香里さんは、非常に思考的で自分の感性で事象を文章化できる稀な方。日記の内容は以下の通り。(以下、一部抜粋)
・・・94歳。相馬雪香先生がゲストスピーカーであった。 憲法の父といわれた尾崎行雄を父に持ち、「そんなことはできない、難しい」と周囲から言われながら、難民を助ける会を立ち上げ、さまざまな社会貢献をされてきた方である。
いろいろなお話を伺い、今もって「風のように柔軟な」考えかたに、感銘を受けた。
・世界は小さくなっているのだから日本の中だけでは世の中は通じない。
・自分だけがよくなっても仕方がない。
・我々の時代と違って女性は大変だと思う。なぜなら、昔は、周囲に子供を見てくれる人が必ずいたからだ。
・何かしなくちゃと思っている時に、人は、めぐりあう。
そんなたくさんのお話の中でも、いちばんわたしの心に響いたのは、
・人を変えるためには、自分が変わる。
というお話であった。 このことは、ほかの方にも心に迫ったようで、 「頭ではわかっていても、そのようにできないのです。どうしたらいいですか?」 という質問が出た。
答えは、 「人間は、自分のほうが正しいといつも思ってしまうが、自分のほうが正しいと思うことをやめる」 というものであった。
「でも、できないんです~」 という反応に、相馬先生は、 「あなたは、今、日本がこのままだったら、変な風になっていくと感じない?」 とお聞きになった。わたしたちがうなづくと、 「日本のまずいところを、まず、変えることが必要だと思うでしょう? 日本のために、何かしたいと思わない?」 と続けられた。
そして、 「そう。日本を変えたいって、みんな思うわよね。日本を変えるためには、自分を変えなくてはいけない、と思えばいいのよ。自分を変えるのは、日本のためになると思えば、できるわよ」・・・
以上が香里さんの日記の概要です。私は、この相馬先生の考え方に感銘をうけました。昭和の激動を生き抜いてきた女性の生の言葉です。日本一の会でご紹介するにふさわしい方だと思い今回、ご紹介いたしました。
今後とも、日本を大切に考え、かつ行動している方を偏見なく、ご紹介していきます。よろしくお願いいたします。
今回ご紹介した香里さんの日記はこちら→日記
訪れた方はあしあと帳にひとこと残してくれると嬉しいとの事です。何かのご縁が広がるといいですね!