花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設16年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調が重なり、家の回りの生活が主になった。

自分で「乳癌」を発見した日が「私の記念日」

2018年07月23日 | 医療・健康・食生活・衣生活

私が忘れる事ができない記念日は、TVを鑑賞中、左胸に違和感を感じ、触ってみたら硬い石ころの様なしこりに触れて驚いた日だ。
翌日、近くのクリニックへ行くと、「乳癌に間違いない。」と言われ、それから大変な治療の日々が始まることになったからだ。

当時は60歳で職場を「定年退職」後、年金がごく一部しか支給されなかったため、別の職場にパートタイマーで再就職していたから、仕事をどうするかで悩んだ。幸いなことに上司の特段の理解を得て、約5ヶ月余の「病気休職」ができ、治療に専念できた。結局、その後は退職せざるを得なかった。
一方、思いがけない病気になった事で、初めて「自分の命が有限であること」を教えられ、自分がこれからどう生きるべきかを真剣に模索する機会を得た。
その結果は、「今日の一日を、満足ができる様に前向きに生きること」にしたのだ。癌になって人生の指針を得られたのだ。
同病で出会い、知り合った知人の大半の方は、残念ながら既に亡くなられたが、私は今もこうして元気で生きていることに日々感謝している。

                  
 

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「オーストリア・ハンガリー・スロバキア3か国の旅」(15)

2018年07月23日 | 海外旅行「中央ヨーロッパⅠ」オーストリア、ハンガリー、スロバキア
≪世界遺産「レボチャ」観光≫

「レボチャ」は、「スロヴァキア」北東部の山間部にある町だが、1242年にオスマントルコ軍の侵攻を受けた。その後、「ハンガリー」王が町を深い堀と9mもの高さの城壁で囲み、防御の最前線にした。2009年に次に書く「スピシュ城」と共に世界遺産に登録された。



①「聖ヤコブ教会」
この教会は「スロヴァキア」第二の教会で、内部は高さがあり、ゴシック様式の豪華な祭壇に目を奪われた。

      

②「旧市庁舎」
1615年に造られたというルネッサンス様式でアーケードがある建物だ。今は歴史博物館になっている。



「旧市庁舎」傍の建物は、歴史を感じられる造りの建物だった。

      

≪世界遺産「スピシュ城」観光≫

「レボチャ」で昼食を終えた後、バスで30分程で城の町「スピシュケー・ポドフラディエ」に着く。間も無く目の前の丘の上に(ガイドブックには標高634mとあった)巨大な石の廃墟が現れた。「スピシュ城」だ。
バスは徐々に坂を上って駐車場に着いた。私達は城の入り口まで急な坂道を20分登った。息が切れた。





この城は、元々この地に建っていた城の場所に、タタール人の襲撃に備えて石造りのロマネスク様式の要塞として1209年から新たに建設が始ったらしい。
ネットで調べた資料によると、この一帯は「旧スピシュ県」の政治、経済、行政、文化の中心地として栄えた地域だった。
1464年以前は「ハンガリー王国」が所有していたが、その後、3つの家の所有を経て、1945年には「チェコスロヴァキア政府」が接収。1993年「スロヴァキア」の独立後は、政府の国有地になっている。世界遺産への登録は、2009年だ。

1464年~1528年に所有していた「サポヤイ家」は上下二層の建物の上階を家族の住居にするため後期ルネッサンス様式に改装し、礼拝堂は1470年頃に付け足された。(ハンガリー王になった「サポヤイ・ヤーノシュ」はここで生まれたという)
1780年頃、城は火災に遭い消失し、廃墟となった。現在はスロバキア政府の手で、修復が進められている。
ヨーロッパ一と言われる規模(多分総面積)のこの城は、2012年「トリップアドヴァイザー」の「世界の名城25選」に選ばれている。



            

1時間程自由時間があったので、私は最上部の塔の上まで狭く段差が高い螺旋階段をやっと上った。360度はるか遠くまで、素晴らしい景色が見渡せた。これなら敵の奇襲を発見できる。こんな遠くまで来て良かったと思った。



     



この城の見学後、スロヴァキア第二の都市「コンツェ」に立ち寄り、その町の空港からトルコ「イスタンブール」を経由して成田に無事帰国した。
伯母の入院やシーズンを迎えた薔薇の作業や菜園の作業に挟まれて、記事の掲載が長引いてしまったことをお詫びしたい。だが、やっと終る事ができてホッとした。
初めての「スロヴァキア」は、まだまだ観光地化されていない状況の国だったが、世界遺産が多く、どの町も素朴な雰囲気で、行って良かったと思った。
私のいつもながらの拙文を読んでくれた方々には、心から感謝します。      (完 成)
 
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