『相棒』 Season 9：第17話 「陣川警部補の活躍」.

陣川くんが登場するといふことは、もしかして女絡みか？と思つたのだが・・・
萬引犯（門馬）を逮捕ですか。
しかも、それが１年前の５００萬円盜んだ犯人だつた。
いやあ、お手柄、お手柄。
あれ？でも、やつぱり女絡みか？

右京さんが氣になつたのは、１年前に５００萬円とともに盜まれたオルゴール。
陣川くん、オルゴールを取り返してやるなんて、被害者の妻・摩耶子に約束する。
やつぱり、女絡みだよ。
門馬が盜品を賣つた相手は、不動産詐欺で逮捕歴のある矢橋といふ男。
門馬は何故、競馬場で知合つたといふ男などに盜品を賣つたのか？

門馬は自宅から離れたところで、しかも警視廳の人間が毎日のやうに通ふ店にきて萬引をしたのか？
自分からわざわざ捕まらうとしたのではないか。

一方、被害者の北薗は、自らが會長である會社から背任横領で訴へられようとしてゐる。
さうなると、北薗の資産は差し押さへられる。

を？
被害者の妻・摩耶子はかつてホステスをしてゐて、その時の客に矢橋が！
あ～あ、陣川が絡む女性はいつも・・・
摩耶子は矢橋に接觸し、オルゴールを１０萬で取り戻さうとするが、矢橋は刃物を突付け、さらに要求する。
その現場を右京さん、尊くん、陣川くんが押さへ、矢橋を逮捕。

證據品として押收したオルゴールを陣川くんがいぢつてゐると、中から番號の書かれた紙片が出てくる。
これを見て、右京さんは１年前の事件の眞相に氣づく。

１年前、矢橋は摩耶子を脅迫、斷られた矢橋は自宅に押掛け、５００萬円を強奪した。
しかし、それを表沙汰に出來ない摩耶子は、門馬に頼んで・・・
いや、違ふ。
矢橋が恐喝してゐた材料は、摩耶子と門馬の不倫だつた。
門馬が自ら竊盜犯として名乘り出た理由は、オルゴールを取り返してやりたかつたから。
オルゴールに隱されてゐたのは、北薗が横領した隱し財産を預けた口座番號。
小さな罪をかぶることで、巨額の財産を手に入れようとしたわけだ。

ああ、陣川くん。
きみは、どうしていつもこんな役廻りなの？
でも、そんなきみが僕は好きだ。
いつまでも一途な人間でゐてくれたまへよ。



＜印象的なセリフ＞

「まさか、うちに來たりしないですよね」by 芹澤
「その時はお前が面倒見るんだ、芹澤先輩。」by 伊丹

「陣川に捕まるだけあつて、運のなささうな顏してるねえ」by ヒマか課長

「まさか、陣川さんが犯人を捕まへるなんてあり得ない、なんて思つてるんぢやないですよね」by 尊くん
「それもあります」by 右京さん

「僕たちに任せてください」by 陣川くん
「僕たち、つて・・・」by 尊くん




＜ストーリー＞

陣川（原田龍二）が帰宅途中に立ち寄ったコンビニで万引き犯を逮捕。
が、その犯人の門馬（中村靖日）が1年前、資産家の北薗（菅野菜保之）邸から500万円などを盗んだ犯人であることがわかった。
思わぬ手柄に意気揚々とする陣川。
が、窃盗事件を改めて調べた右京（水谷豊）と尊（及川光博）は、なぜ門馬が1年前の事件現場に近いコンビニなどで万引きなどしたのか疑問を抱く。
窃盗事件のショックで脳梗塞に倒れ、今も後遺症に苦しむ夫を抱える摩耶子（霧島れいか）は、奪われた思い出の品オルゴールが帰ってくれば…と胸の内を吐露。
その言葉に陣川はオルゴールを取り戻すと宣言してしまう。
そんな中、門馬が盗品を詐欺容疑で逮捕歴のある矢橋（國本鐘建）に売ったことが判明した。
右京と尊は陣川と改めて万引き事件を検証。
次々と明らかになる不審な点から、右京の推理が事件の意外な真相へと迫っていき…！？。

ゲスト:中村靖日　霧島れいか

脚本:戸田山雅司
監督:東伸児

（以上、 「相棒」公式ＨＰ より）