先生はベース弾き

ニコニコ動画にベース演奏動画をあげてるそらいろカーテンのブログ。
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教育的駄文 その2 『携帯電話』

2009-01-21 15:19:25 | 教育
ども、そらいろカーテンです

ライブの興奮もさめやらぬ中、教育の話とかしちゃいます
今回は携帯電話について。

例によってここからの文章には私、そらいろカーテンの個人的な考えが大半を占めます。なのでこの文を読んで教育界全体がこう考えていると誤解しないようにお願いします。

昨日、文部科学省が小中学校への携帯電話の持ち込みや使用を禁止すべきという指針を出す方針を固めたという記事がYahooのニュースに掲載されてました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090120-00000056-mai-soci

携帯電話は学校裏サイトなどのネットいじめにつながる他、授業中にメールをしたりサイトを見たりと授業に集中できず学力の低下にもつながります。
また、携帯電話の使いすぎにより高額な料金の負担が親にかかるということも以前はありました。(最近はパケット定額制などがあるのであまり聞きませんが)

携帯電話は学校教育に対して悪影響を及ぼすのだから今回の文部科学省のお達しは妥当だと思うかもしれません。

ところが、子どもに携帯電話を持たせている保護者の方は「何かあったときにすぐ連絡が取れるように」と防犯の意味を込めて持たせている場合がほとんどです。
携帯電話の位置が分かるGPS機能付きのものがよく売れているとかいないとか……くわしくはよくわかりません
子ども達が最も犯罪等に巻き込まれる危険が高い登下校中、少しでも安心して子どもを学校に通わせたいという気持ちは親として当然だと思います。

では、子どもに携帯電話を持たせるか否か。
いじめや授業の妨げになるという理由で持たせないようにするという文部科学省の方針と子どもの安全確保や防犯という理由で持たせる保護者側の意見、どちらを尊重すべきなのか。

俺自身の考えとしては子どもの安全確保が最優先事項だろうと思います。
やはり子どもは大人に比べれば弱い存在なので守ってあげられる策というのは必要だと感じます。なのでいじめ等の原因になるからと携帯電話を一切持たせないという考えは受け入れられません。

では防犯のためという大義名分のもと持ち込んだ携帯電話を授業中に堂々と使っている子どもがいてもいいのかという話になるかと思います。
これについても俺はNOという意見です。
我々教員(になろうとしている者)は一つの授業をするのにいろいろな準備をしています。
どうやったら子どもが理解しやすい授業になるのか、どうやったら興味を持って取り組んでもらえるのか。実際に実験などを行っていて子どもから「おぉ~」とか「すげぇ」とか声が上がると非常に嬉しいんです
それだけ時間を費やして行う授業を聞いてくれないというのは“悲しい”の一言で言い表すことはできません。

「ちょっとまて、お前言ってることが矛盾してるだろ」と思いましたか?
はい、その通り矛盾してます。
携帯電話は防犯の理由から持たせるべきと言っておきながら授業の妨げになるから持たせないべきととれることを書いてます。
そもそも俺は答えは『持たせる』『持たせない』の2択ではないと思っています。
当然『持たせるけど学校内では使わせない』という選択肢もあるはずです。というかこれがBESTな解答だと思ってます。
まぁ、そういう理想があるけど実現できてないからこのような問題が発生してるんですが…

では実現するためにどのような策を講じればいいのか。
まず学校側の対応例としては、朝子ども達から携帯電話を預かり帰るときに返すというものです。
これは比較的簡単に実施でき、授業中の携帯電話使用の抑制と登下校時の防犯用の役目を両立することができます。
ただ、預かった携帯電話には個人情報が満載なので万が一紛失した場合や(無いと信じていますが)教員が悪用した場合非常に大きな問題になる危険があります。

次に保護者側の対応例です。
これは単純に躾の一言です。授業中に使わないようにさせる。実際これが本来の形だと思いますけどねぇ…。
あとは携帯を持たせる際にメールやサイト閲覧をできるようにしないという方法もありますね。

最後に携帯電話会社の対応例も。
保護者対応例でも書きましたが通話機能のみの携帯を発売し、学割と言うことで低価格に設定するというものです。今さら通話機能のみに戻せと言うのは無理かもしれませんが
しかし、仮にできたとしても保護者がそれを子どもに与えるかという点が問題になってきてしまうんです

大まかにはこんな感じですが、大学の研究室の仲間と話したときは発信先が限定されている(学校、親、自宅、警察など)携帯電話を学校側から支給するという案もでました(というか俺が出しました
これに関しては携帯電話本体の準備にかかる費用や通話料金を誰が払うのかということから実現は無理と判断されました(当然ですね)


さて、まとまりきってませんがまたしても気がついたら1時間以上経ってました
携帯電話は便利ではありますがいろいろな問題もあるので子どもに持たせる立場になった場合には少し考えてみてください