花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

ネパールの旅 (3)

2010年11月29日 | 海外旅行「南アジアⅡ」スリランカ・ネパール

インド亜大陸は1億年以上昔はアジア大陸から離れていて、その間には広い海があった。しかし、7000万年前に両大陸が接近してぶつかり、徐々に接点の陸地が盛り上がった。そして2500~1000万年前には今のヒマラヤ山脈が作られたというのだ。
ネパールは、まさにこの太古からの地球の営みを感じ取れる国なのだ。

現在は、周囲を6000~8000mの山々に囲まれたカトマンドゥー盆地にある首都カトマンドゥーの標高は1350m、直ぐそばのバクタブルの標高は1400m、カトマンドゥーから直線距離で150km西にある都市、ポカラの標高は880mといずれの町もかなりの高地にある。
そのため日本の沖縄と同緯度でも、気候はほぼ北海道に近かった。

また、6~9月が雨期、10~5月が乾期で、山々がすっきり見えるという乾期の方が旅行には良いと言われているが、今回は飛行機の窓以外からは山が余り見えなくて残念だった。
写真はカトマンドゥー空港からポカラ空港まで飛ぶ機内から写したヒマラヤ山脈である。遠いので良く写らなかった①②

 ① ②

乾期が続く盆地のせいだと思うが、町の中はひどく埃っぽい。
おまけにスピードを出して走るオートバイや車の排気ガスが充満していて空気も悪いので、私たちはマスクをして歩いた。現地の人の中にもマスクをしている人が見られた。③ 白ではなく色つきのマスクをしている人もいた。また、オートバイタクシーもとても多かった。④

 ③ ④

米は、カトマンドゥーでは年1回とれるらしい。インドとの国境に近い南のタライ平原では、年2回とれる所もあると聞いた。
米を収穫した後には、秋まき小麦を植えるのだとか。
平地が少ない山岳地帯では、段々畑を作って土地を有効に利用していた。写真⑤は、バクダプルの標高1800m近い丘の斜面だ。
気候が比較的良いため農産物が良く育ち、穀物の食糧自給率は100%に近いらしい。(日本は40%を切ってしまった)
古都バクタプルの町中で、道路傍のちょっとした空き地を利用して、脱穀した米を乾燥している老人を見つけた。⑥
また、道端では水牛がのんびりと草を食べていた。⑦ 水牛のミルクは成分が濃厚なので、ヨーグルトやバターにすると美味しい。

食糧事情だけは良いので、他に何もなくても暮らして行ける所がネパールの良い所なのだが、逆にこれが原因となって人々の労働意欲が高まらない問題があるのではと私は思う。
ガイドブックによると、外国からの援助金はネパールの年間予算の40%にも上るという。その多くは首都カトマンドゥーに投資される。山間部に住む人々には行き渡らないため、道路の整備すら進んでいないらしい。
現地ガイドは、仕事をしない男性が多い事をしきりと嘆いていた。

 ⑤ ⑥

 ⑦


コメント (2)
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