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若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

至極当然な取り扱い

2006年03月18日 | Weblog
李登輝氏のビザ免除 政府「一般旅行者と同じ」 (産経新聞) - goo ニュース

 李登輝先生が桜の咲く季節に日本を訪問し、松尾芭蕉が辿った「奥の細道」を散策し、元日本人として、現在の我々日本人に「夕焼け小焼けの赤とんぼ」に凝縮される日本精神について講義してくださる旅に出るという報道は去年耳にする所であった。

 私も「李登輝先生将訪奥之細道」という題で日記をしたためたことを記憶している。それは、奇しくも愛知県で「愛地球博」が開催される折に、台湾人に無条件に三ヶ月の「観光ビザ」が免除されるという決定がなされた時の話である。
 それならば、李登輝先生もパスポートだけでいつでも日本を訪れ奥の細道に限定することはなく何処にでも旅行されればよいと素朴に思ったのであった。
 
 日本国外務大臣も、李登輝先生とて今や、一般の台湾人以外の何者ではないと公式に宣言したことは、主権国家として当然のことであるし、これに対して中国が「恐竜の図体に蚤の心臓」をもって、甲高く姦しくガタガタ言い出す前に、日本国として、断固とした意思表示したことは評価に値する。
 これは、麻生外務大臣が中国との間で一線を画してきた外交姿勢の偉大なる成果であると思うと共感に耐えない。また、杉浦正健法務大臣も「李氏はもう一般の民間人でであり、一般の旅行者と同じだ」と条件を付けない考えを表示したという。

 ようやく、日本国政府に中国に対抗していく気概が生まれたこと心地よく思うものである。

 あとは、李登輝先生が「松尾バナナ」のセンチメンタリズムに浸ってくださり、松尾芭蕉にアイデンティファイする「静けさ」が保証されるなら、この五月の訪日は殊更有意義な「里帰り」となることであろう。

 私は、李登輝先生の訪日を日本人として「心より歓迎する」一人であって、日本と台湾の歴史を再認識するよい機会になるのだと思う。