昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

今上陛下お誕生日会見記事に寄す

2006年12月24日 | Weblog
 天皇陛下は七十三歳にお成りあそばされ益々充実した日々をお過ごしのご様子一国民として有り難く思います。

 今年は御皇室にとり41年目にして、秋篠宮家に待ちに待たれた(男系男子)悠仁親王殿下がお授かりになり、宮家はもとより両陛下、皇族方果ては国民に至るまで至福の時を共有できたことは誠に喜ばしかったと思います。前置胎盤を克服してのご出産だったため秋篠宮紀子妃殿下のご懐妊中のご心労は如何ばかりのものであったろうと思うと頭が下がります。

 私の一国民として感じ入るところは、今上陛下が『仰せになるべきところははっきりとご発言なさる』という実に時節にあった有られ様(あられよう)である。
 たいへん畏れ多いのであるが、会見のご発言の一部を抜粋させていただきたいと思います。

 今年は子供の虐めや自殺、虐待など悲しい事件に多く接した年でした。子供を失った親の気持ち、虐めにあった子供の気持ちを察すると誠に心が痛みます。
 このようなことをできうる限り防ぐために、親、子、先生が互いに信頼しあう関係を築いていくことが大切であり、子供たちが自分の立場と共に他人の立場にも立って、物事を考える習慣を身につけて育つように親や先生が助けていくことが重要と思います。近年生徒が高齢者や障害者との交流やボランティア活動に取り組み、さまざまな立場の人々に対する理解を深める機会を作っている学校が多くなっていることは心強いことです。私はこういう面に今日の教育の明るい兆しを感じています。

 戦没者の追悼は極めて大切なことと考えています。先の大戦では310万人の日本人が亡くなりましたが、毎年8月15日にはこれらの戦陣に散り、戦禍に倒れた人々のことに思いを致し、全国戦没者追悼式に臨んでいます。戦闘に携わった人々も、戦闘に携わらなかった人々も、国や国民のことを思い、力を尽くして戦い、あるいは働き亡くなった人々であり、今日の日本がその人々の犠牲の上に築かれていることを決して忘れてはならないと思います。

 私どもは、今までに軍人と民間人合わせて18万6千人以上の人々が亡くなった沖縄県や、2万2千人近くの軍人が亡くなった硫黄島、そして戦後60年にあたっては、軍人と民間人合わせて約5万5千人の人々が亡くなったサイパン島を追悼の子持ちを込めて訪れました。救援の手が及ばない孤立した状態で、食糧や水も欠乏し、死者や負傷者が続出する中で、特に硫黄島では地熱に悩まされつつ、敵の攻撃に耐えて戦ってきた人々の気持ちはいかばかりであったか、言葉に言い表せないものを感じています。
 また原子爆弾を受けた広島市と長崎市は、熱風と放射能により、広島市ではその年の内に約14万人、長崎市では約7万人が亡くなりました。生き残った人々も後遺症に悩み、また受けた放射能により、いつ病に襲われるか分からない不安を抱いて過ごさねばなりませんでした。

 戦後に生まれた人々が年々多くなってくる今日、戦没者を追悼することは自分たちの生まれる前の世代の人々がいかなる世界、社会に生きてきたかを理解することになり、世界や日本の過去の歴史を顧みる一つの機会となることと思います。過去のような戦争の惨禍が二度と起こらないよう戦争や戦没者のことが戦争を直接知らない世代の人々に正しく伝えられていくことを心から願っています。(読売新聞の記事を写しました)

 
 天皇陛下に在らせられては、来年も分刻みのスケジュールに果敢に挑戦なされることと存じ上げるしだいでありますが、何卒ご自身のご健康にはくれぐれも御気遣い頂きたいと願わずには居られない。