福島被災動物レスキュー(NPO法人SORAアニマルシェルター)

東日本大震災等で行き場を失ってしまった動物達の保護活動をしています。
「世界一楽しいシェルターにしよう」を合言葉に…。

大惨事( ノω-、)

2012年04月06日 | 活動報告
残念なお知らせでごめんなさい(´;ω;`) 
カンノです。

雪も融けてやっとSORAシェルターにも小鳥の声が聞こえたり、かえるのたまごが生まれてたり、4ヶ月間雪で入れなかったバキュームカーが来てくれたり…、犬たちも日向ぼっこをとても幸せそうに春の訪れを感じてたはずなのに…

4月3日、4日の台風なみかそれ以上の暴風雨(雪)がSORAの犬シェルターから、殆どすべての犬小屋を奪ってしまいました…(T▽T)



(ここはどこ・・・って感じです( ノω-、))

夜は何が何処からと飛んで来るかわからないので、朝、夜明けと共にシェルターに来てみたら、うっすらと雪も積もってたので、一面真っ白で、一瞬自分の頭の中も真っ白になりました・・・。

この一年何をしてたんだろう・・・。

県やどうぶつ救援本部に毎日何度も何度も電話して、シェルターを作って下さいとお願いをしても全然シェルターを作ってくれないから、自分の家や実家の使えるところすべてを使って、20キロ圏内から動物たちを保護してきて、近所から苦情が出たり、駐在所から警察官が家に来たりして、動物の活動を長年してきたあたしでも、シェルターだけは苦労するのがもう周りの仲間達を見て、痛いほどわかってたから、絶対にシェルターはやらないよ!と断言までしてたのに、自分の出来る範囲で、自分の持ってるものすべて出して、それでも限界が来て、県やどうぶつ救援本部、福島県獣医師会は何もしてくれなくて・・・、してくれないどころか、保護してきたばかりの弱った犬や猫を洗わないと診察出来ないと門前払いされたりして…

あたしには9才(当時8才)の息子も居るし、息子も避難とかになってしまったら…、とかも考えて、本当に色々めーいっぱい考えて、シェルターを設立する覚悟を決めて…
何かあったらあたしは福島に残るから、息子の事は主人が絶対に守ってくれるように約束して…

長年の友人のさとぅーんさんも福島に骨を埋めるつもりで一緒に考えてくれて、全国の動物仲間や親友から応援を戴いて、シェルターを開設出来たのに…

動物たちやボランティアさんの笑顔や国内外からの支援者の方に応援されながら、とても歩幅は狭いけれど、1歩1歩確実にシェルターがどんどん良くなっていって、みんなで目指してた「日本で一番楽しいシェルター」の日は近いんじゃないかな…と思っていたのに…



殆どぐちゃぐちゃになってしまいました…

SORAシェルターは敷地が広いのと、山の上にあるので、おもいっきり吠える事が出来るし、温かい日は日向ぼっこが出来るし、出来るだけ以前の暮らしのように過ごせて、シェルターに来た犬たちに家族に置いてかれた…とか、捨てられたとか、何度も飼い主さんを追いかけたのに車に乗せて貰えなかったとか、思い出させないように前よりここに居たほうが幸せだと思ってくれるといいなぁ・・・と、ただそれだけでこの1年間、どんな嫌がらせ電話をされても、物凄い孤独感に陥っても、旦那に怒られても、信頼してた仲間に裏切られても、自分なりにがむしゃらに頑張ったつもりのシェルターなのに…

こんなことってあるんだな… と呆然と何にも無くなったシェルターをしばらく見てました。

だけど、あちこちから強風が吹いたようで、犬小屋等は四方八方に転がっていて、雨の日と夜の寝床のケージ部屋の建物にも色々とぶつかっていたので、犬たちも怖がって、雷の時みたいにみんな発狂して、ケージを壊しまくって血だらけになってるかも…

