昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

Cuando Caliente SHIZUOKA#28

2006年02月25日 | Weblog
 エア・ポート温泉郷構想: その前に、時節柄謳おうではないかこの歌を!

 早春賦

 春は名のみの 風の寒さや
 谷の鶯 歌は思へど
 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず

 氷解け去り 葦は角ぐむ
 さては時ぞと 思ふあやにく
 今日もきのふも 雪の空 今日もきのふも 雪の空

 春と聞かねば 知らでありしを
 聞けばせかるる 胸の思ひを
 いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か

 この歌は大正時代に作詞作曲されたと聞いているのであるが、歌詞と曲調が見事に調和した日本の歌だと思う。大切に歌い継ぎたいものである。

 暦の上では、春というのに今だ風は冷たく、谷の住人である鶯も啼き出したくてしょうがないのであるが、今だ時至らずである。
 氷も解け去り、葦の芽もふくらんで、いよいよ芽吹く時が来たと思いきやあいにく、今日も昨日も雪の空である。
 未だ寒いのであるから、春だと聞かされなかったなら知らずにいたであろうが、聞いてしまったからには、胸ははずんで、春になったらどうしようこうしようと落ち着かない今日この頃である。・・・・・そのような想いのこもった歌である。

 甚だ前置きが長くなってしまったが、「静岡新聞」は島田市で温泉試掘が成功したと報道している。静岡空港は牧の原市と島田市に跨って建設されるのであるが、地元に温泉が出るとは朗報であろう。

 島田市は二十四日、同市伊太田代地区で行った温泉掘削事業について、県生活科学検査センターが行った詳細な分析結果を公表した。
 温泉は42.0度、湧出量は毎分106リットルで、泉質ナトリウム(塩化物・炭酸水素塩温泉、水素イオン濃度は8.2の弱アルカリ性)と判明した。
 「入浴すると、やや引き締まり、つるつるした肌触りが感じられる。食塩泉の中でも塩分の少ない温泉、穏やかな効き目とぬくもりが得られる」としている。「暖まりの湯」と「美人の湯」の二つの要素を併せ持つという。
 専門機関のお墨付きを得たのを受け、市は平成十八年度から、温泉施設の基本構想と基本計画の策定に入り、順調に行けば十九年度に建設開始、二十年度中のオープンとなる。市民へのPRのため、今年八月以降に仮設温泉施設の設置を計画している。
 市は「当初予測していた四十度、毎分百リットルの湧出量を上回り、ほっとしている。温泉の色は今は淡灰黄色だが、新しい温泉は泉質が安定していないため、来年度に再分析を行う」と話している。

 思惑どおり温泉は出たことは出たのであるから、実に幸運である。ところで、泉質は「美人の湯」ということになれば、若者から「おばさん」連中まで幅広い層に受け入れられること必定であるが、毎分106リットルの湧出量というのは、所謂温泉観光地と比較して、条件を満たすのか或いは不足しているのか気になるのである。当然私には全く見識は無いので、何とも言えないのだが、泉源に能力というものがあって、更に何本かの井戸を掘って賄がつくのであれば、将来「富士山静岡空港」開港に伴う「エア・ポート温泉郷」構想の夢もいっそう膨らむであろう。

 まあ、「夢と知りせば、醒めざらましを!」の私事構想(妄想かも?)ではあるのだよ。