仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「椿山課長の七日間」 浅田次郎

2006-09-03 22:49:27 | 讀書録(一般)
「椿山課長の七日間」 浅田次郎

お薦め度:☆☆☆☆ /
2006年8月12日読了


46歳の働き盛りで死んだ椿山課長。
45歳で人違ひで殺されたやくざの親分、武田組長。
車にひかれて死んだ根岸雄太少年。
彼らは、現世にやりのこしたことがあるといつて、極樂往生することを選ばず、現世に戻つてくる。

ただし、生前の姿で戻るわけではなく、假の姿で戻つてくることになる。
椿山課長は色つぽい美女。
武田組長はインテリの大學教授の如き紳士。
雄太少年は可愛らしい少女。

蘇へつた彼らは現世で、やりのこしたことをやり遂げやうとする。
しかし、彼らは、生前には氣が附かなかつたことに氣づくことに・・・
ユーモア溢れる文章を讀みすすめていくうちに、心の中に暖かい感動がひろがる。

ちなみに私は、先日、椿山課長と同じ年齡になつた。
いま私が死ぬとしたら、果してそのまま極樂往生を願ふだらうか?
それとも、この世に未練を殘して、蘇へりを希望するのだらうか?
氣が附かなくてもよいことに氣づくといふやうなことはしたくない。
出來ることなら、そのまま極樂往生を希望するかもしれない。




椿山課長の七日間

朝日新聞社

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2 コメント

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Unknown (Today)
2006-09-06 22:48:29
浅田作品のなかでも、大好きな部類の本でした。

映画化とのこと。

ユーモアのなかにある人の心の機微を大切にして欲しいと思います。

あまり、映画化、テレビドラマ化には期待しないのですが。
いいですね~ (仙丈)
2006-09-06 23:42:50
Todayさん



う~ん、映畫化ですか・・・

小説の映畫化の場合、繪になりやすい部分が強調されたりするので、あまり好きになれません。

正直なところ、この作品は映畫にするとヤバイと思ひます。

仰るやうに、心の機微が吹き飛んでしまひさうで怖いですね!

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