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ヨタム・シルバースタイン&カルロス・アギーレ/エン・エル・ハディン

2021年02月27日 | Music

















ヨタム・シルバースタイン&カルロス・アギーレ/エン・エル・ハルディン(国内盤/¥2,800+税)

アルゼンチンの音楽家カルロス・アギーレとイスラエルのギター奏者ヨタム・シルバースタインによるデュオ作品。

アルバムタイトルは「庭で」という意味。インナーにはアギーレの撮った草花の写真。
それこそ彼の自宅に咲いていた花なのだろうか。慎ましく愛らしく、それでいて静かな強さを感じさせるそれらの写真はアギーレさんの音楽に通ずるものを感じます。

まろやかで優しいギターとピアノの音色は健やかな眼差しと愛と微笑みに満ちていて、何だか胸の空く思い。

彼等による2つの音の対話が顔かたちを変えながら、全8曲に渡り繰り広げられていきます。

タイトルの「庭で」。
インナーに収められた可愛らしい写真の数々を眺めてながら、アギーレさんにとっての"庭"ってどんな存在なのだろうと思いを馳せてみます。

それは例えばひと息つく為の休息の場なのかも知れないし、庭の風景からその眼差しは遠い空の彼方へとイメージへと飛んでいくのかも知れない、そんな創造の源なのかも知れませんね。そう、例えば正岡子規が晩年を過ごした子規庵の小さな庭の様に。