仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『ブッタとシッタカブッタ (心の運転マニュアル本)』 小泉吉宏

2010-02-07 13:41:18 | 讀書録(コミック)
『ブッタとシッタカブッタ (心の運転マニュアル本)』 小泉吉宏

お薦め度:☆☆☆☆+α
2010年2月7日読了


苦しい戀をしてゐる人、戀に破れて、ひとりぼつちな人。

人間關係に惱んでゐる人、周圍と自分との距離感がうまく掴めない人。

就職・再就職が決らずに悶々としてゐる人。

自分の存在意義が見出せない人、自分はなぜ生きてゐるのだらうと思ひつめてゐる人。

生きてゐることが、ただそれだけで辛い人。


かういふ人たちに讀んでいただきたい。
もしかしたら、少しは氣持ちが樂になるかもしれない。

「机」は、わたしたちが「机」だと思ふから「机」としてそこにある。
さうでなければ、單なる材木の組み合せに過ぎない。
すべては、わたしたちのこころに映つたもの。

本書は宗教を語るマンガではない。
しかし、その根つこのところには、佛教の唯識論がありさうだ。

自分を見つめ、あるがままの自分を認めて受け容れること。
さうすることで、自分の據つて立つ土臺が出來る。


一昨年、友人から『まろ、ん?』を借りた。
そのとき、同じ作者の『ブッタとシッタカブッタ』といふ本があると教へて貰つた。
それを思ひ出して、ヤフオクで手に入れて讀んでみたのだが、讀んで良かつた。
もつと早くこの本に巡り合へてゐたら、とも思つた。
でも、本には巡り合ふタイミングがあると私は信じてゐる。
私がこの本を讀むべき時はいま、だつたのだらう。





ブッタとシッタカブッタ (心の運転マニュアル本)
小泉 吉宏
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まろ、ん?―大掴源氏物語
小泉 吉宏
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