亜季の思い出しノート

日々頭に浮かびつつも日常に紛れて,いつのまにか消えていく「よしなしごと」を,後から思い出しつつ書き留めているブログです。

お腹を出しても欲しいもの

2005-06-30 23:57:08 | 子供
 長男が2歳の頃,トミカのカタログを見ながら「ほちいなあ。ほちいなあ」と言っていました。しかも言うたびに,シャツを左右に引っ張りつつ上にあげるので,丸くて可愛いお腹が出ています。「どれが欲しいのー?」と妻が聞くと,「これー」とタクシーのミニカーを指差しました。「そうかーほしいのかー」と,あまりの可愛さについつい買ってしまったものでした。

 最近車に興味が出てきた次男が,しまってあったのを持ち出してきました。塗装が剥げかけているミニカーを眺めながら,そんなことを懐かしく思い出しました。

ブルー&マウンテン

2005-06-30 23:19:26 | 日々雑記
 ひょっとして今でもあるのかも知れませんが,その昔「ブルー&マウンテン」という缶コーヒーがありました。たしか青色の缶で,上の方に山(コーヒーが取れる山脈風)の写真がぐるっとついていました。そうくれば当然ブルーマウンテンが入っていると思うのは人情というもの。でも,その写真の下には,赤い字で「ブルーマウンテンは入っていません」との注意書きが入っていました。そのあざとさというか販売戦略について,友人と「そりゃないよなあ」と話したものです。
 しかも,その赤い字の注意書き,ちょうど売られていた自動販売機では見本缶が並べてあるディスプレイのへこみに隠れて,ちょっと見には分からないようになっていました。買って始めて分かる真実というやつで,やっぱり「そりゃないよなあ」でした。

正鵠を射った言葉

2005-06-30 23:07:58 | 子供
 よく女の子の方が成長が早いと言われますが,我が家の長男と長女を比べるとたしかにそう思います。特に言葉の点では余計にそう感じます。長男は2歳くらいからという印象があったのですが,長女は1歳半くらいにはかなりの言葉を喋れるようになっていたような。しかも,結構頭が回る感じの言葉使いで。

 あれはたしか長女が1歳半の頃。妻が子供二人と布団に入り,私は別室で仕事をしていました。でも,いつまでたっても長女が寝ません。転がったりする音や,騒いでいる声が聞こえてきます。どうやら眠ったらしい長男にもちょっかいを出している様子。そこで,寝室に行って注意しました。「こら,寝なきゃ駄目だよ」。
 長女は目を瞑って寝たふりをしています。そのまましばらく長女の横で見ていましたが,うつぶせて目を開けようとしません。でも,眠っていないのは明らかです。そこで,一計を案じました。立ち上がって「ちゃんと寝るんだよ」と言いながら足音をわざとたて,ドアを開け閉めしました。もちろん部屋にいたままです。
 すると,すかさず起き上がった長女。そして「いったパパ」と,してやったりというニュアンスありありの口調で言いました。もちそん次の瞬間「こらー!」と私に怒鳴られ,布団に突っ伏して再び寝たふりをしていました。

 そして,その場では当然怒ったものの,後から思い出して,そのあまりに的確な言葉使いに,妙に感心したものです。すごい!

パウンドケーキ

2005-06-29 23:06:11 | 日々雑記
 先日,保育園のバザーでパウンドケーキを買いました。ここの保育園のパウンドケーキがとっても好きです。干しぶどうや胡桃などは入っているものの,特別な材料が入っているわけでは(たぶん)ないのですが,美味しいです。
 市販のパウンドケーキってふわふわしていたり,柔らかかったりするものですが,ここのはずっしりと重くて歯ごたえがあって,しっかりとした食べ応えがあります。イメージ的には,イギリスあたりの一般家庭で手作りのお菓子を食べているような気持ちになります(もちろんイメージです。行ったことはありません)。
 まあ,そのイメージはさておいても,自分で淹れたコーヒーを一緒に食べたりすると,すごく豊かな気持ちになります。そういうのって単純にいいですよね。
 
 そんなわけなので,バザーの時はこれを買えるのを楽しみにしています。実は,今から秋のバザーを楽しみにしているような有様です。ふふふ,早く秋に...。

しけったせんべい

2005-06-28 23:09:49 | 日々雑記
 普通のせんべいはもちろん好きですが,しけったせんべいも実は好きです。噛んだときの「ぐにっ」と歯が沈む感じが,とっても好きです。思わず何度も「ぐにっ,ぐにっ」と噛みしめてしまいます。あー,楽しい。
 でも,当然ながら身の回りにはそんな嗜好を持った人はおらず,妻にも当初かなり驚かれました。曰く「変なの」。もちろん今ではすっかり慣れたもので,しけっていると私に回ってきます。
 ところで,一応断っておきますが,あくまでも結果としてしけったせんべいを食べるということです。さすがに「しけらせて」食べているのではありません。悪しからず(そのつもりはないのですが,何というか弁解めいていますね (^o^;)。

