12月28日(土)
今日から年末年始の休業。数年ぶりの9連休ということで、朝のテレビで帰省ラッシュの様子を映し出していた。大型連休を利用して海外に出かける人も多いようだ。自分には縁のない話だけれど。
今日は用があって久しぶりに段丘に上がる。以前は冬になると段丘への道は閉ざされ、隣町を経由しなければ行けなかったのだが、20年ほど前に広域農道が整備されてからは、冬も車で通ることができるようになった。それまで段丘にある集落の子供たちは、学校への通学が出来なくなるため、冬季間だけ集落に設置される冬季分校に通っていた。今は市のマイクロバスが送迎してくれる。段丘を上がった先にはスキー場と保養施設があるので、冬でもかなりの交通量がある。
段丘に上がると風が強く雪は横から吹き付けてくる。爽やかだった緑の風は冷たい暴風雪となる。道路はホワイトアウト状態になり、自分がどこを走っているのかさえ分からなくなってしまうので、電柱や標識の支柱を頼りに進む。
用事は済んだが、懐かしくなって遠回りして集落に入って見ることにした。
集落に入ったら、 移動販売車が止まっていて、雪の中でおばあちゃんが買い物をしていた。集落にお店がないから、時々やってくる移動販売車を心待ちにしているのだろう。
5年間務めた懐かしい場所に来てみた。シンボルだった白樺が雪の重みに必死で耐えていた。閉校の日、確かあの下にタイムカプセルを埋めたはずなんだけど…