そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

古民家再生「モダン クラシック」 ~ (株)武部建設

2012年08月29日 | 日記
7月17日のブログで「ワインツーリズム in 岩見沢」の模様が紹介されていましたが、
その中の訪問先「ナカザワヴィンヤード」と「宝水ワイナリー」の2カ所、
それぞれ個性的な建物でありながら、どこか似通った雰囲気があると思いませんか?






そうなんです、この2つは岩見沢の建設会社「武部建設」の施工による建物で、
それぞれ100年前の古民家と小樽の歴史的倉庫を移築再生したものなんですね。
こちらはナカザワヴィンヤードの内部の様子ですが、とっても素敵!




「武部建設」では、物を大切に長く使うということをモットーにして、
古民家の再生や古材を活用した建築に取り組んできました。

かつての建築物に使われていたカツラやタモ、ミズナラなどの上質な材木、
それらが長い年月を経て自然に乾燥されてきたために強度と安定性を増していて、
さらに何ともいえない独特の美しさを醸し出しています。
それに今ではもう、こんな長材・大断面の材木はなかなか入手できないのだそうですから、
こうして積み上げられた古材は、まさに「宝の山」。




旧本社の三笠事務所には、かつて由仁町にあったという
農家住宅を再生したモデル住宅が建っています。
ちょっとおじゃまさせていただきました。
こちらは玄関に続くアプローチ、玄関脇では「シーサー」がお出迎えです。






玄関の「たたき」の所にいたトカゲ! は、置物でしたよ。




吹き抜けのダイニングがお洒落ですね~。落ち着いてくつろげます。




懐かしい感じのする縁側には、柔らかな光がほどよく取り入れられています。




2階のロフト空間には、こんなに立派な太い梁が活かされていますよ。




こちらは、もともと富山出身の方が建てた民家だったので、
建物自体が独特の富山方式で建てられているのだそうです。
北海道は様々な地域からの入植者がいたので、民家の建築様式も様々なのだとか。
そうすると、古民家の解体や組み立てもなかなか一筋縄ではいきませんね。
さらに、この再生された建物は和風建築でありながら、
北海道の気候風土にあった高断熱・高気密な設計になっているのだそうです。

トイレやバスルームなどの水回りは、こんなにモダンで快適な空間。




昔の建築様式や古材と現代的工法が見事に調和していて、
まさに「モダン クラシック」。う~ん、こんなお家に住んでみたい!

こうして移築再生された古民家や、古材を部分的に活かした建物が、
店舗や一般住宅としてもあちこちに建てられていますが、
やはりどこか共通した雰囲気があって思わず目を引かれてしまいます。

さて、ワイナリーといえば今やすっかり有名になった三笠の「山崎ワイナリー」の一部や、
3年前に岩見沢に新規就農した著名なワイン醸造家ブルース・ガットラブさんが
今年から醸造を始める「10Rワイナリー」の建物も、「武部建設」の施工になるんですよ。
空知のワインと言えば「武部建設」というイメージが出来つつありますね。


山崎ワイナリー


建設中の10Rワイナリー


また、現在の本社である岩見沢事務所の敷地内には、
道産材をふんだんに使ったイベントホール「結(ゆい)ホール」が建てられていて、
前にもご紹介しましたが、ライブコンサートなどに利用されていますよ。


武部建設株式会社
・岩見沢事務所(本社)、結ホール
 岩見沢市5条東18丁目31
 TEL 0126-22-2202
・三笠事務所
 三笠市萱野219
 TEL 01267-2-2312
http://www.tkb2000.co.jp/

最新の画像もっと見る