シルエット/島本理生

2005-06-27 22:57:58 | 本(読書)
【評価:梅】

 表題作のほか2編収録。あとがきで作者は「この小説が,とくに主人公と同世代の読者に届けば嬉しい」と書いているが,つまりはそういう作品なのだと思う。読みながらそのことを何度も感じた。つまり,それらの読者にとっては「うんうん,分かる分かる」という類の小説なのである。そこからはみ出た人間にとっては何も分からない。表題作の最終部,主人公が以前つきあっていた彼が,急に変わって,そのことを主人公に伝えるために待っていたという挿話が語られるが,いきなりそんな展開になり,正直手品でも見せられているような気分だった。悪く言えば,ご都合主義的なTVドラマみたいに感じた。取ってつけたような形容句などとともに,「若い」という部分で,許されている作品と思う。

シルエット/講談社文庫版(amazon.co.jpへ)

古傷

2005-06-26 23:14:49 | 日々雑記
 私の右肘のあたりには,関節とは別の出っ張りがあります。伸ばしていると分かりませんが,曲げると「ポッコリ」という感じで出てきます。実はこれ,できたのは数年前。バイクで郊外のホテルまで向かう途中,スピードを出し過ぎでカーブを曲がりきれず転んだ時にできてしまいました。たぶん「こぶ」みたいなものなのでしょう。その他には,同じ場所と右膝のところにも,切り傷の後が残っています。
 幸い雨の日に痛むなんていうことはありませんが,スピードをコントロールできずハンドルが取られた時のことは,今でも思い出す度に冷や汗が出ます。クラッチレバーが折れたほどの衝撃だったことを考えると,それくらいで済んでというか,五体満足で済んで幸せだったと思います。
 そういえば,その当時はちょうど結婚が決まった頃だったので,親に転んだことを話した際に「自分だけの体じゃない」と言われたものです。なんというか,ハッとしたことを憶えています。

みどりの月/角田光代

2005-06-25 23:35:00 | 本(読書)
【評価:梅】

 表題作ともう1編「かかとのしたの空」を収録。どちらも結構な長さを持った作品。読もうと思えば続きモノとして読めるこの2編,共通しているのは「寄る辺のなさ」と思う。主人公達は各々が置かれた,不自然な共同生活やあてのない旅行という状況にあって,それなりに誠実に行動しているものの,何かからの逃避を感じさせるとともに,それ自体が目的と化している様が見える。最終的には,それを逆手にとったような「旅立つ(飛び込む)」というやり方で解決しようとするが,当然ながら結局は何も解決しないままに,読者は取り残されることになる。その意味でこの作品は,作者にとって書く必然はあるのかも知れないが,作品にとって書かれる必然は感じられないものとなっている。
 結局,ファンとか好きな人には面白いんだろうな,と思わせる作品。でも,そうでない人間にはただ長い上に,中途半端な印象を与えるものである。

みどりの月/集英社文庫版(amazon.co.jpへ)

くつしたバイキング

2005-06-24 06:48:31 | 子供
 先日,長男と長女にくつしたを買ってあげました。1袋に8足くらい入った安いもの。でも,そういうのでもちゃんと喜んでくれる我が子達,可愛いものです。
 そして早速,翌日から履き始めました。長男曰く「くつしたバイキング」ということで,枕元にあるカゴに袋ごといれ,気にいったものを袋から取り出して履いていきます。まさにそのネーミングのとおり。で,数日後に見たら,洗濯されたものもそのまま袋に「補充」されていました。ちゃんと部屋には簡単なタンスもあるのに。親としては「んー」という感じもしなくもありませんが,まあ,いいですかね。ということでこのバイキング,どうやらしばらく続きそうです。

縮める言葉

2005-06-23 23:39:08 | 日々雑記
 高校3年生の時のこと。クラブが終わったあとで,後輩達が話しているのが聞こえてきました。「ときかけ,行った?」「ううん,まだ」
 とっさに私の頭に浮かんだのは,ボウルに割り入れた卵を菜箸でかき回している図でした。でも,行ったかって聞いてるし,卵じゃなさそうだなあ。...「なあ,『ときかけ』って何?」「え? 『時をかける少女』のことですよ」

 いやあ驚きました。そんな言葉の縮め方ってあるかいな,わけわからないやないか,と思いましたよ。しかも強く,こりゃいかんいかんって。そんなわけで,それ以来縮めた言葉を極力使わないようにしています(多分使ってるとは思うけど)。
 それにしても,日本人って言葉を縮めますよね。だけど,ほどほどにしないとそれこそわけわかんないことになるような気がするんだけどなあ。...以上,雑感でした。