佐藤和音君(18歳)は8ヶ国語を操る語学の天才です。
和音君が、自身の特殊な能力に気が付いたのは3歳の時。
御家族でフランス旅行をする際に、お母様が流していたフランス語のCDを、
和音君は、丸ごと全部覚えてしまったそうです。
それ以来、あらゆる語学に興味を示し、タイや韓国に行った時も、
現地の方と、現地の言葉で喋る和音君を見て、御両親はビックリされたとのこと。
中2の時に、独学で英検準1級を取ってからは、
フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、ポーランド語、中国語。。。
次々とレパートリーを増やしているようです。
そんな和音君ですが、【発達性協調運動障害】という障がいを持っています。
協調運動障害とは、全身運動や、手先の操作が、極端に不器用になる障がいのことです。
和音君も小学生の頃は、
筆圧のコントロールが出来ない為、漢字ドリル1ページに2時間掛かったり、
蝶結びに8時間かかったり~と、かなりの困難を抱えていたようです。
その為、同級生に苛められたり、先生に怒られたりしたとのこと。
和音君とお母様は、その度に、人の気持ちを考える練習をしていました。
なぜ嫌なことが起こったのか、なぜ嫌なことを言われたのかを話し合い、
自分か相手のどちらかだけが悪いわけではない、
人間関係は半分半分ということを一緒に考えたそうです。
そして、苛めにあって本当に辛い時は海外に連れ出し
「世界はこんなに広い。色々な人がいる。それをしっかりみてごらん。」
と声をかけたそうです。
しかし、和音君に対するいじめは壮絶なものがあり、
小学校、中学校と転校を余儀なくされました。
そして最終的には、通信制の「NHK学園」を卒業されています。
そんな和音君に、いつも寄り添い、
外へ目を向けることの大切さを教えてこられたお母様の教育方針は、
【良いところが伸びるように】ということ。
そんなお母様の深い愛情があったからこそ、和音君は障がいを乗り越え、
自身の才能を存分に発揮することができたのでしょう。
和音君は今、「孫 正義育英財団」のメンバーになり、天才達との交流を続けています。
そして将来は、ケンブリッジ大学で言語学を極めたり、
機械翻訳を支える人工知能の研究に携わったりしたいそうです。
これからの佐藤和音君が、本当に楽しみです。