そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

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「キタノカオリ」は地域限定の小麦 ~ 麦チェン見本市 in いわみざわ

2012年02月20日 | 空知の食
北海道では平成21年度から、北海道内で加工・消費される小麦を
輸入小麦から道産小麦に転換していこうという「麦チェン」の取り組みが始まりました。
その一環として、2月8日に岩見沢市内のホテルで開催された
「JAいわみざわ地域『麦チェン』推進協議会」主催の「麦チェン見本市 in いわみざわ」
当日はあいにくの大雪のため参加できなくなった出展者の方もいらっしゃいましたが、
盛況のうちに開催されましたよ。

現在、日本の小麦の自給率は約13~14%、そのうちの6割以上が北海道で生産されています。
でも品種的には「うどん」などに使われる「キタホナミ」などの中薄力系がメインで、
パンや中華麺、パスタ用の強力系小麦の生産は本当に少ないのです。
そんな中で「JAいわみざわ」では、製パンに適した「キタノカオリ」という
優れた品種の栽培に早くから取り組んできました。




会場にはこの「キタノカオリ」を使った商品や試作品などのブース、
岩見沢の「モンパリ」、「とわーくベーカリー」、「スウィーツ グッピー」、
小樽ベーグルの「小樽麦輪製造所」、「江別製粉」、「JAいわみざわ」など。
本当はもっといっぱい出るはずだったんですが、残念。
写真は「モンパリ」さんのプレゼン。




中華麺とパスタに加工した試作品の試食コーナーもありました。
これは岩見沢「三島製麺所」の生麺を使った焼きそばとラーメンサラダ、
モチモチした食感で中華麺にはピッタリですね。






こちらは留萌「フタバ製麺」の乾燥パスタを使って、
チキントマトとぺぺロンチーノの2種類。
最近はイタリアのデュラムセモリナ粉を使ったパスタが
簡単に入手できるようになりました。こうしたコシの強い
パスタに慣れた人にはやや物足りない感じもあるかもしれませんが、
これは麺の太さや形状、茹で加減などによって調整できるかもしれません。
乾麺をいただいたので、あとで是非やってみましょう。






この「キタノカオリ」は吸水率が高いのが特徴。
ということは、同じ量のパンを作るとしたら「キタノカオリ」
で作ったパンは小麦粉の量が少なくてすみますね。
これはパン屋さんから見れば「歩留まり(ぶどまり)がいい」ということになる一方で、
水分を多く含む“しっとり”したパンができるということにもなるのです。
特にサンドイッチ用には最適ということで、高い評価を得ています。
これは試食用に出ていた「モンパリ」さんの食パン。
食べてみると、なるほど絹のように滑らかでしっとりしています。




帰ってからホームベーカリーでも試してみました。
通常1斤分で小麦粉280グラムに対してお水190ccところ、210ccまで増量してみました。
最初は生地が柔らかすぎるようでちょっと心配でしたが、捏ねあがりは上々。
触ってみると、まるでつきたてのお餅か赤ちゃんのホッペのよう。




これが焼き上がり。皮はパリッパリで中身はしっとりもっちり、
噛みしめるほどに深い味わいです。
発酵させすぎたのか気泡がちょっと大きいのはご愛敬。




会場に来られていた製パン会社の方にお聞きしましたが、
他の吸水率の低い小麦を使った場合には、しっとり感を出すために
マーガリンなどの油脂を多く加えることにもなるそうです。
また、他の国産の強力系小麦が北米産小麦などに近い性質を追求しているのに較べて、
「キタノカオリ」にはこの吸水率の他にも名前のとおりの豊かな香り、深い味わい、
色合いも独特の柔らかなクリーム色など、独自の特徴があってそれが面白いのだとのお話も。
この会社が札幌で展開しているサンドイッチのお店では
全て「キタノカオリ」の食パンを使っているそうです。
ありがとうございます!

ほとんど岩見沢でしか作付けされていない「キタノカオリ」は、
まさに「いわみざわ小麦」。特色ある地域限定の優れた小麦ということが、
もっともっとアピールされても良いのではないかと思います。

こうしたことから、岩見沢産の「キタノカオリ」と特産のタマネギをPRしようと
昨年の秋に実施された「ツヴィーベルクーヘンコンテスト」
一般とプロの方からたくさんの応募がありました。
今回の見本市には、「一般部門」優勝者の今西真知子さんは
大雪のために残念ながら参加できませんでしたが、
「プロフェッショナル部門」の優勝者、「スウィーツ グッピー」の
オーナー小林みさきさんが事例発表をしてくださいました。




これは小林さんが持ってきてくださった「ツヴィーベルクーヘン」。
オリーブオイルとコショウ以外は徹底的に岩見沢産を最優先にした
道産品にこだわっていて、何とお塩も宗谷の塩なんですよ。
「麦を楽しもう」というタイトルどおり、「キタノカオリ」、「全粒粉」、
「丸麦」を使って味わいと食感の違いの面白さを表現しています。




この「ツヴィーベルクーヘン」誕生秘話とともに、
ここ岩見沢で全国的には希少な地元産小麦をふんだんに使ってお菓子を
作ることができるという幸せ、優位性などについて熱心にお話してくれました。
ところで今年の大雪では、岩見沢が頻繁に全国ニュースにも登場するなど、
すっかり有名になってしまいましたね。
市民生活に多大な影響を及ぼした大雪災害ではありましたが、
小林さんからは「せっかく上がったこの知名度を活かさない手はない」という力強い発言。
「ピンチをチャンスに!」、そうですね、大雪なんかに負けないで、
みんなで「いわみざわ小麦『キタノカオリ』」を全国にも発信していきましょう!

「キタノカオリ」は1キロ入り398円、5キロ入り1,780円、25キロ入り6,800円と、
価格が手頃なのも嬉しいところ。ご家庭でもどんどん使ってみてくださいね。
お求めは岩見沢市内のAコープ5店舗と三笠のAコープ、
JR札幌駅の「どさんこプラザ」、北広島のホクレン「くるるの杜」などでも。


スウィーツ グッピー
岩見沢市幌向北2条1丁目61-131
TEL 090-3115-9919
http://happy.ap.teacup.com/guppy/
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