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「なめられる国へ」

2014-07-03 | 気になること
       おともだちのおたまさんの記事を、ご本人のご了承のもと転載させていただきます。
       実際に隣国の方と触れる機会のある方が感じておいでのことは、
       私たちも学ぶことがあるのではと。

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海外で中国人とのビジネスを展開している方が新聞のインタビューで「政治でも商売でもルールがあって無いような中国の人たちは、日本人の規範意識に畏敬の念を持っている。価値ある憲法を小手先の解釈で変えるようなズルをするなら、『日本も自分たちと一緒か』となめられる」と答えていました。

私も仕事上の理由で一般的な日本人より中国人と多く接する機会を持ってきました。中国語で本音を言い合えるほど語学はできないのですが、それでも一緒に働いたり、取引したりする経験を通して実感してきたことがあります。

私が交流した中国人は幸いにして高潔な人が多かったのですが、まれにはよくない人もいました。しかしまちがいなく共通していたことは日本を自分の国よりもよい国だと思っていること、生まれながらに日本人である私たちを羨ましいと感じていることです。中国人の中でも自分の国を基本的に捨てて、日本に定住する決心をしている人しか、はっきりとそう口にはしませんでしたが。

今の中国政府が日本を忌々しいと敵視する理由はそれなのです。平和憲法のもとで軍事に国家予算を多く費やすことはなく、礼節があって勤勉な国民性を発揮して経済大国になったこと、まだまだ問題はありますが中国に比べると福祉も教育も行き渡っていること。そう「戦争で負けた国」のくせにです。中国は戦勝国でしかも大国なのに、皇帝政治や他国の支配から解放してくれた英雄その人の暴走のために大混乱をきたし、それがおさまった後、経済発展はしましたがその恩恵に浴している人よりもそうでない人の方が圧倒的に多いのです。そういう人々を抑えるために日本が再軍備し、せっかく保ってきた言論や表現の自由を失っていく姿を自分たちの国民に見せて「ほら豊かで平和そうに見えるのは仮の姿、日本は帝国主義のまま、民主化したって結局はこうなるんだからあなたたちもあきらめて私たちに従順にしろ」と言い聞かせたいのです。

アヘン戦争以来の歴史の中で中国には確かに列強といわれる他国から食い物にされていた時期がありました。でも食い物にしていた国は日本だけではないので現在の中国政府の日本への姿勢は不当かもしれません。でもそのことにたいして武力で対抗しようとすることは相手の思うツボで、私たちの国の誇りを傷つけることになるのです。そのことを正したいのであれば、武力ではなく実証的な研究を進めて正すべきです。

平和憲法を守ろうとしたり、集団的自衛権を持たないでいると「中国になめられる」とか「中国の属国にされてもいいのか」という意見もありますが集団的自衛権を容認して再軍備に向かうことは、この好きになれない国の政府を喜ばせてしまうことになると思います。現政権の方々にはぜひ考えなおしていただきたいです。


今までこんな風に天下国家を論じる資格のない人間だと自分のことを考えていました。でも教養や認識が足らないという指摘も受ける覚悟で自分に見えていることを言葉にいたしました。


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         以下は転載をお願いした時にいただいたコメントです。こちらも。

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「日本に来る中国人が日本をいい国だと思ってるなんて当たり前だろう」とか「自分の周りしか見えてない」とか言われてしまうかもしれませんが。でも自分が肌で感じてきたことを語るべき時が来たと思うのです。
夕刊によれば中国の新華網で「安倍、自ら恥を取りに行き平和憲法を蔑視」と早速報じられているとか。嫌な相手をびびらせるどころか喜ばせてしまっています。
1日のデモで「殺されても殺すのはいや」というカードを掲げている人がいました。私はちょうど持っていた無言館の画集を掲げてみました。あの絵を描いた芸術を愛する青年たちが自分の命が絶たれる前に相手国の人間も殺したかもしれないのです。もうそんなことはしないと決めたこの国に誇りを持っていてはいけないのでしょうか。

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         この国は、隣国からは美しく見える国だったのですね…。
         今こそ上辺だけではない、更に言うなら政府や国家などという実態のないものに惑わされない
         個々人の美しい精神と矜持を取り戻したいですね。それこそが国のかたちを作るのですから。

         おたまさん、勉強になりました。どうもありがとうございます。
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2 Comments

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言いたいことが整理されてなくて (おたま)
2014-07-05 07:56:09
転載して頂く価値のある内容なのか?自分でもちょっと恥ずかしいのですが(笑)。

徳川家康は「百姓は生かさぬように殺さぬように」と言ったと伝わっています。ここでの百姓は農業に従事する人に限らず被支配層全般を指すとのことです。
で、現政権の人々は「百姓を少々生かしすぎてしまった」と思っているのでしょう。民は子供を作らなくなり、ブラック企業だとかうつだとか言って働かなくなったと―で生かしすぎたものを殺す?手段として―今回の事態なのではないかと。さすがに自分たちの都合だとは
言えないから「敵が攻めてくるんですよ。だから原発だの税金だのはがまんしなさい!」と。たぶん中国首脳も
同様のことを考えています。対立していても頭の中身は似ていますね。

日本人には自分たちの権利を主張するより、「名君に
治められたい」という気持ちが強いという人もいます。。確かに民主主義が成熟していません。
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おたまさん♪ (TOMOKO)
2014-07-05 15:16:56
いえいえ。感じるところがありましたので。
転載させていただいてありがとうございます。

私は、今日本に住んでいる中国出身の方の多くが自分の国を捨てた?ということが理解できていなかったんです。その後見た中国語webニュースの日本語訳サイトでも、日本が羨ましいという意見をいくつも見ました。民度の高さにおいて。日本人がそんなに優れていると思ったことはありませんでしたが。

現政権の無茶苦茶さは、どなたかおっしゃっていましたが、民主党が政権をとった折に自民党を見限った国民への見せしめであると。恐ろしい精神構造ですが、本当に中国共産党と似ていますね。

>日本人には自分たちの権利を主張するより、「名君に治められたい」という気持ちが強いという人もいます

震災の折に世界が驚嘆した我慢強さ・礼儀正しさは、裏返せばアグレッシヴとは逆の、受身の文化によるものですし、ね。
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