シェルターの犬達はみんなお利口だけど、犬同士の仲が悪いので、仲悪い同士が万が一ケージを壊して喧嘩をしてたりしたら・・・・・・・・・・・・・・・・

沢山の方達からのご支援で出来たシェルターなのに・・・、飼い主さんから、信頼されて預かってる動物たちに何かあったら・・・・・・・・・・


さとぅーんさんやとみぃさんたちが来てくれるのを待ってから、ケージ部屋を開けようかな…
と、さとぅーんさんに電話をしたら、猫シェルターの方がまだ終わって無いのと、ボランティアさんのお迎えがあるから、まだしばらくは山に上がってこないということで、吹雪いてて寒すぎるせいか、怖くて怖くてたまらないせいか、手が震えて中々犬たちの居るケージ部屋までの3箇所の鍵を開けることが出来ませんでした…

窓から中を覗こうとしても、ガラスに網を張ってあるのでよく見えません・・・

今だから言えるのですが、とても嫌がらせ電話が多かったので、動物たちにイタズラをされないか心配で色々と厳重に作ったから・・・ こういう時に自分でも中々犬達に遭えねぇのです(´;ω;`)

やっと鍵を開けて、犬たちの様子を見ると、一斉にみんな大音響で吠えたけどいつもの「おはよう」の挨拶程度で、腹減ったとかトイレしたいとかそんな感じで…

みんな怖いのに耐えて本当に頑張っててくれてました(´;ω;`)

あたしは元々自分の動物でも躾とかの言葉がとても苦手で、動物たちに何かを要求するということが出来なく、動物も自分も同等なんだから、気持ちさえ伝われば別に何を教えなくてもお互いにやってほしいこととかってわかってくれんじゃないかな・・・と、飼い主としては全然なってない奴で・・・

でも、ここのシェルターの犬たちもみんな何も教えても居ないし、犬同士喧嘩しても、喧嘩させてしまった人間が悪かったんだよねぇ~と、喧嘩したことさえ怒らないようにしてて・・・

それでもみんな本当にお利口にしててくれました。

ありがとうね、ほんとにありがとう…。

また、一から頑張るよ。

犬小屋無くなっちゃったけど・・・
















もっと沢山の方達にご支援をいただけるような人間になりたいし、シェルターにするように頑張るから・・・

どうかどうぶつたちが笑顔のままでずっといれますように…




強風が来る数日まえの光景。

皆様から頂いた犬小屋や飼い主の大工のおじちゃんが作ってくれた犬小屋がいっぱい・・・

4日の午前中は後ろの大きな杉の木も折れたりして、事務所で待機してたボランティアさんも倉庫の方に避難してもらったりバタバタしながらも、午後からは強風も止んで、シェルター再生に励みました。





格闘家のエンセン井上さんも参戦してくれて、遠くに転がっていった大きな犬小屋を運んでくれたり、散歩を手伝って下さいました。

広島から来てくださった建具屋のボランティアさんには色々補強をしてもらったり、直してもらったり、2戸の犬舎のつなぎ目で雨に濡れないように屋根をつけてくれたり、犬が逃げないようにして下さいました。

同じく広島から来てくださった看護師のボランティアさんには常備スタッフのさとぅーんさんととみぃさんのマッサージをして頂けました。

他にもこの過酷な中、ボランティアさんに大変お世話になりました。

本当にこの感謝の気持ちをかんしゃとかの文字じゃ表せないくらいです。

遠くからも皆様からご心配を戴き、激励を戴きました。

また1歩1歩ですが、日本一犬も人も楽しく過ごせるシェルターを目指して頑張ります。

結局そこかよ!という感じになってしまい本当に胸から砂が出そうなくらいこんなお願いばかりで辛く申し訳ない思いでいっぱいなのですが・・・

どうかSORAのどうぶつ達のために皆様からのご支援をお願い致します。

三菱東京UFJ銀行 立川支店
普通 0085844
一般社団法人 SORA (シャダンホウジン ソラ)
代表理事 菅野利枝(カンノリエ

物資は大型犬用の犬小屋と資材を頂けると助かります。

そして、親愛なる仲間の応援で海外からも募金が出来るようになりました。
こちらです。

どうかどうかご協力よろしくお願い致します。
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