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若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

Cuando Caliente SHIZUOKA#79

2007年07月04日 | Weblog
久間防衛相が最後の訓示 失言に触れず、陳謝なく(朝日新聞) - goo ニュース

 そりゃこの方にとっては「何で詰め腹を切らされたか」分からないんだから、反省はおろか陳謝など到底できません。

 少なくとも「安らかに眠ってください 二度と過ちは繰り返しませぬから」の前提条件は、当時の日本を代表して不幸にも原爆のお仕置きを受けたにせよそれは日本人が悪かったのだから止むを得なかった=『しょうがない』この価値観はこの九間氏は死ぬまで変わらないと思う。

 彼のどこが悪かったかといえば、(信条の自由はGHQ憲法で保障されているとはいえ)自分の所属政党の劣勢が伝えられる中で、閣僚として不適切な発言をしたことに尽きるのだと思います。諺に『能ある鷹はつめを隠す』といいますが、東大卒幼児は自分が憲法であるという思い込みが激しいので、世渡りの何たるかを知りません。
 きっと彼など、生まれたときから『神童』、彼の思うことは『神の意思』と地元では持て囃されていたいたのでしょう。この自称聖人にとって、年下の時の内閣総理大臣の存在などまるで眼中に無かったはずです。三度目の失言でようやく切腹と相成ったのですが、安倍政権に与えたダメージは計り知れない。それこそ終わってしまってから言ってもしょうがないのであるが、首切り芝居を国民の前で披露すべきであったと思います。


 ところで、静岡県民はこの騒ぎをどのように受け止めているかというと、次の通りである。(静岡新聞より)

 沼津市の33歳男性

 被爆国の閣僚の言葉だけに重い。今も後遺症で苦しむ人やその家族の気持ちを考えない軽率な発言で、残念だった。辞任は遅いくらいで、安倍首相もかばっているように見えた。参院選を考えて「しょうがなく」辞任したのでは、と勘ぐってしまう。小池新大臣のことは詳しく知らないが、女性でも男性でも、影響力のある閣僚としての立場を考えた発言を望みたい。

 島田市の45歳の女性

 九間防衛相の発言を聞いた被爆者や、被爆地に住んでいる方のことを考えると、辞任は止むを得ないことだと思う。今回の対応はとても早く、近くに迫っている参院選の対策のように感じる。

 浜松市68歳女性

 急に辞任を表明したのは、選挙に影響があると判断したのだと思う。後任の小池氏については、選挙を見据え、人気にあやかろうとしているのではないか。安倍首相は首を切らず、今回も「いいわいいわ」で進めてしまった。リーダーシップに疑問を感じる。

 論議深まらず残念 評論家宮崎哲弥さんの話

 九間防衛相の発言内容がきちんと吟味されことなく、原爆投下をめぐる論議が深まらないまま、辞任に追い込まれたことは残念だ。原爆投下や、その帰結として日本国憲法が成立し、その後日米安保体制ができたことをどう捉えればいいのかを問い直す重要な機会を逃した。「しょうがない」との九間発言は、原爆投下の事実と日米安保体制を両立させるための一種のフィクションといえ、原爆投下についての典型的な受け止め方を示したにすぎない。辞任を認めた安倍首相はもっと長い目で見るべきであり、攻める野党も九間発言の持つ意味を考えるべきだった。
(以上静岡新聞より)


 私などが敢て余計なことを言うと、大方の静岡県人は『被爆者やその家族のことを考えれば、あの発言は無かろう』『辞任は参院選のため』『いっそのこと安倍首相が国民の前で首を切る形にしたほうが良かった』・・・・とまあ常識的な認識をしているようである。留任したままでは選挙を戦えないという現実があるのだと思います。

 ところが、被爆地の人々はいよいよ気持ちが治まらないようである。しかし、それなら、戦後60年にも亘って「安らかに眠ってください 二度と過ちは繰り返しませぬから」と毎年祈り続けて来た真意というのは『致し方なかった』以外の何であったのだろうか。

 「平和国家、日本の閣僚が原水爆などを認めるのは断じて相成らん」・・・まあ、そういう希望を持つのは、各人自由であるが、いまや中国が核を持ちインド、パキスタンがそれに続き、北朝鮮でさえ保有しているという現実があり、その脅威に晒されているのがほかならぬ『俺たち』なんですぜ!。こういう危険極まりない近隣の情勢が厳として存在する中で、「核について議論もさせない」などと言うほうが余程『非国民』では無いのか?。

 いいかい、ヨボヨボのお爺ちゃんたち、現在では『核の脅威は核で防衛』するというのが鉄則なんだぜ。余りアホなことばかり言っているとそれだけで核ミサイルが飛んで来るんだよ。とはいえ、「原水爆などを認めるのは相成らん」とお祈りする分には、いっこうに構いません。