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若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

富士山にもカテゴリーがあるのか!

2006年11月20日 | Weblog
富士山の世界遺産化に地元反対 「五湖観光の妨げに」(朝日新聞) - goo ニュース

 朝日の揉まし屋(ある新聞では貴紙を揶揄して騒動師などと言っておったが)の旦那方、沖縄知事選で敗戦したと思ったら、今度は富士山ですかい?。しかし、今日の視点はそんなに悪くはないと思う。

 世界遺産にもさまざまな範疇があるのですね。私など富士山は天然の造作物ゆえ自然遺産以外の登録はあり得ないと思っていた。・・・・それが、世界文化遺産で登録することを当局が試みているなどと思いも依らないことであった。・・・・そんな無理なこじ付けをしてまで世界遺産に登録する意義があるのか考えなおしてみるのも一興であろうと思います。観光で日々の生計を立てている地元の人たちの不安にも大いに同情するものである。

 現在、富士山静岡空港建設も佳境に達し、反対派の土地収用も強制執行という手段で完了しようとしているのであるが、その静岡空港から富士山を眺めるに付け、つくづく思うことは、頂上から裾野にかけてのけれんみのない勾配がどれほど日本建築の屋根の勾配の手本になっているものやらと関心させられる。
 特に日本の仏閣建築のいやみのない屋根の勾配はおそらく富士山のシルエットを模したものに違いないと私は確信する。中国や朝鮮半島の歴史的建造物の屋根の人為的なおぞましいシルエットと比べて何と素直で上品なことか。

 また富士山のシルエットを模した仏閣や城の屋根は風混じりの雨に対して、すこぶる機密性を発揮するのである。
 因みに中央をふかした成金の家の瓦など重力に逆らった構造なるがゆえに時を経ずして亀裂が入るやら雨漏りはするはのさんざんな目に遭うのである。

 富士山を造形した溶岩は地球の重力に対して美しい形を生み出すべく噴出した実に好ましい粘性を有していたに違いない。・・・・このように思いを致さば、富士山は日本人に好ましい美観を与えた霊峰に違いない。

 だから、富士山が世界遺産に登録されようがされまいが、日本人にとって霊峰富士なのである。