原作:原題:エクレール・お菓子放浪記






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甘くて美味しいお菓子を
そこら中で簡単に手に入れることが出来る幸せ。

「最近は日本という国について
あれこれ考えることが多くなった、
大震災がかなり大きな影響を与えている、
この映画のロケ地も
多大な被害を受けたと聞いた、
では映像に残ったものを
映画館で見ようと劇場へ」



昭和17年、孤児院を脱走したアキオ(吉井一肇)は
盗みで刑事に逮捕される。
そのとき腹をすかしたアキオを見かねた刑事(遠藤憲一)は
甘いアンパンを「食え」と差し出した。

その後、感化院に入れられイジメを受けるが
唯一の救いは教員の陽子(早織)の歌と優しさだった、
どんな逆境にあっても
人は何か希望があれば頑張れるのだ。



その後はフサノ(いしだあゆみ)の養子となるが、
それから終戦を迎える頃まで
アキオの苦難は続く、
その時々で教員の陽子が教えてくれた
エクレールというフランスのお菓子が
映画に登場するが
それは、甘い本物のお菓子ではなく
話の中で想像するばかり、
それでも想像の中でエクレールは
とても甘い異国のお菓子で
まさに希望の光のようだった



戦中から戦後にかけて
食糧事情は最悪で
そんな中、甘いお菓子なんて
夢のまた夢、
だからこそ恋い焦がれ
それが勇気を与えてくれるのだ。



今朝の朝日新聞の朝刊で
ソマリアでは1200万人が飢饉に
苦しんでいるとあった、
戦争や政情不安、天災など
様々な理由で人は命のギリギリの状態を経験する、
そこに希望がありますように!と
祈らずにはいられない。



映画はセリフがもたついたり
ストーリー展開で
見せる要素がバランスが悪いと
感じる部分もあったが
そんなこと飢えを経験したこともない
甘っちょろい現代人の自分が
何を言えよう、
まずは事実を知って
そこから何を学ぶか。



始終礼儀正しく
前向きだった主人公の
まっすぐな瞳を見れただけで満足。


★100点満点で70点★


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ガイコツのような、いしだあゆみが凄い存在感で
戦中戦後の大変な時期、人間はこうして生き延びたのだと教えてくれた。

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映画「酔拳 レジェンド・オブ・カンフー」今時のカンフー映画として楽しめる

2011-07-26 17:13:43 | 香港・アジア映画
「酔拳 レジェンド・オブ・カンフー」★★★★
チウ・マンチェク、ジョウ・シュン、
アンディ・オンジェイ・チョウ、ミシェル・ヨー出演

ユエン・ウーピン監督
116分 、2011年6月25日,
2010,中国
(原作:原題:蘇乞兒/TRUE LEGEND )







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映画としての出来はメタメタ
けれどその熱い意気込みに感激!



「酔拳を完成させたという実在の人物が主人公、
でも史実に忠実に描いたというより
まあ、こんなこともありましたって感じ、
邦題の「酔拳」に惹かれて見に行くと
あれ?って感じるが
本篇のカンフーは気合が入っていて
見ごたえ十分だった」


カンフー映画にドラマ性は不要だ
何故戦うのか
その点だけ示してくれれば
あとは華麗なカンフーのシーンを
充分見せてくれればそれでいい、
その点でこの映画は満足。



ジャッキー主流の頃と比べると
技の完成度は高く
見せ場の見せ方も凄い、

ただ戦うというより
今回は井戸の中でなんて
どうやって撮影してるんだろう?って
そんなことを考えるシーンもたくさんあって
エンタメとしてのカンフー映画を
よく知りぬいた製作者が
楽しみながら作ってくれたようだ。

この映画にストーリー性を期待すると
ありきたりで
簡単すぎて、見せてくれるカンフーと比べても
とても貧弱な展開だけれど

自分的にはそんなことはどーでもいいので
相手の拳が繰り出されるのを
思わず画面から顔を背けたりしながら
かなり力の入った映画鑑賞の時間だった。


ジャッキーの頃は
女優は清楚な感じでただ「ギャーギャー」
わめいていたけれど
現代では時には主人公をリードし
強く支えて役割が随分と変わってきた、
そんなことも実感。

これはDVDで手元におきたい、
「酔拳」なんてタイトルが
この映画をなんだか別物にしているが
最近香港映画結構頑張っていて
嬉しい限りだ。



★100点満点で80点★


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チウ・マンチェクは顔は見たことあるが、名前までは・・・って役者さん。
映画も20本近く出演しているようだけど、代表作が見当たらない。

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