エドノサムの趣味活動と些細な出来事       

* エドノサムの趣味活動・・の HP内容を引継ぎ、
 日頃 の 趣味活動を このブログに掲示しています。

★ 表装 (掛け軸) 作品

2011年02月21日 | 表装

* 掛け軸の 作成工程と 最新作の紹介です。


自分が描いた水墨画を はじめて掛け軸に致しました。


表装として、今まで葉書掛けや 色紙掛けを作りながら
一年程勉強して来ました。
今回は自分の水墨画作品を掛け軸の本紙として製作致しました。



2009年の秋に、水墨画展示会に出展した時の作品です・・

この作品の一枚を 掛け軸の本紙に致しました。



作成工程
1. 軸用の布地選びと裏打ち作業
 
 裏打ち作業・・軸用の布地に和紙を裏側に糊で貼り付けます。

 刷毛で糊付けする この裏打ち作業が基本です。


 裏打ちした布地は・・屏風の様な板に張り付け一週間ほど乾燥させます。

 左側板の黒い布地が 今回使用の布地の一つです


 今回使用する布地 3種類を裏打ちして用意致しました。

*黒い柄布、*無地の黄色布、*金色の柄布を 使用します。




2.各布地を本紙(水墨画)にあわせて裁断し、画に張り合わせます。

 一番初めに一文字(金色の布)を本紙の上下に糊で貼り付けます。
 二番目に柱(黒い柄布)を本紙の左右に貼り本紙を囲います。



 三番目に中廻し(黒い柄布)を一文字(金色の布)の上下に張り付けます。
 これで本紙の廻りを囲み込む状態が完成です。


 一文字、柱、中廻しの寸法も基準があり 画の大きさに合わせ
 裁断する事が重要な作業となります。




3.更に、天 地の布を付けて 総裏貼り作業を行います。

 無地の黄色布を基準寸法にあわせ裁断し、上下に貼り付けます。

 今回は*天(上)の部分の風帯(2本の紐)代わりに 貼り風帯で
 (黒い柄布を縦に2本貼る)対応しました。



*地(下)の部分に 無地の黄色布を貼り 掛け軸の大きさが決まります

 天と地に 後で棒を巻き付けます、その為天には八双(半月棒)袋
 地には軸袋(丸棒)を 布と和紙で事前に準備しておきます。



 掛け軸形が出来たら裏側に厚めの和紙で総裏張り作業を行います。

 総裏では、はじめに上巻絹(上部20Cm幅程)を貼り、その下に厚口の和紙を
 糊で貼り 一週間ほど乾燥させます。




4. 掛け軸形が完成したら、八双棒と軸棒と掛け紐を付けます。

 天の布地に準備しておいた八双袋(布と和紙で)に 八双(半月棒)を
巻き付け糊で固定します。


 地の布地下にある軸袋に 軸棒を糊で貼り固定します。


 最後に天部の八双に 金具と紐を付けて完成です。





5.完成品の展示
 
 サイズ 幅40 Cm 高120Cm

はじめての自作の掛け軸が 先日やっと完成致しました。





以前の水墨画がまだ数枚あります、これを本紙に今後も掛け軸作りに
精進して品質の高い 掛け軸を作れるよう これからも頑張りま~す。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★ 楽器に再チャレンジ | トップ | ★ 2月度の アウトドア »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

表装」カテゴリの最新記事