Seriously?

ひとりごとです

映画 ■■ヒトラーを欺いた黄色い星■■

2018年08月17日 | 映画
口コミはまあまあといったところ
だったんだけど

観に行ったら
とても良かった
私としては「カメラを止めるな!」より
こっちの方が衝撃があった



映画 ■■ヒトラーを欺いた黄色い星■■





観終わって
Twitter でゴーダイさんと
あーだこーだスッカリ話してて
もう、その会話を貼り付けておけば
いいような気もする

まあ、またもう一度
同じこと書いてみよう



ヒトラーによる
ユダヤ人虐殺をテーマにした映画は
もう何度も観たことがあるから
新しい驚きのようなことは
もうないかな、と
思っていたのですが



まだまだ知らないこと
たくさんあるんだな
と、思った
あの時、何が起きたのか
世の中にまだまだ知られていないまま
当事者達は高齢化したり
亡くなられたりしている

原爆の犠牲者もそうなんだけど
今までずっと被爆者であることを隠して
何も語らずに行きてきたのだけど
自分の命があと少ししかないかも知れない
という時になって
「このまま死ぬわけにはいかない
多くの人に知ってもらわなくては」
と、初めて口を開いた人も
何人かいるらしい

そんな感じで
日本だけではなくてドイツでも
戦時中のこと
また、新たな証言が
出てきているように思う



この映画を観て初めて知ったこと

■山の中とか森の中とかではなくて
首都ベルリンに
ユダヤ人が7000人も潜伏して
1500人もの人が終戦まで生き延びた
ということ

そしてその潜伏を助けた
ドイツ人も沢山いたということ

■当時ドイツの一般市民は
ユダヤ人が強制収容所に
連れて行かれていることは知っていても
そこで毒ガスによる大量殺戮が
行われていることは知らされていなかった

■潜伏と言いながら
地下室に閉じこもっているんじゃなくて
結構みんな仕事したり
映画観に行ったり
動き回っていたから驚いた



潜伏生活って
昼間は地下室で息を潜めてて
夜になって
恐る恐る
ちょっと外の空気を吸うくらいなのかな
と、思っていたら

結構自由に移動してた

かくまってくれる家も
危なくなるとすぐ次に移動したり



戦時中の
日本人の生活を描いたドラマなんかでは
着るものもボロボロで
食料が不足して野草を食べたり
栄養失調になって目が虚になったり
衛生状態も良くなかったりするけど

潜伏中のユダヤ人が
映画館に通ったり
美容院に行ったり
結構暮らしぶりが豊かだと思った

ドイツ人の家で
家政婦として働いていたなんて
驚き



せっかく作った偽造身分証明書を
ストーブで焼いてしまったり

身分証明書入りのバッグを
電車の中に忘れたり

緊張の毎日かと思ったら
笑っちゃうような失敗を
連続してやって
ちょっと拍子抜けした
(やってしまったことは
笑い事じゃ済まされないんだけど)



でもそうやって
地下室に隠れっぱなしじゃなく
町中に出かけながら生活ができたのは
7000人の潜伏ユダヤ人を助ける
7000人以上のドイツ人がいたから
ゴーダイさん曰く
「隠れシンドラー」達のおかげ

匿うことで
今度は自分の命が脅かされるのに
そして実際
映画の中では
犠牲になってしまったドイツ人もいた

本当に頭が下がる
私にはできない
きっと、自分の身の安全を
第一に考えただろう

本当に勇気のある
人の命を第一に考えて行動する人達
でも、そんな隠れシンドラー達の偉業は
意外と広く知られてなくて
第二次世界大戦中のドイツ人といえば
ヒトラーを支持し
ホロコーストを許した人達として
非難されるばかりだ

でも、実は
本当にたくさんの
勇敢な隠れシンドラー達がいた
でも彼らの偉業に対し
ノーベル平和賞が贈られることもないし
褒め称えられることもない

存在さえ知られていない



映画は
実際の生存者による証言と
その証言をもとにした再現シーンが
交互に出てくる

生存者達は
若い世代に自分たちの体験を
伝えようと奔走するが

それは
「もう二度と悲惨な戦争を
繰り返さないため」
でもあるのだが

危険を顧みず
自分たちを守ってくれた
ドイツ人達がいたことを
多くの人に知って欲しいから

彼らがいたから
自分は今ここにいる
その感謝の気持ちを
今一度、伝えたいからなのだと思った



私よりももっと若い世代の人達に
観て欲しいな~と思った
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2 コメント

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こんばんは (ゴーダイ)
2018-10-22 18:20:40
遅ればせながら観てきました~

4人の男女が出てきますが、髪の色を染めたお姉ちゃんだけは出自を忘れてしまい・・・家族構成とかどんなんでしたっけ??(^_^;)
(映画館で知り合った男性のお母さんと住むことになった人です!)
ゴーダイさんへ (ann)
2018-10-23 00:23:01
私も男性の方がよく混乱しながら観ていました
髪を染めた女性...私も細かいこと忘れてしまったので、調べましたよ~

https://cinemarche.net/drama/hittler-kiiroihoshi-2/#i-2

↑孤児で、ユダヤ人家族と一緒に住んでいたが、ゲシュタポに捕まりそうになり逃走、キリスト教女性(母親の友達)の元で潜伏生活「髪の毛を染めなさい」とアドバイスされる。
そこも逃げて、映画館に通うようになり、そこで知り合った男性の母親(映画館のチケット販売)と親子のように暮らした

のだそうです。(結構忘れてる)

ロシア兵が侵攻してきた時、かくまってくれていた女性を「私の母です(ユダヤ人です)」と、逆にかくまったのですね。

メイドとして働いていた女性2人も、ロシア兵が来た時、偽造の身分証明書をドイツ人メイド達に配って「私たちはみんなユダヤ人です」とかばったのですね
(覚えていなかった...)

本当に小説さながらの体験をされたのですね。
生きのびてくれて、辛い体験を話してくれて良かった
そして同じように潜伏していたけど生き延びれなかったユダヤ人もたくさんいたんだと思うと言葉がないです

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