仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉」 北森鴻

2006-05-28 12:18:56 | 讀書録(ミステリ)
「触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉」北森鴻

北森鴻 お薦め度:☆☆☆+α
2006年5月24日読了


美貌の民俗學者、蓮丈那智を探偵役としたシリーズ第2作。
5篇からなる連作短篇集。

第1作 「凶笑面」 で、民俗學とミステリーを融合た北森鴻。
專門的な内容をわかりやすくかみ碎いた上で、さらにミステリーを構築してみせるといふ、まるでアクロバットのやうな世界は今囘も健在だ。

助手の内藤三國クンと那智の關係もかなりこなれてきてゐて、前作よりもあたたかみがある。
とはいへ、民俗學や古代史のベースがあるはうが理解しやすいことには變はりはない。

今囘のテーマは、山人と五百羅漢、大黒天、八坂瓊の勾玉、塞の神と即身佛、わらしべ長者傳説。
私としては、三種の神器の謎に迫る「死滿瓊」が面白かつた。

なお、第1作にも登場してゐた、教務の「狐目」が實は那智の同級生で、しかも今は亡き民俗學者の「後繼者とも目された人」だつたことが明かされてゐる。
また、最後の「御蔭講」では、蓮丈研究室にあらたな助手、佐江由美子が加はる。
彼女は、人氣女性シンガー・與弧紗惠こと佐江久美子の雙子の姉だといふ。

どうやら、脇を固める人物も出そろつて來たやうだ。
これからも、このシリーズからは目が離せない。


2006年5月24日読了


触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉

新潮社

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