福島被災動物レスキュー(NPO法人SORAアニマルシェルター)

東日本大震災等で行き場を失ってしまった動物達の保護活動をしています。
「世界一楽しいシェルターにしよう」を合言葉に…。

【報告】2月24日 杉本彩×太田匡彦×大和田新 アニマルトークセッション -第一部-

2019年03月28日 | 活動報告

2月24日にSORAアニマルシェルター主催の元、第14回勉強会アニマルトークセッションを行いました。

杉本彩さんと大和田新さんをお迎えしてのトークセッションもこれで3回目。

今回は、過去何度かSORAの勉強会で講師をして頂いている朝日新聞記者の太田匡彦さんをお呼びしてのトークセッションとなりました。

 

まずは大和田新さんの司会のもと、SORAアニマルシェルターの代表理事である二階堂利枝の挨拶から始まりました。

SORAアニマルシェルターの現在の状況や、東日本大震災直後に避難指示区域に入って動物たちを保護し、シェルターをたちあげるまでのお話をしました。

また、この勉強会を通して伝えたいこととして

「福島の殺処分の数などがとても多い状態なので、それを皆でどうするべきか、自分自身に引き出しを作って貰いたい」とのことでした。


 第一部『アニマルトークセッション』では、杉本彩さんより行政の取り組みについてのお話から始まりました。

杉本彩さんは現在、京都動物愛護センター『名誉センター長』、大阪市『おおさかワンニャン特別大使』にそれぞれ委嘱・任命され務めているが、収容されている動物たちに対し、センター内の設備を用いてできる範囲の治療を行ったり職員自らがトリミングやケアをすることで、常に犬たちも綺麗な状態で、譲渡率やQOL(生活の質)の向上に向けた取り組みを紹介されました。

さらに須賀川市にて猫の尻尾を掴んで用水路に投げ込んだ事例や、散歩中に老犬の大型犬を蹴る動画など最近の事例を交えながら、動物を殺傷することよりも物を壊したりする方が罪が重いことなど、動物の虐待事件の厳罰化の必要性、「動物虐待事犯を厳正に処罰するために法の厳罰化を求める請願署名」(2月20日締切 245,079筆集まったそうです)を提出することについてもお話しをされました。

 

また、ペットショップでの値引き安売りや、抱っこなど衝動買いを促すような販売の実態についても触れ、安易に幼齢の犬や猫を購入してしまい、お世話しきれなくなり飼育放棄をしてしまうなど、衝動買いをして飼いきれなくってしまったケースが多々あること、こういった衝動買いを無くしていくことが私たちの身近でできることであるということをおっしゃっていました。

 

その後、朝日新聞の太田記者から、著書である『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』の内容を踏まえてさらに詳しく流通の問題点についてのお話しがありました。 (犬は殺処分される数よりも流通過程で死ぬ犬の方が多いそうです。)

また、現行の動物愛護法の問題点を例にあげ、

「鳥かごに猫を入れている」「ひとつのケージに複数の動物を入れる」等、劣悪な環境で動物を飼育していた東京のペットショップに対し、60回ほど口頭指導をしても改善はなく、動物愛護法違反で業務停止命令をうけるまで8年もかかっていました。

さらに経営者の方が「ケージについては狭いということはない。どこをどのように改善すべきか毎週来ていただいてもアドバイスがでてこないので当方も全く理解できていない」と弁明書にて答えていたそうです。

現行の動物愛護法には、動物一頭あたりにどれだけの面積が必要であるか(ケージの大きさ、1つのケージに入れる動物の数)の明確な数値がないと、事業所への監視や指導が困難であることから「数値規制」を動物愛護法の改正に盛り込むことが必要であるとされました。

お話しされた数値規制の中には「動物一頭あたりの生涯の繁殖回数の制限」や「8週齢規制」(幼すぎる子犬や子猫の販売を禁じる)も含まれていました。

 

 

その後、杉本彩さんと太田匡彦さんお二人で、お互い話された内容についてトークセッションを行いました。

太田匡彦さん曰く、ペット関連業界の人達も少しではあるが8週齢規制などの法改正に対し危惧しているものがあるらしく、

来場者の方々はもちろん、動物愛護団体の人たちも「消費者」としてビジネスの側にアプローチするのもひとつの手段であるいうことでした。

 

また、来場者の方より質問があり

「(動物たちに対して)国や県、市が動かないとすると、町という単位で行動したことには意味があるか」

という質問に対し杉本彩さんは

「自分たちの身近なところから変えていき、そこから色々なつながりが広がっていく、その広がりの輪が大きくなったら思わぬところに届いたり、影響を及ぼすことがある。諦めた時点で後退なので、諦めなければキープ、うまくいけば前進する。とにかく少しでも諦めたら絶対に後退してしまうので、前進することを信じて活動している。」

来場者の方々が、それぞれ住まわれている地域の議員に要望を出すこと、一人ひとりが身近な所から変えていけば、それが大きなうねりになるとおっしゃられました。

 

例えば、国の法律ではなく福島の条例として動物保護を訴えていくこともできるそうです。(札幌市と埼玉県三郷市が努力義務ではあるが8週齢規制を条例化している)

議員や地方自治体に出された意見や要望が必ず反映されるものでもありませんが、要望をだすことで民意を伝えることになるはずです。

多くの自治体の意識が向上していけば、国も反応することになると思います。

 

第二部 『パネルディスカッション』に続く

 

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
« ベリーちゃん里親さん宅で虹... | トップ | モコちゃん »
最近の画像もっと見る

活動報告」カテゴリの最新記事